原発事故で避難している区域で、帰還のための作業を行っています。除染や公共インフラの復旧だけでなく、生活を再開するためのいろいろなサービスも必要です。例えば、医療機関が再開していないところでは、病院も必要です。
また、当分の間、帰還できない地域では、地区が荒廃しないように手当が必要です。セイタカアワダチソウやネズミが繁殖しているので、それへの対策や、防犯パトロールなどもあります。住民が暮らしていくには、何が必要かが、よくわかります。
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復興への5年間の道筋
復興庁のホームページに載せてある「復興に向けた道のりと見通し」を、更新しました。これまでの2年間の実績だけでなく、集中復興期間5年間の、見通しや目標も示しました。
これを見ていただくと、どこまで進んだかということとともに、今年がちょうど中間の年であることがわかります。
残念ながら、福島県の原発事故からの復興は、この表にはまだ載せることができません。復興に着手する前段階なのです。
企業から被災自治体への職員派遣のお願い
被災地の自治体では仕事が膨大になり、職員が不足しています。他の自治体が職員を派遣したり、任期付き職員を採用して派遣してくれています(市町村間の応援数。このほかに県による応援があります)。
民間企業にも、応援をお願いしています。土木技師や建築技師の他、用地交渉、広報など、民間企業にもおられる専門職を求めています。元の企業を辞めなくても、自治体へ派遣できるように、仕組みを整えました。(総務省の職員支援のページ)
被災地での企業の復興
各企業が、悪条件を克服して事業を再開したり拡大した事例を、調べて発表しました「企業による復興事業事例集」。悪条件を、「人材やスキルの不足」「用地や設備の不足」「資金不足」「事業環境の変化」の4つに分けて整理してあります。
代表例としては、トヨタの生産方式「カイゼン」を取り入れて生産効率を上げた水産加工会社。
工場を流された醸造会社が、同業他社の設備を借りて生産を再開した事例。さらに、この会社は、NPOの仲介で、大手企業と共同で新製品を開発しました。
放射線で全村避難した地区で、健康管理を徹底しながら操業を再開している金型会社もあります。
被災地では多くの企業が同じような悩みを抱えています。これらの先行事例を参考にしてもらって、事業が再開され拡大されることを期待しています。
今回の大震災からの復旧に際して、インフラや住宅の復旧だけでなく、サービスや産業の再開にも力を入れています。国土が復旧しただけでは、生活は再建できません。
もっとも、道路の復旧や公営住宅建設のように、政府が自治体とともに直接取り組む分野と違い、働く場や事業の再開は、民間の分野であって、政府が直接行う分野ではありません。しかし、個人や企業が事業を再開する際に、お手伝いをしたり条件を整えることは、政府ができます。手法としては、補助金や税の減免、施設の貸し出しといった「カネやモノの提供による誘導」だけでなく、優良事例の紹介、企業が求めているモノと別の企業が提供できるモノをつなぐといった「情報の提供」「つなぎの場の設営」などもあります。(復興庁の企業連携)
企業の復興への貢献
今日は、日本経団連に行って、被災地の復旧の現状と課題をお話しし、あわせて企業投資のお願いをしてきました。大会議室に、100人を超える企業幹部の方が集まってくださいました。
経済界には、被災直後に、義援金や支援物資を贈っていただき、また各種のインフラやサービスなどの事業を短期間に復旧していただきました。復興段階になった現在も、無償支援や本業を生かした支援をしてもらっています(経団連の活動。民間企業の支援活動の分類)。
町の賑わいが復旧するためには、道路や住宅が復旧するだけではダメです。各種のサービスや働く場が必要です。被災地の復興には、民間企業の力が不可欠です。
投資を呼び込むために、復興庁では特区を作って、税金の減免や融資の際の利子補給、工場を建てる際の手続きの簡素化などを行っています。経済産業省は、補助金などで支援をしています。
今日は、お礼とともに、お願いもしてきました。