岡本全勝 のすべての投稿

人混みに

今日も東京は、よい天気でした。上野の博物館へ「長谷川等伯展」を見に行ってきました。インターネットで調べたら、早朝から50分待ちでした。しかし、開催期間が1か月という短期展覧会なので、行列を覚悟で。昼前で60分待ちでした。それだけの入場制限をしても、会場は大変な人でした。「人の頭を見に来たようだ」と、私のいつもの台詞を発する人が、たくさんおられました(笑い)。
初めて松林図を見た時は、「すごい画家が、いたのだなあ」を驚きました。水墨画でこんなのが書けるのだと。その後何度見ても、素晴らしいですね。そして数年前、京都の智積院で、金碧障壁画の桜や楓を見た時は、それにも圧倒されました。しかし、あまりの画法の違いに、同一人物とは未だに思えません。
狩野派の型にはまった絵に比べ、躍動感や動きが素晴らしいです。彼の流派は跡継ぎがおらず絶えてしまいましたが、栄えておれば、日本画はどうなっていたのでしょうか。
上野公園は緋寒桜が咲き、大変な人出でした。わが家の椿も満開で、春はもうすぐですね。

高校の同窓会準備

今日は、高校の同窓会の、案内状宛名書きをしました。私の卒業した高校は、本校での同窓会のほか、2年に1度、東京での同窓会を開催しています。今年は、私の卒業年次と1年下の年次とが幹事です。
案内状を発送するため、幹事が集まって、封筒に宛名を書いて、案内状を入れる作業をしたのです。ご想像がつくと思いますが、昔話に花が咲いて、作業ははかどりませんねえ(笑い)。
奈良女子大附高48卒同窓会・東京

部下の指導・歳を取ったら

私は若いとき、先輩たちを見て、「歳をとったら、人間は円くなるものだなあ」と思っていました。私が55歳になって、「全勝も、昔の全勝ではなくなった。部下をしかることもなくなったなあ・・。これが歳をとることか」と、感慨にふけっておりました。もっとも、周りの人からは、「それでも怖い」と、思われているのでしょうが。
ところが、同僚や後輩と話をすると、そうでもないらしいのです。自ら「私は、怒りやすくなりました。更年期障害でしょうか」とおっしゃいます。最近でも、3人いました。3人とも、とても優秀な公務員(中央省庁と地方自治体)で、出世しています。
歳をとって、こらえ性がなくなる人は、まじめな人だと思います。若さ(良い意味で)を、失わない人だと思います。丸くなる人は、あきらめが早くなり、体力気力が衰える「老人」なのでしょう(反省)。

自治体の商工費・労働費

少し古くなりましたが、月刊『地方財政』(地方財務協会)2007年12月号に、武田公子金沢大学教授の「貧困との闘いと地方財政」が載っていました。先生は、自治体の商工費と労働費の支出割合の低さを、ヨーロッパと比較しておられます。外国との単純比較は避けなければならないと、留保しておられますが。
私も長年、地方財政や予算査定に携わっていて、商工費は中小企業への補助金、労働費は失業対策がなくなってからはほとんど内容がないと、理解していました。自治体の出番はないものだと。
しかし、先生が紹介しておられるように、職業訓練、問題を抱えた人へのカウンセリング支援、雇用機会の創出、失業者を雇用した企業への補助、コミュニティビジネス振興など、自治体が取り組むことができることは多いのです。
これまでは企業が雇用の場をつくってくれたので、自治体はこの分野に力を入れる必要はなかったのです。かつての失業対策事業が自立に結びつかず弊害が多かったこと、労働行政を国が独占して地方団体の出番がなかったことも、原因でしょう。企業が海外に流出して、この分野の政策の重要性が見えてきました。
働く場をつくること、困難を抱えている人の自立を支援することは、自治体の大きな責務です。モノをつくるより、もっと重要なことです。そして、はるかに少ないお金でできます。

東京から見える富士山

今日の東京は、春を感じさせるよい天気でした。日が暮れるのも、遅くなりましたね。夕方5時半は、先日までだと真っ暗でしたが、今は明るいです。
朝の通勤の際に、中央線の電車の窓から、富士山がよく見えました。雪をかぶって、きれいです。結構、大きく見えます。高架部分で周りに建物がない区間だけですが。
富士山が見えるのは、冬の朝、空気が澄んでいるときで、昼からは、もやがかかって、見えなくなるのだそうです。
消防大学校の屋上からも、富士山が見えます。昔は、学校の周辺で少し高いところ(畑の斜面を下る道路)では、どこでもよく見えたそうです。最近は、大学校の周りも、建物が増えました。高い建物の上からでないと、見えないようです。