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講義など

2006.04.27

今日は、一橋大学政策大学院での第3回目の講義でした。講演会と違いじっくりと解説できるので、予定より進み方が遅くなってます。でも、その方が、受講生に理解してもらえると思います。さらに、あっちこっち脱線するので、よけいです。話しているうちに、あれも話したい、こんなエピソードもあるしと、どんどん話は発展するのです。
その代わりといっては何ですが、宿題として22ページにわたる新聞切り抜きを配りました。連休中に読んでもらうためです。小泉政権評価・水俣病50年・司法改革・会社法改革・国家戦略・・・。多岐にわたりますが、現在日本の行政と政治を考える重要な教材です。受講生諸君、よい連休を!

2006.04.20

今日は、一橋大学講義第2回目をやってきました。講義の方は、だんだん調子が出てきました。出席者アンケートに返事をくれた人数分だけ資料を持って行ったら、足りませんでした。参加者が減ることを期待していたのですが、減るどころか増えていました。少人数の方が、やりやすいんですけどね。

2006.04.13

今日から、一橋大学での講義2006年度が始まりました。講義の進め方を説明したあと、第1章として三位一体改革の解説から始めました。30人近くの参加者がいて、びっくりしました。まあ、来週には減っていると思いますが。配付資料が足らなくって、増し刷りしてもらいました。この資料が、私の売りの一つなんです。あれだけの資料を作るのには、大変な労力がかかっているんですよ。
今日は、午後にある研修会で1時間15分しゃべった後だったので、講義が終わった19:30には、さすがにへとへとでした。ダブルヘッダーはきついです。

講義の準備

13日から、一橋大学での講義2006年度が始まります。昨年は集中講義でしたが、4日間連続して毎日4コマしゃべるのは大変でした。今年は、週1回4か月にしてもらいました。
準備は大変なんですよ。レジュメ、資料、時間配分計画等々。現在の職場は国会開会中で忙しく、土曜日曜しか時間がとれなくて。「知っていること」と「それをしゃべること」の間には、大きな違いがあります。そして、「しゃべること」と「相手に興味を持ってもらい理解してもらうこと」との間には、さらに違いがあります。授業の場合は、生徒さんの知識や関心の程度を把握する必要があります。2~3回ぐらいはかかるんですよね、コミュニケーションがとれるまでには。

目次詳細:第四章

第4章 地方行政と分権
1 国と地方の関係
1-1 中央集権と地方分権
1-2 地方自治の機能
①身近なところで判断すると、いい結果が出る
②中央政府は忙しい:国は国の仕事を
③中央政府では縦割りの弊害が出る:調整に手間取る
④民主主義の学校:受益と負担が見えやすい
⑤政治の安定化:地方の対立を中央に持ち込まない
1-3 明治維新
近代国家形成のために、中央集権化

2 分権
2-1 分権の必要性
①東京一極集中:中央集権で権限、財源、人間、情報が集中。地方は衰退
②新たな問題に対応できない中央政府:身軽にすべき
③行政依存体質:国民がお上頼りに
④豊かさを感じない画一性:多様性が生まれない
2-2 日本の分権の3段階
①事務の分権
②財源の分権
③規制の分権

3 三位一体改革
3-1 三位一体改革とは
(1)地方財政改革
①地方分権
②財政再建
3-2 これまでの成果
(1)経過
(2)進捗状況(目標と達成度)
3-3 その意味
(1)財政改革
①財政の分権
②財政の健全化
(2)政治改革
①政治主導
②地方団体の変身
3-4 残されたこと・これからの期待
(1)三位一体改革
①その1
②その2以降
(2)政治改革
3-5 これからの市町村財政
(1)財政再建がもたらすもの
(2)税源移譲がもたらすもの
(3)補助金依存脱却がもたらすもの

第5章 転換の方向
1 成熟国家の政治と行政
①官僚主導から政治主導へ:政と官
②中央集権から地方分権へ:国と地方
③規制改革:官と民
④依存から自立へ:国民と官

2 制度と運営
2-1 制度は輸入できるが運営は輸入できない
2-2 国民の成熟

3 政治にできること