今日は、会津若松市へ行ってきました。復興庁が主催している企業マッチング「結いの場」です。この企画の趣旨は、9月21日に書きました。今回の会津若松市で、11回目になります。今日は、9つの地元企業や団体に対し、支援側として23企業38人の方が、参加してくださいました。今日参加して、職員と会話する中で、次のようなことを考えました。
もちろん、支援企業と受けたい企業とがうまく結びつき、新しい商品や販路ができることが、目指す一つの成果です。しかし、そのような売り上げに直結する成果だけでなく、QCサークル活動のような品質管理の技術を、大企業から学ぶことも、もう一つの成果です。前者だと、共通する商品や業界でないと、お見合いは成立しません。しかし、後者だと、全然別の業種でも成り立つのです。よって、毎回参加してくださる大手企業もおられます。また、このお見合いの場を進める過程も、重要です。9つのテーブルに分かれて、意見交換を進めます。そして約1時間で、メンバーを入れ替えます。1時間の中での議論の進め方や時間配分も、これまでの経験によって、ノウハウが蓄積されています。今日の2人の司会進行係は、上手なものでした。また、各テーブルには復興庁のファシリテーターがついて、話を誘導します。職員たちは、このための勉強もしています。実は、これを企画担当している復興庁職員の何人かは、民間企業から来てくれている職員です。
9月21日にも書きましたが、このような斡旋機能が、今後の行政に求められる機能であり、行政手法の一つでしょう。復興庁のホームページでは、簡単な紹介しか載っていないので、追ってもう少し詳しく「結いの場」について解説を載せてもらいます。
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学校の校庭にある仮設住宅
たくさんの仮設住宅が、学校の校庭に建てられています。発災直後に、ある程度の敷地を確保しようとしたとき、学校の校庭や運動施設のグラウンドは、もってこいだったのです。現時点で、岩手県では31校、宮城県では28校の校庭に、仮設住宅が建っています。生徒は校庭を使えず、代わりに確保した仮のグラウンドを使っています。4年経ってもまだ校庭が使えないということは、中学校や高校では、一度も校庭で運動・運動会をせずに卒業するということです。もちろん、仮設住宅に避難者がおられる限り、仮設住宅を撤去できませんが、ほかのところに集約するとかして、早く子どもたちに校庭を返してやりたいです。昨日、それを進めるための方策を、自治体にお願いしました。
岩手県被災地視察、急速に進む工事
昨日9月28日と今日29日と、岩手県沿岸部を視察してきました。春に行って以来、ほぼ半年ぶりです。事務次官になると、なかなか機会を持てなくて。
各市町村とも、工事が急速に進んでいます。昨年からでしょうか、目に見えて工事が進み始めたのは。それまでは、計画作り、住民合意の取り付け、用地の買収に時間がかかり、工事に着手できたところが少なかったのです。それらの準備が進んだので、一気に工事が進み始めたのです。市町村長さんたちの顔も明るいです。すなわち、これまでは、公営住宅が単体でできたくらいでした。それが、高台移転や土地のかさ上げなど、まちづくりが、面として進んでいます。山田町織笠地区の高台の宅地には、どんどん新しい家が建ち始めています。宮古市田老地区の高台移転も、山を切り崩す大工事が終わり宅地ができあがっていました。今年の大晦日は、自宅でNHKを見てもらえるおうちも増えそうです。
陸前高田市の高田地区、大船渡市の駅前地区、釜石市の鵜住居地区、大槌町の町方地区、山田町の駅前地区など、津波で町が流されたところも、かさ上げが進んでいます。釜石市の中心のイオンのショッピングセンターの周囲も、広場や大型施設の建設が進み、町の顔が一新されています。来年春になれば、さらに工事が進んでいるでしょう。今年と来年が工事のピークです。この項、続く。
自主避難者の帰還
毎日新聞連載「揺れる子育て」9月23日は、「それぞれの選択を認めて」でした。夫を福島市に残して、2男3女とともに山形県米沢市に自主避難した女性が、長女の高校進学とともに福島市に戻った例などが、紹介されています。戻った女性の不安を和らげるのが、ほかのお母さんとの交流です。先に帰還した人が経験などを伝えることで、母親の不安軽減につながっています。残念ながら、政府や科学者は信用されておらず、同じ経験をしたママ友の話が信用されるようです。
「結いの場」の成果。支援したい企業として欲しい企業を結びつける場
復興庁では、被災地域の企業が抱える経営課題の解決を支援するため、大手企業の協力を得て、技術、情報、販路など経営資源を提供する手法として、地域復興マッチング「結の場」を実施しています。いわば、被災企業と支援企業との、お見合いの場です。昨年26年度は、4か所で行いました。そこで生まれた新分野への進出、販路拡大といった成果49件を公表しました。詳しくは資料を見ていただくとして、ステンレスの流し台を作っている企業が、その技術を生かして滑り台を作るとか。今後も、10月1日に会津若松市で、10月7日には久慈市で開催します。
先日、「究極のお土産」という、東北の生産者と買い手を結びつける場を紹介しました(9月17日)。グーグルが行っている、被災地と全国の企業や人をネット上で結びつける「イノベーション東北」も紹介しました(9月15日)。
このように、支援を用意している企業と、受けたい企業を結びつける機能を、私は「お見合いの場」と呼んでいます。扱うものが商品の場合は仲買業とか、土地・建物の場合は不動産業、求人と求職の場合は人材斡旋業と呼ばれ、事業として知られています。扱うものが情報であって、どこにどのような需要と供給があるか分からない場合は、何と呼んだら良いのでしょう。「××紹介」「△△斡旋」・・。まだ、この機能が社会に認知されていないので、適切な名詞もないのでしょうか。物や言葉の検索は、インターネットの検索機能が発達して、探しやすくなりました。これは、革命的ですね。しかし、中小企業と支援したい企業、取引したい企業を結びつけるような機能と場は、ネット検索ではできません。事業としても成り立つと思うのですが。そこまで儲からない場合は、行政やNPOの新しい手法・分野になると思います。