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講義など

秋学期の授業終了

今日で、秋学期の授業は終了。予定した内容を、講義し終えることができました。もちろん、まだまだお話ししたいことはあるのですが。
授業って、難しいですね。本に書いてあることをしゃべるだけなら、「本を読んでください」ですみますし、学生からすれば「それは本で読みました」になります。とはいえ、学部生への講義ですから、一通りの基礎知識も教授しなければなりません。しかし、それだけではつまらないですよね。もう少し掘り下げた難しいことも、話さなければ。大学院なら、問題点についての講義ですむのですが。
基礎知識については、全体像をいかにわかりやすく教えるかがポイントです。時間が限られているので、詳しい内容まで説明できません。重要な事項を、地方自治の全体像の中でどこに位置するかがわかるように、お話ししました。課題については、その背景と現在の動向をお話ししました。その際には、最新の資料を配りました。この資料の準備は、結構大変なのですよ。もっとも、これも実務家教員のセールスポイントです。
「地方行政って、こうなっているんだ」と理解してもらい、「こんな問題があるのだ」と知ってもらえれば、成功です。
基本的知識を習得してもらい、問題点を知ってもらう。そして、興味があれば、自分でさらなる勉強をしてもらう。これが、大学の授業でしょう。そして、ものの見方を身につけてもらえれば、満点ですね。
その点、秋学期の地方自治論は、バランス良く講義できたと、自己評価をしています。もちろん、自己満足でなく、学生たちの意見を聞かなければなりませんが。授業終了後に、拍手をもらいました。儀礼であっても、うれしいですね。
最後まで出席してくれた学生たちに、お礼を言います。特に、少々難しい話の時に目を輝かせて食らいついてきた学生と、笑って欲しい小話の時に笑ってくれた学生に。

授業再開

冬休みも終わり、大学の授業を再開。といっても、来週で終わりですが。今日は、第8章地方財政の課題です。ここは、私の本業分野です。1学期間でも話しきれないほど、話すことがあります。でもそれを、1時間半に収めるのです。そこで、ごくごくポイントを絞って、話しました。資料もわかりやすいのを用意したので、理解してもらえたと思います。
全体像とポイント、現在の仕組みと問題点、それとわかりやすい実例。これがうまくいくと、わかりやすい話になります。今日は、満足。

2007.12.22

22日は、9回目の授業。予定通り、分権改革・道州制まで、終わることができました。日本の中央集権システムが、発展途上国の日本にはよく適合したこと。しかし、成熟社会になったことで、このモデルが足を引っ張っていること。このシステムを超えない限り、日本の新たな発展はないことを解説しました。地方自治論というより、日本社会論です。
年内の授業は、これで終わりです。今日は、経済の中期展望について、自民党の政審・総務会がありました。午後からだったので、少し早めに終えて、会議に間に合いました。

2007.12.15

今日は、8回目の授業。地方財政の話のうち、残っていた地域間財政格差と、地方交付税の話。交付税については、まだまだ話したいことがあったのですが、時間の関係で涙をのんで終了。簡単にわかってもらうために、新しい図表も作りました。日本地図と新幹線は、わかってもらえたと思います。
その後、第2部課題と改革・第7章分権改革に入りました。

2007.12.08

今日は、7回目の授業でした。地方財政のマクロの仕組みの解説に入っています。この分野は、私のホームグラウンドです。係員で3年間、課長補佐で2年8か月、課長で3年間、地方財政計画と交付税に関わってきました。今日と来週の2回で、お話しする予定です。
国の予算との関係なども、解説しました。なかなか聞けない話も、しました。聞いてみて、「なーんだ、そうだったのか」と思うことも、多かったと思います。おもしろかったでしょ。次回も期待してください。
レポートの選択課題を、追加しました。今日もらっていない学生は、来週もらってください。