秋学期の授業終了

今日で、秋学期の授業は終了。予定した内容を、講義し終えることができました。もちろん、まだまだお話ししたいことはあるのですが。
授業って、難しいですね。本に書いてあることをしゃべるだけなら、「本を読んでください」ですみますし、学生からすれば「それは本で読みました」になります。とはいえ、学部生への講義ですから、一通りの基礎知識も教授しなければなりません。しかし、それだけではつまらないですよね。もう少し掘り下げた難しいことも、話さなければ。大学院なら、問題点についての講義ですむのですが。
基礎知識については、全体像をいかにわかりやすく教えるかがポイントです。時間が限られているので、詳しい内容まで説明できません。重要な事項を、地方自治の全体像の中でどこに位置するかがわかるように、お話ししました。課題については、その背景と現在の動向をお話ししました。その際には、最新の資料を配りました。この資料の準備は、結構大変なのですよ。もっとも、これも実務家教員のセールスポイントです。
「地方行政って、こうなっているんだ」と理解してもらい、「こんな問題があるのだ」と知ってもらえれば、成功です。
基本的知識を習得してもらい、問題点を知ってもらう。そして、興味があれば、自分でさらなる勉強をしてもらう。これが、大学の授業でしょう。そして、ものの見方を身につけてもらえれば、満点ですね。
その点、秋学期の地方自治論は、バランス良く講義できたと、自己評価をしています。もちろん、自己満足でなく、学生たちの意見を聞かなければなりませんが。授業終了後に、拍手をもらいました。儀礼であっても、うれしいですね。
最後まで出席してくれた学生たちに、お礼を言います。特に、少々難しい話の時に目を輝かせて食らいついてきた学生と、笑って欲しい小話の時に笑ってくれた学生に。