イクメンの勧め

政府でも、男性職員の育児休業の取得を進めています。イクメンの勧めです。「イクメンパスポート」というハンドブックができました。この項目は、内閣人事局の「服務・勤務時間」のページ(の一番下)にあります。男性職員が子育てに参加できるようにするためには、超勤を少なくし、休暇が取れるようにする必要がります。
2人の子育てを、ほぼすべてキョーコさんに任せた我が身としては、発言権は全くありません。今、私にできることは、部下職員が少しでも早く帰宅できるように、仕事を減らし、仕事の段取りをつけることです。
ところで、このハンドブックのp16に、「女性の愛情曲線」が載っています。結婚直後は、夫への愛情がピークになりますが、その後、急速に低下します。子どもができると、子どもへの愛情が急上昇します。しかも、夫の最高値が50%程度なのに、子どもは80%です。
熟年離婚の理由の第1は、「私が一番大変だった育児期に、何も手伝ってくれなかった」だそうです。私を筆頭に、霞が関には、熟年離婚予備軍(有資格者)がたくさんいます。しかしかつては、家庭を顧みずに仕事に打ち込むことが美徳であり、自慢だったのです。

復興まちづくりのトップランナー

復興まちづくりにおいて、画期的に施工期間を短縮するなど、モデルとなるような取組を行っている先導的な事例を公表しました。「まちづくりトップランナー」(復興まちづくり先導事例集)です。
詳しくは資料をご覧いただくとして、住民との綿密な協議が工事を早く進めた例、計画を柔軟に変更することで早く進んだ例など、それぞれの地域で工夫をしておられます。他の自治体に参考になると思います。

復興でのコーディネイト力

藤沢烈さんが、被災地支援とともに、現地からさまざまな情報を発信してくれています。
その一つは、釜援隊の活躍です(5月28日の記事)。
・・釜石で、仮設住宅団地と町内会が連絡会を発足させています。仮設住宅の縮小が進み自治が弱まると予想される中で重要な動きです。橋渡しは釜援隊の岡田さんが務めました・・。「河北新報の記事」。
また、NHK Eテレ「東北発未来塾」で4週(6月2日、9日、16日、23日)にわたって、「コーディネイトする力」が特集され、出演するそうです。
これらに共通するのは、烈さんの言葉を借りれば、「コーディネイトする力」です。現場での要望を発掘し、支援する用意のある人や団体とをつなぎます。こう書けば簡単ですが、現場での課題を発掘するには、現地に入り、信頼を得る必要があります。支援する側を見つけるためには、広い人脈が必要です。

メディアに踊らされ、妥協を許さない国民

講談社のPR誌『本』6月号、加藤陽子先生と高木徹さんの対談「国際メディア情報戦と日本人」から。
・・加藤 国内向けの顔と海外向けの顔ということで言うと、歴史的に見て、日本人は中間案とか妥協案をつくるのがすごく不得意な国民だと思います。仮にそういう案でトップが決断しようとしても、国内が許さない。極端に言えば、0か100しかない。
1941年の日米交渉で懸案となったのは日中問題でした。日中間は、1937年以降ずっと交渉途絶だったように見えますが、裏面では蒋介石の許まで和平交渉のパイプは届いていました。しかし、すべて失敗に終わります。日本内部で軍や外務など政治主体の足並みが揃わなかったからです。
吉野作造は1932年10月3日の日記に、リットン報告書は、客観的に読めば、欧州の正義の常識を書いたもので日本にも十分宥和的な案なのだと書いています。けれども、国民としては、希望的な観測を書き散らしたメディアのせいで、ずっと良い案が出ると思っていたわけですね。ですから、トップが妥結しようとしても国民が許さない・・

震災関連死者数

震災関連死者数を、発表しました。これまでに亡くなられた方は、3,089人です。半年前(平成25年9月まで)に比べて、173人増えています。この半年間に亡くなられた方は11人です。その差は、以前に亡くなられた方で、関連死と認定された方が増えたのです。