投稿者アーカイブ:岡本全勝

人生相談

2018年12月30日   岡本全勝

読売新聞のくらし欄に「人生案内」の欄があります。読者が、生活上の悩みを投稿し、回答者が助言をします。
私は若い時は関心がなかったのですが、ある頃から「世の中には、こんなことで悩んでいる人がいるんだ」と、目を通すようになりました。
相談内容の多くは、夫婦、親子、兄弟、友達間の悩みが多いです。友達がいないという悩みも。中には、「ほんまかいな」「作り話ではないか」と思うものもあります。「そんなことで悩まないでください」とか「あなたが悪い」と言いたいものもあります。

相談を読んで、私ならどのように回答するかを考えてみるのです。それから回答者の助言を読んで、プロの考えと比べてみます。
しかし、回答者は、「そんなことに悩むな」と言ってぶった切るのではなく、相手の身になってやさしく助言しておられます。これが、勉強になるのです。人生の、そして管理職の勉強になります。

12月24日の紙面に、回答者7人による(全員で12人)この1年を振り返った座談会が載っていました。それによると、
・若い人の相談が増えた。(まあ、悩むことは昔らか若者の特権でしたが)
・単身世帯が増えて孤独の相談が増えた。人生100年時代の悩み。
・男性からの相談が目立った(かつて、男は悩みは外に出さないという世間常識がありました)

悩み相談は、世相を映す鏡でもあります。それを読むことは、社会を理解する一つの方法です。

平成30年の回顧2、執筆・講演など

2018年12月29日   岡本全勝

平成30年の回顧、その2は執筆活動についてです。(その1

今年の成果の第一は、日経新聞夕刊コラム「あすへの話題」の連載でしょう。1月から6月まで半年間、25回にわたって掲載されました。
もう半年経つのですね。多くの方から、「読んでいます」「面白いですね」と言ってもらえました。「新聞を使って、3度もキョーコさんをヨイショするとは」という批判もいただきました。

新聞では、5月23日の毎日新聞「論点 国家公務員の不祥事」に、私の発言「現場の声 政策に生かせ」が載りました(補足)。7月4日の日経新聞の特集「ゆがむ統治、私の処方箋」に、「霞が関、政策勝負」が載りました(補足)。官僚機構の機能不全、官僚の不祥事は、残念なことです。信頼を回復するには、努力と時間がかかります。

連載「明るい公務員講座」のうち、実務上級編を3月に『明るい公務員講座 仕事の達人編』として出版しました。『明るい公務員講座』とともに、よい売れ行きのようです。ありがとうございます。第3弾となる課長編を編集中です。

慶應大学法学部での講義は、引き続き、地方自治論Ⅰ、Ⅱと公共政策論を行いました。春学期の1週間に2コマの授業は、楽ではありません。秋学期は、週に1コマです。毎回、何をどのように話すか考えなければなりません。講義ノートや配付資料の見本はあるのですが、レジュメも資料も作り替える必要があります。地方自治論Ⅱを1月に終えると、慶應大学講師の契約は終了です。
講演会も、たくさんこなしました。最近は復興の話とともに、明るい公務員講座についての依頼が多いです。

このホームページは、270万人近くで今年を迎えました。現在、297万人余りで、もうすぐ300万人になります。よく続いたものです。今年は、700件近く記事を書いたようです(この表紙の右欄)。
「官僚は何を考えているか、後輩たちに先輩は何をしているかを伝えたい」と考えて、このホームページをつくりました。私の日記でもあり、過去に書いたことの検索には重宝しています。
一般の方には面白くない内容ですが、毎日600~900人の方が見てくださいます。ありがとうございます。
その3へ続く。

