サントリー東北サンさんプロジェクト みらいチャレンジプログラム審査会

今日は、「サントリー東北サンさんプロジェクト みらいチャレンジプログラム」の福島県分の審査会に行ってきました。今回は事情によって、福島でなく東京でした。

先日書いた(審査員の苦悩)各審査員の結果を持ち寄り、採択企画を決めました。各審査員の選別は分散していて、「これは意見集約に手間がかかるな」と思ったのですが。複数の審査員が選んだ応募企画があり、それはまず採択。そのほかは、各案件について賛成反対の議論をして決めました。

毎回のことですが、地域をよくしようという熱意あふれる企画ばかりで、選別は難しかったです。

本家の再活用2

本家の再活用」の続きです。明日香村商工会の紹介映像「岡本邸プロジェクト Vol.2」が、公開されました。今回は、水車を回すための水路を取り上げています。

本家は飛鳥川の河岸段丘にあり、その高低差を利用して、水車を回していました。飛鳥古京は、水路が縦横(ほぼ南北東西)に巡らされていました。今も残っています。その一つを、引き込んでいました。
子どもにとっては、木ぎれなどを浮かべて、船として流して遊ぶ格好の場所でした。水車は、私の子どもの頃は、まだありました。大きくて怖かったです。いつの頃か、取り壊されました。

残念ながら通水をやめたので、草が生えて、映像ではよく分からなくなっています。
映像で説明しているのは、私の弟です。

文化庁の京都移転

5月22日の朝日新聞文化欄「文化庁の京都移転を考える

井上章一・国際日本文化研究センター所長の発言から。
・・・私個人としては、文化庁の方々に、ややお気の毒だなという印象です。移転は地方創生事業の一環ですが、文化庁は様々な文化、芸術を担っており、東京のほうがメリットが大きいと言い続けました。移転が決まり、職員が何を思っているか。「なんで自分たちだけが都落ちしなければならないのか」という魂の叫び声が聞こえてきます。
京都側も抵抗したことがあります。京都は地方ではない。地方という言い方を変えてくれと。そういう京都側と、地方創生目的で移転した文化庁が、うまく折り合いをつけられるとは思えませんが、来てしまったので前向きに考えなければなりません。

霞が関の役人は、すべてを書類で判断します。京都では、文化が営まれている現場を目にして頂きたい。その楽しさ、おもしろさに目覚めてほしい。そうすれば、書類だけで動く霞が関文化が変えられるかもしれません。外交的な場での武器にもなるはずです・・・

河島伸子・同志社大学教授の発言から。
・・・文化庁の京都移転が「関西の活性化にどうつながりますか」とよく聞かれますが、京都の応援や関西の活性化のために文化庁が来たわけではありません。一番大事なのは、地方の視点を持つということです。
公演や展覧会といった文化のイベントや施設は、東京に集中しています。それぞれの地方に豊かにある文化への目配りが、今まではどうしても薄かったと思います。京都に移ることで、文化庁の職員も「地方都市とはこういうことか」と実感を持ってわかるのではないでしょうか・・・

リーダーは組織ができない決断をする

5月25日の日経新聞夕刊「私のリーダー論」は、星野佳路・星野リゾート代表の「組織ができない決断を」でした。

――コロナ危機からいち早く回復し、攻めに転じています。不安が大きい中、組織をどう動かしましたか。
「組織が決断できないことを決断するのがリーダーの仕事です。組織が決められないこととは、優先順位の変更です。コロナで生き残るために、基本の三大方針として順に『現金をつかみ、はなさない』『人材を維持し復活に備える』『CS(顧客満足)・ブランド戦略の優先順位を下げる』とみんなに伝えました」

「無駄遣いをしてきたわけではないのでコストを削減しましょうといってもできません。ところがトップがCSの優先順位を下げると決めた途端『ここも、あそこも削れる』とアイデアが出てきました。みんながアイデアを出してくれたからGo To キャンペーンが始まる2020年夏まで持ちこたえられました」

「優れたリーダーは、いわゆる『優秀な人』というより、チームをうまくまとめ、フラットな組織でスタッフの力をフレキシブルに活用できる人だと思います」