カテゴリーアーカイブ:歴史遺産

開講

2008年4月12日   岡本全勝
今日は、新学期第1回目の授業でした。2年目は勝手がわかっているので、1年目に比べて楽です。もっとも、何人受講生が集まるかが不明なので、それが不安でした。レジュメを何部用意していったらよいのか。悩ましいのですよね。出席表を回したところ、57人の名前が書き込まれていました。レジュメは、もっとなくなっていますが。学生さんの方も、「どんな授業か見てみよう」と、お試し期間ということでしょう。
今日は、授業の進め方などガイダンスと、行政学の入門部分を、お話ししました。それと、「新聞を読むこと」の意味について。皆さん寝ることもなく、まじめに聞いてくれました。寝るような学生は、そもそも土曜の朝から出席しませんわね。学生さんの期待に応えるためにも、私も力を入れなくては。面白くてためになる授業を。これから4か月間、一緒に勉強しましょう。まずは、新聞を毎日読むことですよ。

市町村決算の透明化

2008年4月7日   岡本全勝

7日の日経新聞は、地方財政健全化法が2008年度決算から適用されるので、大きな赤字を抱えた地方団体が対策を始めたことを、解説しています。この法律で、普通会計だけでなく、公営事業会計や第三セクターまで「連結決算」対象となるので、それらに隠れていた赤字が表面化するのです。

イギリスの国地方関係

2008年4月5日   岡本全勝

『地方自治』2008年4月号(ぎょうせい)に、務台俊介自治体国際化協会ロンドン事務所長の「英国の『国と地方の関係基本協定』とその示唆するもの」が載りました。これは、2007年12月に、自治大臣と地方自治体協議会(日本の地方6団体に相当)との間に結ばれた協定です。国と地方が対等の立場で協定を結ぶところが、興味あります。
ことの起こりは、2007年7月に政府が発表した、「英国の統治」という統治機構改革に関する白書(緑書)に、中央政府と自治体間の関係を規定する協定を策定することが、盛り込まれたことです。ブラウン政権は地方分権には熱心でないと考えられていたけれども、選挙を意識してこのような動きになったのではないかと、推測されています。分権のような統治機構改革は、官僚機構からは出てきません。詳しくは、務台論文をお読みください。また、「英国の統治」については、ロンドン事務所のHPを参照してください。

慶応大学2008春学期

2008年4月5日   岡本全勝
2008年春学期
行政学特論Ⅰ「行政管理論日本の行政と官僚」土曜日第2時限(10:45~12:15)
2007年度に引き続き、行政管理論を講義します。内容は大きくは変わりませんが、組み立てなどを変更します。
講義の狙い
日本の統治は、中央政府と地方政府で分担されています。中央政府にあっては、執政(executive)を担うのは内閣(政治家)であり、執行(administration)を担うのは各府省(公務員)です。地方政府にあっては、前者は首長で、後者は市役所(公務員)などです。
行政管理論は、この執行についての学問です。つい最近まで、日本の公務員は世界一優秀であると評価されていました。しかし近年、大きな批判にさらされています。なぜこのように、評価が急激に変化したのでしょうか。ここに、行政と官僚だけでなく、それを包含した日本の政治や社会の転換が表れているのです。
この講義では、日本の行政機構と官僚制を解説するとともに、転換を求められている日本の官僚制と行政について、同時代的視点から分析します。
授業計画
第1章 日本行政の成功と失敗
1 私たちの成功
2 私たちの失敗
第2章 行政機構と官僚制
1 日本の行政機構
2 日本の官僚制
3 官僚の失敗への批判
4 官僚制の限界
5 責任の所在と対応策
第3章 政治の役割と行政の役割
1 政治の機構と担い手 
2 官僚主導から政治主導へ
3 政治の役割
第4章行政構造改革
1 行政改革の進化 
2 行政の構造改革
授業予定
4月12日 開講、ガイダンス、はじめに(1 分析の視角)
4月19日 (2 行政と行政学)、第1章(1 私たちの成功)
4月26日 第1章(2 私たちの失敗)
5月10日 第1章続き。小レポート提出期限
5月17日 第2章(1 日本の行政機構、2 日本の官僚制)
5月24日 第2章続き
5月31日 休講
6月 7日 第2章(3 官僚の失敗への批判、4 官僚制の限界)
6月14日 第2章続き(5 責任の所在と対応策)
6月21日 第2章残り、第3章(1 政治の機構と担い手、2 官僚主導から政治主導へ)
6月28日 第3章続き(3 政治の役割)
7月 5日 第3章残り、第4章(1 行政改革の進化)
7月12日 第4章残り
配付資料
レジュメ p1~5(4月12日)、p6~8(4月19日、p8は小レポートの課題)、p9~12(4月26日)、p13・14(5月14日)、p15・16(6月21日)、p17・18、レポートの課題(6月28日)
資料 1-1~1-3(4月19日)、日経新聞小冊子(4月26日)、2-1~10、人事院パンフレット、国家公務員Ⅰ種ガイド、受験案内、内閣府パンフレット(5月10日)、厚労省パンフレット(5月17日)、2-11、厚労省パンフレット、総務省パンフレット2種類(5月24日)、3-1~3-5(6月14日)、4-1・4-2(6月28日)、4-3~4-6(7月5日)
参考
昨年の講義を基に、「行政構造改革-日本の行政と官僚の未来」を、月刊『地方財務』に連載中です。
また、「新地方自治入門-行政の現在と未来」(2003年、ぎょうせい)が、参考になります。

毎日新聞・地方財政特集

2008年3月24日   岡本全勝

24日の毎日新聞は、2面見開きで、大きく地方行政を特集していました。「国頼みで借金漬け、自治体なぜ苦しいのか「分権に省庁の壁」「自立へ、地方は叫ぶ」「暴かれる隠れ赤字」などなど。力のこもった分析です。ご関心のある方は、是非お読みください。