双葉郡住民実態調査、政府への信頼度

昨日紹介した、福島大学うつくしまふくしま未来支援センターの「第2回双葉郡住民実態調査」結果についてです。「報告書」の21ページ以下に、各機関に対する信頼度が載っています(質問票では問6(5))。
「信頼している」と「やや信頼している」を足した数字は、次の通り。
病院75.7%、新聞55.8、市町村53.6、金融機関53.5、テレビ51.4、裁判所51.4、都道府県45、学者・研究者37.7、政府25.2、東京電力17.2です。

市町村が、かなり高く信頼されています。学者と政府は、東電に次いで低いです。市町村や県が住民から信頼されていることは、仕事を進めるに当たって重要な要素です。政府も信頼されるのが良いのですが。

双葉郡住民実態調査結果

福島大学うつくしまふくしま未来支援センターが、平成29年2月に実施した「第2回双葉郡住民実態調査」結果を公表しました。「報告書
福島民友記事「震災前・非正規の6割「無職」」「7割が経済的に「不安」
暮らしを取り戻すことがいかに難しいかが、わかります。

NHKは、健康面を取り上げています。
・・・ 調査では、楽しい気分で過ごせたかや、落ち着いた気分で過ごせたかなど、精神的な健康度合いを測る、5つの質問への回答をWHO=世界保健機関の指標に基づいて点数化しました。
その結果、「精神的健康状態が低く、うつ病に近い状態」とされる、13点未満の人の割合は56.5%にのぼりました。
震災が起きた年の秋の調査での74.3%よりも17.8ポイント改善したものの、依然として精神的に不健康な状態が続いていることが明らかになりました。
一方で、みずからの健康状態について尋ねた質問に対しては、およそ60%の人が「よい」「ややよい」「普通」と回答していて、精神的な健康状態の悪化に気づいていないおそれもあるということです・・・

松井忠三さん、人を使う術

日経新聞私の履歴書、2月は、松井忠三・良品計画元会長です。15日は「新人時代 現場で培った極意」です。
西友ストアに入社3年目、25歳の頃です。
・・・1975年3月、高円寺店勤務の辞令が出る。前の店と同じように学ぶことばかりの日々が続く。特にパートさんら現場を支える人たちとの信頼関係の構築にはバレー部や大学時代の学生運動、建設現場の作業員のアルバイトなどの経験がいかせた。学生運動のように自分の主張をストレートに言っても伝わらないことが身に染みていたからだ。
現場の人たちはいろいろな経験をしていて今、ここで働いている。酸いも甘いもかみわけた人たちだ。理不尽な人生を送ってきた人もいる。そんな人生の先輩に30歳前後の店長や私のような若造が、正論で頭ごなしに指示を出していてもうまくいくはずがない。私も本来の目標と違う職業・職場で働くことになったので現場の人の感情がわかるような気がしていた・・・

若い管理職に読んで欲しい内容です。

英会話での謙遜

2月13日の日経新聞オピニオン欄「私見卓見」、山中司・立命館大学国際部副部長の「英語に過剰な謙遜不要」から。
・・・大学で英語を教える教員として、学生が「Sorry for my poor English(英語がつたなくて恐縮です)」と前置きしてから話す場面に遭遇する。日本人が日本語の会話で謙遜するのは、自らへりくだることでコミュニケーションを円滑にしようとするからだが、英語の言い回しとしては違和感を抱く・・・
・・・英語を使う際、謙遜はプラスに働かない。同じ語学レベルの場合、「少ししか話せない」と認識するか、「少しだが話せる」と考えるかは将来の伸びに大きな違いをもたらす。前者は、消極性が前面に出てコミュニケーションがおっくうになる。後者は多少間違っても堂々と話し続けるだろう。英語に接する機会が増えればネットワークも広がり、さらに話すようになる・・・

日経新聞夕刊コラム第7回

日経新聞夕刊コラム第7回「私設ホームページ」が載りました。今回は、仕事の経験を離れて、私生活について書きました。もっとも、仕事の延長でもありますが。
このホームページをご覧の方は、ご存じの内容です。
公務員はどの程度、実名でホームページやブログを発信しているのでしょう。匿名での発信もあるのでしょうが、匿名なので誰が書いているか分かりませんよね。

日経新聞のコラムを読んで、このホームページを訪ねてくださった方がおられると、うれしいですね。このページでは、コラムに書ききれなかったことについて、補足説明もしています。限られた字数に納めるのがコラムですから、補足説明は邪道ですかね。「補足説明のページ」
このホームページの概要や経歴は、次のページをお読みください。「このホームページの解説」「閲覧者270万人の記録」。

前回に続き、コラム執筆の苦労について書きます。今回は、字数です。
分量は、19字×36行=684字です。この字数に収めることは、難しいです。
限られた字数で何を伝えるか。そのために、文章をどこまでそぎ落とすか。その勝負です。あまり削ると、読む人が分からなくなります。
私の文章は「短く平易に」を心がけているので、このようなコラムには適していると思っています。それでも、難しいです。また私の文章は、通常は「です・ます調」なのですが、新聞なので「だ・である調」にそろえています。私は、「だ」とか「である」という決めつけ的な表現が嫌いです。「であります」という表現も嫌いです。「です」がすっきりしますよね。

いろいろ書きたいのですが、そうもいかず。まず、文字数を気にせず書いてみます。当然のように超過するので、削ります。文章を泣く泣く削除し、何度も書き直して、収めるようにしています。何度書き換えたことやら。てにをはの1文字に、悩みます。「僧は推す月下の門」か「僧は敲く月下の門」かの心境です。
もっとも、字数が限られているので、文章が磨かれるという長所もあります。「いくら長くても良い」という条件だと、冗長になるでしょう。

皆さんも一度、この字数で書いてみてください。400字詰め原稿用紙で約1枚半です。今や原稿用紙を使わない人も多いでしょうから、その場合は、パソコンで文字数を数えてやってみてください。