投稿者アーカイブ:岡本全勝

自分をほめてやりたい

2023年9月6日   岡本全勝

有森裕子さん「自分をほめたい」」の続きです。有森さんは、「自分をほめる」であって、「私は「自分で自分をほめてあげたい」とは言っていません」とおっしゃっています。

私は、有森さんの言葉を借用して「自分で自分をほめてやりたい」と使っています。なぜかと、考えました。理由は次の通り。
私は仕事で迷ったときに、しばしば「全勝A」の斜め後ろに「全勝B」を置いて、Aに向かって「本当にこれで良いのか?」と会話させます。冷静に自分を見るためです。これは、判断に悩んだときなどですが、ある仕事をやり遂げたときには、全勝AがBに向かって「自分で自分をほめてやりたい」と同意を求めるのです。
すると全勝BがAに「そうだな」と同意してくれます。自分に対するご褒美です。全勝Aは、「では、早くビールを飲みにいこう」と雑務を片付けます。
人間は弱い動物です。このようなご褒美も必要でしょう。

日本の大学は社会から期待されていない

2023年9月6日   岡本全勝

8月19日の日経新聞「教育岩盤・突破口を開く」、吉見俊哉・国学院大教授の「「若者だけの大学」脱却を」でした。

社会人に学び直しが求められる時代を迎えた。社会学者の吉見俊哉・国学院大教授は大学は若者が社会に出るための「通過儀礼」から脱却し、新しい価値を生み出す力を育む手助けをする存在になるよう訴える。

――学び直しは必要ですか。
「人生で大学には3回入るべきだ。高校卒業後の18〜21歳、30〜40代、50〜60代にそれぞれ大学に入ることを勧めたい。30〜40代は仕事に慣れ管理職に進むか別の道に挑戦するか考える時期。50~60代は定年後のキャリアを描く時期。人生を選び直す好機だ」
「経済成長が限界を迎え、職場内の人材育成が機能しなくなっている。大学は人生の『マルチステージ』をつなぐ役割を果たして欲しい。硬直化した労働市場に変化が生まれるはずだ」

――学び直しで大学を選ぶ人は多くありません。
「日本の大学は社会から期待されていない。入試と就職の間の『通過儀礼』と捉えられている。入試で測られる偏差値は企業から信頼されているものの、大学で学ぶ効果はよく分からないと思われている」

天気予報に見る一国主義

2023年9月5日   岡本全勝

今年も、日本列島を台風が襲い、大きな被害と社会生活の混乱をもたらしました。天気予報が発達し、台風がどこにいるか、このあとどのような方向に進むかの予報もきめ細かくなされます。現地からは、映像が伝えられます。

それを見て、思うことがあります。今年の台風6号は、沖縄付近で停滞し、九州を北上しました。皆さんも、記憶に新しいことと思います。
ところで、この6号はその後、韓半島を北上したのです。しかし、日本の天気予報もニュース番組も、台風が日本列島から離れると、取り上げることはなくなります。
台風が南の海で発生したことは、天気予報が知らせてくれ、その後の予報進路も伝えてくれます。そのいくつかは、日本に来ることはありませんが、台湾などを襲うことがあります。それらも、日本では詳しく伝えられません。

海外旅行に行ったときも、東南アジアやヨーロッパでは、天気予報はその国だけでなく、周辺の国も含めた天気図であり、予報になっています。地理的に、気象的にそうせざるをえないのでしょうが。
日本人が、日本のテレビや新聞を見ている限り、近隣諸国に思いをいたすことはなく、自国のことだけを考える癖がつくようです。

最低賃金審議の一部公開が広がったが・・

2023年9月5日   岡本全勝

8月19日の朝日新聞が「最低賃金審議「公開」広がる 今年は倍増40道県/一部の議論に限定 金額決定の詰めは非公開」を書いていました。

・・・全ての都道府県で今年の最低賃金(最賃)の引き上げ額が決まった。審議の一部を公開するケースが増えており、朝日新聞の調べで今年は40道県と、昨年の19道県から倍増した。ただ、どの都道府県も、労使が主張する金額をすり合わせる詰めの議論は非公開としており、全面公開のハードルは高そうだ・・・

・・・審議の公開は、鳥取県が15年前に始めた。専門部会は3者協議だけなのですべて公開し、2者協議は専門部会を休会して別室で非公開で開いてきた。
その後、公開する道県が少しずつ増えてきたが、今年一気に広がった背景には、国の小委員会が今年から一部を公開し始めたことがある。
ただ、国も公開するのは3者協議だけで、これまでも議事録が後日公表されていた部分だ。今年は5回の会合で計約26時間議論したが、公開したのはうち3時間ほど。国側の資料説明や、労使による金額に関わらない主張、最後のとりまとめの場面などだ。それ以外は2者協議だった。

これに対し、労働組合の中央組織・全労連は審議の全面公開を求めてきた。黒沢幸一事務局長は「率直な議論は公開されてもできる。労使がどんな主張をして、どう最賃に反映されたかを監視する必要がある」と話す。
2者協議は、労使が互いに聞かれたくない話をするための仕組みなので、公開すれば2者に限る意味がなくなる。全面公開するには、協議の仕方そのものをあらためる必要がある。
ただ、詰めの議論での発言は引き上げ額に直結する可能性があり、どの委員が何を言ったかが分かれば、それを不満に思う人から非難される恐れがある。厚労省幹部は「非公開は参加者を守る意味もある。全面公開したら委員のなり手がいなくなる」と話す・・・

公開する県が増えてきたのは良いことですが、それは問題の解決にはなりません。このような重要なことを、審議会が決めていることがおかしいのです。国会や県議会でも、審議のしようがありません。内閣なり県知事なり、政治が責任を持って決めるべきことです。「最低賃金千円に思う

50年前、50年後

2023年9月4日   岡本全勝

週末に、もうじき1歳になる孫の乳母車を押して、散歩をしています。ふと思いました。この子が30歳になるときには、2052年、50歳では2072年、80歳になると2102年です。

私が今68歳です。50年前に大学に入り、卒業後は官僚を務めてきました。50年というと半世紀。長く感じますが、過ぎてみると短かったです。同じ50年でも、未来は長く感じ、過去は短く感じるようです。
採用されたとき23歳の青年にとって、事務次官や局長は雲の上の人であり、えらい年上でした。でも当時の次官や局長は55歳くらいです。今になると、68歳の私からは、「55歳は、まだまだ若いなあ」と思ってしまいます。

人間は、自分を中心に、自分の物差しでしか見ることができないのでしょう。
100年前は、遠い昔です。例えば今年は、関東大震災(1923年)から100年です。私は1955年生まれなので、遠い昔のこと、しかも戦前の出来事でした。亡くなった父は1921年生まれですから、父にとっては記憶がないにしても、同時代のことでした。