新採職員研修

今日15日は、午前中に、人事院の初任行政研修で100人の新規採用総合職を相手に、「公務員のあり方」を、お話ししました。約500人の新採職員を5班に分けて、研修をしています。その一つのコースを相手に、お話しするのです。これまでの次官の講話は、印刷物になり、インターネットでも読むことができます。
引き受けてから、復興庁の若手数人にに、「あんたが研修を受けた際に、誰にどんな話聞いたの? 何が印象に残っている?」と聞きましたが、ほとんどの職員が覚えていません。まあ、そんなものでしょうね。公務員の心構えは重要ですが、研修の講話だけで身につくものではないでしょう。まだ仕事に慣れていない職員に話をするのは、難しいですね。そこで、先輩の説教臭い話ではなく、私の37年の公務員人生で得た教訓を2つ3つ、そして今やっている復興の仕事をお話ししました。特に後者は、未曾有の災害に、行政はどのように応えているかです。1時間の講話、30分の質疑応答では、十分に話せないので、資料をたくさん配って、後で読んでもらうことにしました。「私の個人ホームページも読んでください」と宣伝しておきました。
で、追補です。リンクを張っておきます。
「明るい課長講座」は、こちら。「明るい係長講座」は、こちら。「仕事の仕方」は、こちら。「お詫びの仕方」は、こちら
行政の役割の変化「福祉提供国家」から「安心保障国家」への転換は、こちら
しかし、それにつけても、若い職員が毎朝新聞を読んでいないことには、驚きました。かつて大学に教えに行っていたときもびっくりしましたが、今日挙手を求めたら、採用された若手官僚の多くが読んでいないのです。「記事を読むというより、まずどのようなニュースが取り上げられているか、特に1面に来ているか、それを見なさい」「社会で、いま何が問題になっているのか、官僚ならそれに関心を持ちなさい」と、指導しておきました。