去年6月に、国家公務員初任研修で、次官講話を話しました。それが、人事院のホームページに載りました。「東日本大震災からの復興―試された政府」。でも、もう1年以上も前のことです。
私の経験でも、役人道や公務員の心構えを説いても、新人にはぴんとこないでしょうし、頭に残りません。そこでテーマを絞って、私の経験をお話ししました。この話のかたちは、いつものことです。ただし、聴衆を笑わせたり緊張させる「話術」の部分は、講義録には反映されていません。新聞を読んでいるか、聴衆に手を上げてもらい、読んでいない人たちは「官僚には向いていない」と言ったことは載っています。
投稿者アーカイブ:岡本全勝
原発事故、帰還困難区域の復興に向けて
今日8月24日、自民党と公明党の復興加速化本部長が、総理に「第6次提言」を手渡しました。NHKニュース。官邸ホームページ。
帰還困難区域の取り扱い方針も、提言されています。基本は、次の通りです。
「5年を目途に、放射線量の低下状況も踏まえて避難指示を解除し、居住を可能とすることを目指す「復興拠点」を、市町村の実情に応じて適切な範囲で設定し、整備する。」
帰還困難区域は、放射線量が高い地区で、一気に解除することはできません。そこで、ここに書かれたような「拠点」から、復興を目指します。
5年前には、想像もできませんでした。「帰還困難」ということで、家や土地については全損賠償を払い、故郷喪失分の慰謝料も支払われたのです。5年経って放射線量が低下している地区もあり、このような提言が可能になりました。
明るい公務員講座第32回
連載「明るい公務員講座」第32回、「仕事だけでは駄目」が発行されました。第2章自分を磨こう、4「人生に貴賤はある」の第5回目です。前号までが家庭人についてでしたが、今回から「社会人として」に入ります。ばりばりと仕事をすることは良いことですが、家庭も地域での付き合いも、趣味もない仕事人間では、良い公務員になれません。今回も、私の反省を込めての教えです。内容は次の通り。
新説アリとキリギリス、仕事だけでは駄目、服装が表すあなたの生活、地域での役割。
社会学
ジグムンド・バウマン、ティム・メイ著「社会学の考え方」(邦訳2016年、ちくま学芸文庫)を読みました。山本泰先生の最終講義に出て、社会学は社会をどのように見て、どのように説明しているのか、改めて勉強したくなったのです。ピーター・バーガー著「退屈させずに世界を説明する方法」(邦訳、新版2015年、新曜社)や、同「社会学への招待」(邦訳、新版2007年、新思索社)も読みました。寝床で読み続けている本も他に数冊あります。
大学時代には、マックス・ヴェーバーの没価値性(いまは価値自由と言うようです)や、カール・マンハイムの存在被拘束性を聞いて、なるほどと思いつつ、「そんなもんかいな」としか思いませんでした。
社会学の各論は、その後それぞれに触れたのですが、社会学の考え方・全体像を再確認したかったのです。寝ながら読むには、ふさわしくないのですが(反省)。
読んでみて、驚くような「新事実」はなかったです。私のふだんのものの見方が間違っていないと、自信がつきました。また、専門家は「このように考え方や、課題と分析を整理するのだ」とわかりました。門外漢が知りたいのは、その分野の地図です。まあ、教科書風に概説し詰め込むと、抽象的にならざるを得ないのでしょうが。
本を読んで、知らないことを得ることも、楽しみであり重要ですが、知っていることの再確認、あるいは専門家による整理を確認するのも、重要です。
8月21日
8月も下旬になりました。早いものですね。暑い日が続いています。台風が3つも続いてきて、豪雨の被害も出ています。被害が大きくならないことを祈っています。
リオのオリンピックで日本選手の活躍が続き、甲子園が終わりました。私の週末は、いつもと同じです。雨の日だと、孫を公園に連れて行けないので、家で時間をつぶすのは、これまた大変です。連載の原稿は、構成に悩み、試行錯誤しています。水のシャワーは気持ちよく、書斎では辛抱しきれずに冷房を弱めに効かせて、呻吟しています。
本屋に行くと、読みたくなる本がたくさん、誘ってくれます。買うのは良いのですが、読まずにたまるので困ったものです。「時間が足りない」と嘆くのですが、それは「好奇心の多さに、時間が追いつかない」と言った方が正確ですかね。何をあきらめるか。まだまだ解脱できません。