白猫黒猫論、白犬黒犬論

2018年12月29日   岡本全勝

汽車と新幹線、漱石と鄧小平」の続きです。

鄧小平の有名な言葉に「白猫であれ黒猫であれ、鼠を捕るのが良い猫である」という「白猫黒猫論」があります。共産主義であれ、資本主義であれ、人民を豊かにするならどちらでもよいという趣旨です。当時それを聞いて、わかりやすい表現だなと思いました。

後に、次のようなもじりを考えました。
「白い犬でも黒い犬でも、しっぽを振る犬はかわいい」です。
どれくらい役に立つ犬かはわかりません、またどちらが美しいかは分かりません。しかし、しっぽを振って寄ってくる犬はかわいいのです。たくさん肉をもらえます。それに対し、しっぽを振らない犬は、かわいくありません。肉を少ししかもらえません。
職員も、仕事の出来不出来はひとまずおいて、愛想よく近づいてくる人は憎めません。上司の評価が高くなります。

この「ことわざ」は、白猫黒猫論に比べ低級ですが、私たちの日常では、こちらの方をよく体験します。ゴマスリ人間は尊敬できませんが、上司から見ると、しっぽを振る犬はかわいく見えるのです。
ニコニコしていることが楽しく仕事をするコツだと、お教えしました。無理してごまをする必要はありませんが、時に上司に合わせることも出世のコツです。
物事をきちんとまじめに考える人には、この話は通じないので、読み飛ばしてください。

平成30年の回顧1、復興

2018年12月28日   岡本全勝

年末になったので、今年の回顧を始めましょう。
まず、第1回は、復興についてです。引き続き、内閣官房参与、福島復興再生総局事務局長として、大震災からの復興に関与しています。

被災地では、復興が着実に進んでいます。いくつかの町で、復興工事は完了しています。「復興の状況
津波被災地では住宅再建が9割以上終わり、多くの人が仮設住宅から恒久的な住まいに移っています。とはいえ、8年は長かったと思います。発災直後の47万人(推計)から、5万4千人にまで減りました。「避難者数の推移

あと2年3か月で、発災から10年になります。復興創生期間が終わり、一つの区切りとなります。復興庁も、10年の時限組織です。次に向けて、被災地域の復興状況を調べ、自治体に何が残っているかを聞き取りました。
地震・津波被災地域は、生活インフラの復旧はほぼ完了し、総仕上げの段階です。 被災者の見守りや心のケア、コミュニティの形成は、なお対応が必要です。
原子力災害被災地域は、中長期的対応が必要であり、今後も継続して取り組む必要があります。

東北復興新聞に、復興についての私の考えを簡潔にまとめました。ご覧ください。「復興庁は何をしたのか。元事務次官が語る国の”責任”」(2018年4月18日)
その2へ続く。

12月28日

2018年12月28日   岡本全勝

今日は、12月28日。御用納めでした。
かつては、昼くらいから職場でお酒を飲んで、一つのけじめをつけていました。その後に、お店に繰り出すのです。1月4日には、また御用始めとして昼からお酒を飲んでいました。おおらかなものでしたね。農村社会の風習を、職場というムラ社会に持ち込んでいたのです。
最近は、職員を集めて首長が訓示する、御用納めの式や御用始めの式をやらなくなっている自治体も増えているようです。それも、一つの見識ですね。休める職員は、既に冬休みに入っています。

私は、職場で資料整理にいそしみました。挨拶の職員や相談の職員が来てくれますが、ふだんほどは多くなく、まとまった時間が取れました。
概要だけ理解して、詳しくはあとで読もうと取ってある資料が、たくさん積んであるのです。これらは、集中しないと読むことができません。一気に片付けました。
今年は、年賀状も早々と出したので、ゆっくりとした年末を迎えることができます。とはいえ、原稿がいくつか待っています。休みの間に読もうと、少々分厚い本も買ってあります。どこまで進むことやら。

福島市や先日行った福井県大野市でも、まとまった雪が降ったようです。荒天も予想されています。ひどいことにならないとよいのですね。
年末年始も、休むことなく働いている方々に、感謝します。