朝日新聞8月19日夕刊に、「ベビーカーおろすんジャー現る」という記事が載っていました。
東京の地下鉄丸ノ内線の方南町駅(我が家の近くです)に、戦隊ヒーローの格好をした男性が現れ、ベビーカーを抱えて、階段を下ろすのを手伝ってくれるのです。
エレベーターやエスカレーターのない駅で、ベビーカーや荷物を持った人が困っていることが多いです。このヒーローは、顔を見られるのが恥ずかしいので、ヒーローの仮面をかぶっています。最初は、不審がられたそうです。
かつてこのホームページでも紹介しましたが、日本は荷物を持った弱い人に対し、冷たいようです。私は、最近は恥ずかしくなくなったので、見かけたときにはお手伝いしています。もっとも、それくらいでは、我が子の子育てを手伝わなかった(そもそも、手伝いという表現が、間違っています。正確には、責任を果たさなかった)罪は償えません。「今日のささやかな善行」(2010年12月18日)、「読者からの反応」(2010年12月6日)。
月別アーカイブ: 2013年8月
警察の犯罪防止の新しい手法
読売新聞8月19日夕刊に、「押収名簿で詐欺防げ」という記事が載っていました。
「振り込め詐欺や投資詐欺などの犯行グループから押収した名簿を使って、全国の警察が、名前の掲載されている高齢者らに注意を呼びかける取り組みに力を入れている」というものです。
警視庁の「特殊詐欺被害防止対策電話センター」では、毎日約30人の民間オペレーターが警察官の指示を受けながら、高齢者に電話をしています。電話の相手は、犯人たちから押収した名簿に載っている高齢者です。詐欺の電話は、同じ地域で続く傾向があるので、ある地域で詐欺の電話がかかったことを察知すると、その周辺の高齢者に「気をつけてください」と連絡を入れて「迎撃」するのだそうです。この電話の後、詐欺犯から電話を受けた人から通報があって逮捕に結びついたのが、1~7月に31件にも上りました。警察は、犯罪が起きてから捜査に乗り出すのではなく、ここまで事前サービスをしているのです。
他方で、今年上半期の特殊詐欺被害額は、過去最悪だそうです。
出勤
今日は月曜日、久しぶりに出勤。秘書がびっしりと予定を入れてくれていた案件の他、合間を縫って入ってる来る仕事を、次々と「撃退」。夕方からは、知人の教授の依頼で、学生さんたちに、公務員の仕事をお話ししました。私は今や、学生たちの父親より年上です。通じましたかねえ・・。
なぜか、家でごろんごろんしているより、仕事に行くと元気が出ます。貧乏性です、はい。妻に嫌われるか、職員に嫌われるか。
「仕事が忙しくて」という言い訳ができなくなったら、どうしましょう。
長い文章
読者から、便りがありました。「ここ数日、休みで時間があるのでしょうか。ホームページの記述が、長くて重いですね」と。
そうですね。改めてページを見たら、表紙が長いですね。実は、思いついたときに、メモにしてあります。しかし、公開するだけの熟度がないので、パソコンに貯めてあります。時間があるときに加筆して、できたものから、このページに載せています。先週、夏休みを取ったので、それらを見なおして、順次、載せたのです。
拙い文章を読んでくださる方々に、感謝します。硬派ばかりではしんどいので、軟派も入れてあります。
まだまだたくさん、書きかけの文章があります。もっとも、HPにふさわしくないもの、興味が移って載せる気がなくなったものもあります。いっときの勢いは重要ですが、冷静に読み直さないと、危ないこともありますから。
外部から来て、まちづくりを支える
釜石市に、「釜援隊」(釜石リージョナルコーディネーター)という人たちがいます。市役所と住民をつないだり、外部からのアイデアをつないで、復興まちづくりに取り組んでいます。民間人を、市役所が非常勤職員として採用しています。
事務局の石井重成さんが、東北復興新聞に、「社会の役割を再定義する。釜石市の挑戦」を寄稿しています。彼らの活動状況がよくわかります。そして、彼らの目指している社会も。ご一読ください。藤沢烈さんに教えてもらいました。
民間人を市町村現場に派遣する仕組み(財政支援)は、総務省が作ってくれました。それを、釜石市が活用しました。一番必要なのは、困難な状況の中で、難しい仕事に取り組もうという意欲を持った彼らたちです。そして、彼らと市役所をつないだNPOも、必要です。募集すればすむ、といったものではありません。
成果を出すには、住民との信頼関係と、継続した長期間の活動が必要です。インフラ復旧だと、「いつまでに何をして、そのためにどれだけの資材と金がかかる」といった工程表が、事前に立てられます。しかし、この仕事は、そのように機械的にはできません。もちろん、目標とスケジュールは重要ですが。市町村役場の職員でも、難しい仕事です。それを、復興の現場という条件を「逆手に」とって、挑戦しています。彼らの活躍に期待しつつ、長い目で見守ってください。