投稿者アーカイブ:岡本全勝

難しい速記録起こし

2019年2月2日   岡本全勝

しばしば講演を頼まれ、お役に立つならと引き受けています。
主催者の意図や聴衆の関心を考えて、話の内容とレジュメ、配付資料を準備します。これはこれで、大変なのですが。今日の話は、講演のあとです。

講演を、文字で残す場合があります。私の話は、その場で聞いてもらわないと面白くないので、速記録はできれば勘弁してもらっています。しかし、主催者の都合で、文字に起こして配布する場合があります。
何が困るか。話の内容をそのまま活字に起こして、「手を入れてください」と送ってこられるのです。中には、読めるように、手を入れて送ってくださるところもあります。そうでないと、意味が取れないところあります。これは、私が悪いのです。すみません、ええ加減にしゃべって。でも、テンポ良く、聴衆を引き込むことも、私の語りの特徴です。関西漫才ですわ。

しかし、手を入れてもらっていても、話しているときは通じていると思われる内容が、活字にすると通じないか所があります。
例えば「・・・です」です。これが断定なのか疑問なのか、活字ではわからないのです。疑問文の場合は、語尾が上がっているはずです。「です?⤴」
微妙な間合いも、再現できません。
さらに、主語述語が不明瞭な場合や「・・・で、・・・ですが・・・」と文章が長く続いている場合があります。これは、私のしゃべり方が悪い。
ここまでは、言ってみれば「普通の悩み」です。次の場合は、少々難しいです。

私は、しばしば黒板(白板)に、図や絵を描いて説明します。この語りを活字にしても、ちんぷんかんぷんになります。
「ここが・・・なのですよね」と文章になっても、「ここが」は読んでいる人は全くわかりません。
聴衆に質問して、手を挙げてもらうこともあります。人数を見て「たくさんおられますね」と発言した場合は読んでわかるのですが、「この程度ですか」はその場にいた人はわかるけど、文章になると何人かはわからない。
パワーポイントを使って講演する場合は、どうするのでしょうね。語った内容を文章にして、その間にパワーポイントの絵をはさむのでしょうか。

語りと文字とは、伝える、伝わる情報量に大きな差があります。
戯曲と演劇の違いです。同じ戯曲でも、演出家と俳優によって、演劇は変わってきます。舞台演劇やテレビドラマ、映画を文字越ししても、面白くないですわね。
シェークスピアの戯曲は文字で読んでも、面白いです。というか、文字だから残ったのです。読者ごとに、行間を想像で補って、舞台を思い浮かべるのでしょう。あるいは、あらすじだけを追いかけて、それで楽しむとか。

平成の30年間、敗北の時代

2019年2月2日   岡本全勝

1月30日の朝日新聞オピニオン欄、小林喜光・経済同友会代表幹事のインタビュー「敗北日本、生き残れるか」から。

「平成の30年間、日本は敗北の時代だった」と発言されていることについて。
・・・テクノロジーは、さらに悲惨です。かつて『ジャパン・アズ・ナンバーワン』などといい気になっているうちに、半導体、太陽電池、光ディスク、リチウムイオンバッテリーなど、最初は日本が手がけて高いシェアをとったものもいつの間にか中国や台湾、韓国などに席巻されている。もはや日本を引っ張る技術がない状態です。
米中間でせめぎ合いが続く通信の世界でも、次世代規格の5Gに至っては、日本メーカーのシェアはごくわずか。牽引役は中国の華為技術(ファーウェイ)が先行し、北欧のエリクソン、ノキアがどうにか追随している状況です。自動車の自動運転や遠隔医療など次世代の基幹的技術になる5Gでこの有り様では、敗北と言わずに何を敗北と言うんでしょうか。

・・・そもそも失われた20年とか、デフレマインドの克服とかいうこと自体が本末転倒です。安倍晋三政権で、アベノミクスが唱えられ『財政出動、金融の異次元緩和を進めるから、それで成長せえ』といわれました。しかし本来は時間を稼ぐため、あるいは円高を克服するために取られた手段で、それ自体が成長の戦略だったわけではないのです。この6年間の時間稼ぎのうちに、なにか独創的な技術や産業を生み出すことが目的だったのに顕著な結果が出ていない。ここに本質的な問題があります・・・

埼玉県庁企業局研修

2019年2月1日   岡本全勝

今日午後は、埼玉県庁企業局の幹部研修に行ってきました。
どのようにして、効率的な経営をするか、職員の生産性を上げるか。
どこの職場も、悩んでおられます。
企業局も、積極的に取り組んでおられるようすが、うかがえました。

皆さん熱心に聞いてくださいました。
終わってからの質問も、的を射た内容で、私も考えるところがありました。

慶應大学、地方自治論Ⅱ成績評価

2019年2月1日   岡本全勝

慶應大学法学部、地方自治論Ⅱの期末試験の採点を終わりました。286人分です。

問1は、地方税の概要を問うものです。基本的な語彙は、問題文に示してありました。また、レジュメ(持ち込み可)を見れば、簡単に答えることができる問です。
しかし、授業に出席せず試験を受けた学生には、かなり困った記述がありました。
「地方税は国が徴収する税で・・」「地方税の主なものは、所得税、法人税、消費税・・」「消費税は5%で・・」「個人住民税は累進課税で」「地方消費税は地域によって税率に差がある」など。
どのような資料を見て、書いたのでしょうか。この答案には、及第点を与えることはできません。

問2は、地方交付税の機能と成果を問いました。これも、授業に出ていれば、あるいはレジュメを読めば、簡単です。
ところが、交付税制度の仕組みを書いた答案、機能と成果を書いていない答案がありました。中には、国庫補助金を説明した回答も。これでは、問に答えていません。

問3は、事例を挙げて、地方財政の観点から自らの考えを書く問題です。これは、難しかったようです。
事実だけを書いた答案、自らの考えが書いてない答案が、多かったです。これも、点数をあげることはできません。自治体の課題を取り上げているのですが、財政論が全く含まれていない答案もあります。
自分なりに考えて書かれた答案には、その結論が少々おかしくても、良い点を与えました。

持ち込み可能ですから、問1と問2は難しくないはずです。問3は考えを書くので、ここで勝負してもらうことを予定していました。
問1や問2で時間を使ったらしく、問3の結論が書かれていない、未完成の回答も多かったです。問3が全く書かれていない回答は、及第点はあげることはできません。