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経済

30年間で縮んだ日本経済

何回か紹介している「自治体のツボ」。1月17日は阪神淡路大震災から30年なので、その間の経済指標の変化を取り上げていました。1995年と2023年の比較です。「阪神淡路大震災30年③縮小した経済
いろんなことが見えてきます。わかりやすいので、見てください。ここでは、そのいくつかを紹介します。順序は入れ替えてあります。

総人口(1億2557万人→1億2435万人)
労働力人口(6702万人→6925万人)
出生数(118万人→72万人)

名目GDP(521兆円→591兆円)
1人当たり名目GDP世界順位(3位→32位)
円ドルレート(94円→152円)

年度末政府債務残高(212兆円→1286兆円)
地方公務員数(328万人→280万人)
公共事業関係費(14.2兆円→6.1兆円)

住宅着工件数(147万戸→81.9万戸)
訪日外国人(335万人→2506万人)
輸出総額(41.5兆円→100兆円)
刑法犯認知件数(176万件→70万件)

労働集約、資本集約、契約集約、知識集約

2024年12月6日の日経新聞経済教室、猪俣哲史・ジェトロ・アジア経済研究所上席主任調査研究員の「経済安保、制度構築が供給網再編のカギ」から。

・・・ある製品に関して「労働集約的」「資本集約的」といった表現が用いられることがある。労働集約的産業は人間の労働力への依存度が高く、繊維産業などが挙げられる。資本集約的産業は機械設備などの固定資本への依存度が高く、自動車産業が一例だ。潤沢な労働力を持つ国は労働集約的な製品に、資本が豊富な国は資本集約的な製品に、それぞれ比較優位を持つ。

これに対して複雑なサプライチェーン(供給網)を通して生産される製品は様々な取引契約を伴うので、「契約」集約的と呼ぶことができる。カナダのブリティッシュ・コロンビア大学のネイサン・ナン教授によると、国の法制度の質は、契約集約的な製品の生産においてその国の国際競争力を左右するという。

ほかにも知的財産権の法的枠組みに優れる国は、「知識」集約型産業に比較優位があるといったことが考えられる・・・

落花生の9割は外国産

日本で売られている落花生の9割は、外国産だそうです。日本落花生協会のホームページ
千葉県産が有名です。私も好きで、時々取り寄せています。日本産の方が、甘いのだそうです。

落花生は、花が枝に咲いて、地中に実ができる不思議な植物です。
原産地はアメリカだそうです。日本で栽培されるようになったのは、明治以降です。
へえ、昔の日本人は落花生を知らなかったんだ。

フランスワインと日本酒の輸出額

コンテンツ産業輸出額4.7兆円」の続きにもなります。

お酒の輸出額を、調べてみました。1ユーロを150円とすると(最近は160円程度ですが)。
フランスのワインとスピリッツの輸出総額162億ユーロ(2023年)、2兆4300億円
イタリアワインの輸出金額は63億ユーロ(2020年)、9450億円。
日本酒の輸出総額は411億円(2023年)。
・日本のワイン輸入額は、2476億円程度(私の計算が正しければ)。

頑張れ、日本酒。私が飲んでいる分には、輸出額は増えませんが。

景気予測

経済紙などが、今年の景気予測を書いています。財界人や専門家に、今年の株価、円ドル相場、経済成長率、インフレ率などを予測してもらっているのです。これはこれで興味深く、参考になります。
ところで、この人たちが去年の同時期に予測した数値は、どの程度あたったのでしょうか、外れたのでしょうか。たぶん、株価がここまで上がると予測した人は少なかったと思います。
今年の予測を書くなら、昨年の予測と実績の比較も載せてほしいですね。どこかに載っているのかな。

経済予測は、難しいものです。それが1年分であっても、10年分であっても。と改めて思います。