岡本全勝 のすべての投稿

今日は金曜日

今日は、金曜日。あっという間に、今週も終わりました。新人職員さんも、疲れたことでしょう。あるいは、飲み会で、さらに疲れているでしょうか(苦笑)。
私は、今週もすごい速さで時間が過ぎました。 大きな行事や国会審議があれば、手帳にはそれが残るのですが、雑多な案件が続くと、手帳には何をしたかが残りません。K秘書は、ほとんど仕事が入っていない「翌日の予定表」を渡してくれる時もあるのですが、その通りになったことは、まずはありません。当日に、次々と予定を書き込んでくれます(笑い)。
次々と相談を持ち込む部下職員、何かと呼び出してくださる国会議員、勉強に来てくれる記者さん・・。報告や相談に来る職員には、「結論だけ言うて。書類は後で見ておくから」とか、「預かるわ。後で考えて、指示を出すから」といってその場をしのぐので、書類がたまります。反省と進歩なし。
キョーコさんは、「あなたが、仕事を作っているのでしょ」と、見てもいないのに、的確な批判をします。

日本が誇れる生活文化、文房具とお菓子

3月27日の読売新聞暮らし欄に「日本の文具、世界でヒット」という記事が載っていました。パリのルーブル美術館の地下に、日本の文房具メーカーが店を開きました。日本製の筆記具、ノート、付箋などが並んでいます。デザインが洗練された日本の文房具は、気の利いた贈り物として人気があるのだそうです。
私も、文房具屋さんに行くのは大好きです。ちょっとした小物が、楽しいですよね。一つひとつの小物と、その豊富な品揃えに、日本の生活文化の成熟度が現れていると思います。かつては、西欧の文房具や雑貨にあこがれました。現在の日本の小物は、それ以上に楽しいと思います。若い女性という厳しい選択眼にさらされているのですから。きっと、先進国でも後進国でも、ヒットすると思います。
外国人旅行者を連れていく穴場の一つです。外国へのお土産にも、喜ばれますよ。3色ボールペン、付箋、クリップ、文鎮、糊。大きすぎない、あまり高価でない、楽しい、おしゃれ、品質は良い、必需品じゃないけどあるとうれしい。お土産にぴったりでしょ。例えば、伊東屋コクヨ
もう一つ、外国人旅行者に喜ばれそうなのが、お菓子です。単純なチョコレートやクッキーではなく、ポッキーとかカールといったスナック菓子です。もちろん、チョコやクッキーも、一ひねりしてあるのが、おもしろいです。アイスクリームにも、いろんな種類がありますよね。
あのおいしさ、カラフルさ、そして一ひねりしたアイデア、飽きが来ない味。「たかが子どものおやつ」と、侮れません。これも、厳しい競争を勝ち抜いて、消費者に選ばれたものだけが勝ち残っているのです。
先日も、地下鉄の中で、山のようにお菓子を抱えているアジアからの観光客に会いました。森永グリコ明治製菓
私は、和菓子(生菓子)が好きなのですが、これはたくさん買ってもらうお土産には、向いていません。デパ地下の弁当や総菜類も、きっと外国人にうけるでしょう。たくさん持って帰れないので、これもお土産にはなりません。
生活用品や雑貨も、おもしろいモノがたくさんあります。東急ハンズにいくと、いろんなモノがあって、見て回るだけで飽きません。例えば弁当箱。もう少し文化的なものだと、博物館のミュージアムショップです。例えば、東京国立博物館東京都美術館

住宅建設+コミュニティづくり

3月28日に、「長期避難者の生活拠点形成のためのコミュニティ研究会」報告書を公表しました。
原発事故で避難しておられる方の中には、帰還できるまで待ちたいという方もおられます。そこで、福島県、避難元市町村、避難先市町村と一緒になって、公営住宅の建設を進めています。いわき市、福島市、郡山市、会津若松市などで、合計4,890戸です。
しかし、住宅を建てるだけでは、住みよい環境とは言えません。住みよい環境やコミュニティをどう形成していくか。そのための方策を検討してきました。
ポイントは、住民自らが住まいや暮らし作りに参画すること。コミュニティ活動を活発化させるためには、住民が気軽に集まって活動できるイベントなどを実施すること。他の市町村の中に住宅ができるので、地域住民とも交流を持つことなどです。
ハードだけでなく、ソフトも組み合わせる必要があります。そして、住民自らが参加しないと、よそ者が押しつけても、良いコミュニティはできません。

