日経新聞夕刊コラム第6回

日経新聞夕刊コラム第6回「職場の非常識」が載りました。

私は大学を卒業して、そのまま公務員になりました。民間企業などの職場を知らずにです。職場の習慣のいくつかについて「変だなあ」と思いつつ、「先輩たちもやっている。これで良いのか」と、それに慣れてしまいました。
スリッパやサンダル履きについては、私も駆け出しの頃は、出勤するとサンダルに履き替えていました。しかし、お客さんに会うときはまずいと思い、その都度、靴に履き替えていました。
大臣秘書官になって、一々履き替えるのは面倒になり、サンダルをやめました。その際、蒸れないように、メッシュの黒靴を室内履きにしました。これは、重宝しました。亜熱帯気候になる日本の夏には、一日中革靴でいることは、きつかったです。
民間の方とつきあうことで、他のことにも「やはりおかしい」と思うようになりました。9時30分始まり18時15分終了という勤務時間も、いずれ変わっていくと思います。

早速、反応がありました。
・表題は「役所の非常識」ではありませんか。
・まだ、サンダル履きの人を見ます。
・国会待機で、毎晩遅くまで役所にいます・・・。

ところで、このコラム執筆の苦労について、お話ししましょう。今回は、まずテーマについてです。
テーマ選びは、難しいです。何を書いても良いのですが、それがかえって難しいです。私は、随筆家ではありません(将来そうなれば、うれしいですね。笑い)。新聞社も、私にそのような内容を求めていないでしょう。
コラムとは、「ニュース以外の評論やエッセイなどの短い文章で、客観的な事実をもとに主観的な見解を挟んだ囲み記事」のことだそうです。
私は、官僚の生態学や経験で考えたことを、書こうと思っています。官僚は、新聞では批判の対象になり、また夜遅くまで働いている例として取り上げられますが、その実体はあまり知られていません。私の体験を元に、少しでも紹介できればと考えています。