外部から来て、まちづくりを支える

釜石市に、「釜援隊」(釜石リージョナルコーディネーター)という人たちがいます。市役所と住民をつないだり、外部からのアイデアをつないで、復興まちづくりに取り組んでいます。民間人を、市役所が非常勤職員として採用しています。
事務局の石井重成さんが、東北復興新聞に、「社会の役割を再定義する。釜石市の挑戦」を寄稿しています。彼らの活動状況がよくわかります。そして、彼らの目指している社会も。ご一読ください。藤沢烈さんに教えてもらいました。
民間人を市町村現場に派遣する仕組み(財政支援)は、総務省が作ってくれました。それを、釜石市が活用しました。一番必要なのは、困難な状況の中で、難しい仕事に取り組もうという意欲を持った彼らたちです。そして、彼らと市役所をつないだNPOも、必要です。募集すればすむ、といったものではありません。
成果を出すには、住民との信頼関係と、継続した長期間の活動が必要です。インフラ復旧だと、「いつまでに何をして、そのためにどれだけの資材と金がかかる」といった工程表が、事前に立てられます。しかし、この仕事は、そのように機械的にはできません。もちろん、目標とスケジュールは重要ですが。市町村役場の職員でも、難しい仕事です。それを、復興の現場という条件を「逆手に」とって、挑戦しています。彼らの活躍に期待しつつ、長い目で見守ってください。