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就職氷河期

今朝の新聞各紙が、大学卒業生の就職率を伝えていました。この春の大学卒業者数は、54万人。うち、就職した人は33万人で、61%です。進学も就職もしなかった人は8.7万人、16%です。大学院などの進学者は7.3万人、13%。アルバイトなど一時的な仕事に就いた人は1.9万人、4%です。

2010.08.06

今日は、地域経営コースの卒業式。男性はスーツを着てネクタイを締め、女性もそれにふさわしい服装です。学生代表謝辞の際に、代表者が、なかなか良い謝辞を述べました。式が終わって見送る際に、彼が「校長の講話を謝辞に盛り込みましたが、わかりましたか」と言ったので、「もちろん」と答えました。私の言いたかったことが、このように吸収反映されると、うれしいですね。

地域経営コース

今日は、地域経営コース講師に、持田信樹東大教授をお迎えしました。私も、講義を聴きたかったのですが、何かと仕事があり、断念。じっくりお話しできるのは久しぶりでしたので、講義終了後、校長室でしばし意見交換。先生は、経済学部の副研究科長も勤めておられ、多忙です。夏休みの間に来ていただき、恐縮です(持田先生がお書きになった、現在日本の財政学の標準的教科書は、こちら)。
昨日は、小西砂千夫関学教授に、来ていただきました。これまた、じっくりと、意見交換。小生が総理秘書官になって以来、不義理をしているものですから(かつての二人の姿は、こちら)。先週は、若田部昌澄早稲田大学教授に来ていただきました。その他にも、著名な講師をお迎えしているのですが、小生の都合が付かず、ご挨拶できていません。申し訳ありません。
自治大学校の良いところの一つは、日本で一流の講師が来てくださることです。ありがたいことです。先生方も、「この学生たちなら、話がしやすい。やりがいがある」と言ってくださいます。
私にも、思い当たるところがあります。先日、校長講話をしました。私は、講演や講義をする際には、「観客」の関心事項とそのテーマに関する知識水準を調べてから、講演を始めます。だって、いくら良い内容を話しても、相手に関心がなかったら、評価は悪いですから。ことわざに曰く「人(にん)見て法を説け」。
自治大での初講義では、ほぼ初対面の学生たちに、単刀直入に話題に入りました。どの程度食いついてくるかを、見てみたかったのです。すると、みんながそのまま食いついてきてくれたので、どんどん講義内容のレベルを上げました。こういう時は、うれしいですね。それで、10分間も時間を超過しました。反省。

外国人留学生

今日は自治大学校に、ヤング・リーダーズ・プログラムの学生さん12人をお迎えしました。これは、日本政府が行っている国費外国人留学生制度の一つで、アジアや中欧の国から、若手行政官などを日本の大学院に迎え、1年間で修士号を授与する制度です。その中に、地方行政コースがあり、政策研究院大学が受け入れ大学となっています。そのまた一部を、自治大学校が協力しています。
夜には、簡単なお食事会をしました。使用言語は英語なので、校長は拙い英語で歓迎のあいさつをし、学生さんたちと英語で会話しました。あいさつは、ロンドンから帰ったばかりの草壁教授に手伝ってもらって作ったのですが、覚えきれずにメモを見ながらでした。中国、カンボジア、タイ、チェコなど、行ったことのある国の学生さんも多く、「去年、総理大臣と行きましたよ」「お国の経済発展は素晴らしいですね・・」「これからの課題は・・」などと、話題には事欠きませんでした。しかし、それらの国の首相や大統領の名前がすぐに出てこなくて。英会話の方は、しゃべっているうちに、少しずつ、英単語が出てきました。

自治大学校・地域経営コース

今日は、自治大学校で、第3部課程の「新時代・地域経営コース」の校長講話をしました。このコースは、地域経営や地域の活性化をテーマに、政策形成能力や行政管理能力の向上を目指した、3週間の短期間課程です。今年で3回目です。受講生も多く、定員80人のところ、120人を超える学生を受け入れています。講義の内容や方法にも、工夫を凝らしています。
私は、現在の日本と地域社会そして地方自治体が置かれている条件を、歴史的、経済的、国際的、社会的な背景から説明し、今何が求められているかをお話ししました。70分の講義では、すべてをお話しできませんが、大まかな見取り図を理解していただけたら、私の意図は成功です。