4月1日

今日は4月1日。各省庁や会社で、入社式や入庁式がありました。新人の皆さんは、それぞれに希望に燃えて、そして少しの不安を持って、1日目を過ごされたでしょう。これから、希望を持ち続けて、充実した社会人生活を送られることを望みます。
これから楽しいこととともに、つらいことや困ったことに出会うでしょう。でも、それぞれの苦労が、あなたを大きくします。努力が、道を切り開きます。そして、楽天的に考えることが、前へと押してくれます。悩むことより行動、そして一人で悩むことなく周りの人に聞きましょう。
復興庁では新人採用をしておらず、各省からの出向者や民間からの即戦力で職員を集めています。それでも、本庁では60人ほどの転入者を迎えました。オリエンテーションで、復興の課題をお話しするとともに、復興庁に期待されていること、そして仕事のこつをお話ししました。

企業の社会的貢献、新しい段階に

先日(3月29日)の続きです。武田薬品の復興支援のページの、映像による紹介(8分間)をご覧ください。文書資料だけでは、どうしても無味乾燥になりがちです。この映像は、わかりやすいです。武田薬品がこれまでに取り組んでくださった実績や、考え方がよくわかります。
そこでも紹介されていますが、当初の緊急的な寄付金や物資の提供から、長期的な復興支援へと、支援を発展してくださっています。また、それぞれの分野で知見のあるNPOなどと連携して、支援を深掘りしてくださっています(例えば「いのちとくらし再生プログラム」)。これからの企業の社会的貢献の、モデルケースになるでしょう。ありがとうございます。
私は、今回の東日本大震災を機に、企業の社会的貢献が、新しい段階に入ったと考えています。
阪神淡路大震災が、「ボランティア元年」と呼ばれたように、今回は企業の支援活動を通じて、「企業の社会的貢献」「企業市民」が、社会に大きく認識されたきっかけになったと思います。また、ボランティアについても、NPO(組織ボランティア)の有効性が認識されたと思います。
単に、義援金や物資を送るのではない、また単純作業のボランティアではない、支援活動です。もちろんこれらも重要ですが、発災直後の「救護期」や「復旧期」から「復興期」に入ると、求められる支援は違ってきます。現地では、住民の生活支援(健康、孤立防止、相談相手、コミュニティ形成など)と、産業振興が求められています。これらは、物や金を送るだけでは、解決しないのです。相手は、人であり暮らしです。そのために、次のような要素が必要です。
1 継続的であること
2 組織的であること
3 技能やノウハウを持っていること
4 人による支援が必要なこと
5 企業にあっては、無償支援だけでなく、本業との関わりがある方が長続きすること

復興庁でも、企業による支援の類型や、NPOによる支援の類型を示していますが、一般の方に理解してもらうためには、関係者によるさらなるPRが必要です。どなたか、1冊の本にしてくださらないでしょうか。構成は、
1 主体別(企業、NPOなど)
2 支援分野別(健康、つながり、産業支援など)
3 手法別(お金、物資、ノウハウ・・)
などでしょうか。読んでもらえるように、代表的なプロジェクトの紹介とともに、関係者の物語になっていると、読みやすいです。写真と汗と涙と笑顔があると、読みやすいのです。
現在進行形で、まさに新しい分野を切り開いているところなので、本にするのは難しいでしょうが。世間に認知してもらうには、本(新書版くらい)にするのが、効果的だと思います。
今回の被災地支援は、企業の社会的貢献やNPOの活躍が、見えやすい事例です。すなわち、場所と支援内容が、限定されているからです。「新しい公」や「企業の社会的貢献」といっても、日本社会全般を相手にしていると、広すぎて、発散してしまいます。その点、復興支援は、場所が限定され、支援内容もわかりやすく、一般の方の共感を得やすいのです。これからは、今回の復興支援をてこにして、日本社会全般に、この動きを展開していく必要があります。すると、対象別や手法別の整理が、より必要になります。