遊休機械の寄付

日本商工会議所が行ってくださった、「遊休機械無償マッチング支援プロジェクト」が、4年の活動を終えました。この間に成立した支援は、3千件を超えています。工作機械、軽自動車、机など、すべてを失った被災地企業には、ありがたい支援でした。関連資料
すばらしいアイデアですね。中小企業の苦労を知っている、商工会議所と参加企業ならではの支援です。輸送費も出してくださいました。機材を提供した企業については、税制面で損金算入することを、国税庁が認めてくれました。支援してくださった企業に、あらためてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

宮城県知事による復興庁の評価

宮城県知事の記者会見録(2月1日)の抜粋です。
「2月10日で復興庁発足から4年になるが、これまでの復興庁の取り組みの評価を伺う」という問に対して。
・・・非常にわれわれに寄り添った対応をしてくれておりまして、各種問題をワンストップで対応してくれました。また、復興交付金といったような柔軟に使えるお金を一元管理し、そして各省庁にまたがるいろいろな事業へきっちりと差配をしてくれたということは、極めて意義がありました。当初はいろいろなところから寄せ集まった組織からスタートして、ここに至るまで頑張ってくださったと思い、心から感謝をしております。復興創生期間の5年につきましても、復興庁が中心となって復興をやり遂げるまで、しっかりサポートしていただきたいと思います・・・
「当初、知事は査定庁と言い、その後真骨頂(庁)と言い、その後に絶好調(庁)になればいいと話していた。大喜利的で申し訳ないが、現況を何と表現されるか」に対して。
・・・絶好調というのは、最後の最後に残しておきたいと思います。復興が終わってしまわないと、なかなか絶好調にはならないと思います。現時点においても真骨頂、復興庁としての神髄を見せていただいていると評価をしております・・・
詳しくは、原文をお読みください。ありがとうございます。ご期待に添えるように、職員一同、頑張ります。

明るい公務員講座、9

連載「明るい公務員講座」第9回が発行されました。今回は時間と仕事の管理術その2、「自分なりの工程表を作ろう」です。内容は次の通り。
ドタバタするより工程表、見える化の効用、日程の決まらない課題一覧、時間の管理と仕事の管理は別、ネズミを捕るかゾウを捕るか、時間の配分。
ゲームセンターの動物射撃ゲーム。草陰から動物が現れて、それを銃で撃つゲームです。シマウマに狙いを定めたら、ゾウが現れ、そちらに気を取られているうちに、両方とも逃げられる。経験ありますよね。大きなものから並んで、順番に出てきてくれればよいのに。仕事も、同じです。一つの仕事に専念できれば、ちゃんと片付けることができるのですが。私たちの仕事は、そうはいきません。今回も、笑いながら読めて、ためになる話が満載です。

被災地視察

2月1日、2日と、宮城県の被災地を視察してきました。住宅再建も着実に進んでいます。次の課題は、産業再建です。特に、水産加工業と観光が大きな課題です。何度も書いているように、水産加工業は、国の補助金で施設と設備は復旧したのですが、販路が戻っていません。そこで、大手企業などとのお見合いの場である「結いの場」や、買い手を集めた商談会を開催しています。昨年開いた商談会は、生産者と買い手がたくさん集まり、またその人たちをつなぐ「仲人さん」がいて、大きな成果がありました。仙台商工会議所の幹部もそう言っておられました。この試みは、今年も開く予定です。
2月2日の朝日新聞「東日本大震災5年、現場から考える。下」は「水産復興、担い手どこに」でした。ここに書かれているように、従業員が確保できないことも、課題です。通常は、働く場がないので行政が企業誘致などに力を入れるのですが、逆のことが起こっています。また、記事では、「巨額補助金、売り上げは戻らず」も書いていますが、結いの場などの新しい支援について、触れていません。これは、書いて欲しかったですね。