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社会

電気メーターの取り替え

昨日、わが家の電気メーターが、いわゆるスマートメーターに取り替えられました。東京電力の協力会社の職員が来られて、10分ほどの作業でした。邪魔にならないようにして作業を見ていましたが、簡単なものです。停電することもありません。バイパスを作って電気を流しつつ、メーターを取り替えるのです。このバイパス作業は、優れものでした。被覆電線の上から、とがった金属の歯のようなもので噛むのです。終わった後は被覆ビニールに傷がつきますが、合成樹脂のクリップで覆います。
新しいメーターは、あの金属円盤が回っていません。円盤が水平に回って、その上の数字が上がっていくのは、見ていて楽しかったですが。作業員さん曰く、「従来型は鉄の塊のようで重かったのが、新しいのは軽くて」と。これからは電波で自動的に使用料を報告するので、検針員が見に来ることもなくなるのだそうです。検針員は失業するのでしょうかね。

過労死の四半世紀

12月14日の朝日新聞オピニオン欄、川人博・弁護士のインタビュー「過労死の四半世紀」から。
「心の病での労災認定の統計を見ると、若い人が多いですね」との問に。
・・・相談もこの10年くらいは30代が一番多く、あとは20代、40代。50代の相談は少なくなりました。『過労死110番』が始まった80年代後半ごろは大半が40~50代の、働き盛り世代の相談でした・・・

「パソコンや携帯電話をだれもが持つ時代です。過労死問題には、どう影響していますか」との問には。
・・・特にサービス業などの第3次産業では、IT化が労働の密度を高めていて、オンとオフの区別がつきませんね。02年のクリスマスのころ、ある入社1年目の男性が自殺しました。カップラーメンをスーパーやコンビニエンスストアに卸す仕事で、裁判で労災が認められましたが、商品のことで取引先からのクレームや相談が休日にも入る。実家近くで両親と食事中にも携帯が鳴り、「すぐに来い」と言われて、何時間もかけて駆けつけた。
昔は日曜日は仕事から解放されていたけれど、24時間365日連絡が取れる体制では、どうすれば労働者がオフの時間を確保できるかを、真剣に考えないといけない。「お客様が神様」「クライアントファースト」は、従業員のワーク・ライフ・バランスの中で限定的にする必要があります・・・

記事に、年表と図が付いています。「過労死110番」が始まったのが1988年、電通で入社2年目の職員(24歳)が自殺したのが1991年です。心の病での労災請求件数は、1995年まではほとんどなく、2000年頃から急増しています。

自動運転車への期待

自動運転で動く自動車の開発が進められています。本当の「自動」車ですね。まだ解決しなければならない課題は、たくさんあるようですが。私は、過疎地の高齢者向けの車を優先的に開発してもらえればと、期待しています。バスの便も悪く、買い物などにも不便です。車を手放せないのです。しかし、高齢者の事故が増えています。そこで、自動運転車が活躍できるのです。
行き先は、数カ所を事前に登録しておけばすみます。病院とスーパーマーケットと自宅です。過疎地なので、対向車や飛び出してくる人も少ないです(イノシシが飛び出してくることはあります。ここは、偏見ですね。苦笑)。スピードも速くなくて良いです。都会や高速道路を走る場合より、設定は難しくないと思います。最初の内は、人間が運転するより自動運転車の方が危険だと想定されますが、高齢者の事故率と比べると自動運転自動車の方が安全になるでしょう。

 

日本語の先を行く福島弁

12月18日の日経新聞、井上史雄さんの「現代ことば考」によると、福島弁が、東京弁に影響を与えているのだそうです。詳しくは、原文を読んでいただくとして、福島弁が「合理化」を進め、それが東京でも使われるようになっているのです。
・・・ところで、福島県では江戸時代にアクセントの区別をなくし、またシ・スの区別をなくした。そのために、「牡蛎・柿」「梨・茄子」が同じ発音になった。福島県では、牡蛎を「ざがき」と言う。また、「梨・茄子」を「きなす・はたなす」と言う。これなら耳で聞いても分かる。福島弁は状況に応じてことばを変えた。
近頃首都圏の若者は、「飴じゃね」「雨じゃね」というときに、アクセントの区別をあいまい化し、平板化を進めている。福島の後追いをしているのだ・・

日本人のモラル

興味深い意識調査を教えてもらいました。日本損害保険協会協会が、2012年に行った保険金請求に関する消費者の意識調査です。
事故を偽装するなどの保険金不正請求については、8割以上の人が「絶対に許されない」としています。ところが、「友人から長く通院した方が慰謝料を多くもらえると言われたので、痛くなくても通院する」(46%)、「自動車を壁にぶつけた際、前からあった別の擦りキズについても今回の事故によるものと言って修理代を保険請求する」(47%)といった、事故に便乗して過大に請求する行為については、「絶対に許されない」と考える人の割合は5割弱になり、1割くらいの人は「場合によっては許される」と考えています。そしてこれらは、「噛んだガムをそのまま路上に捨てる」(絶対に許されない62%)や、「公園の花壇に植えてある花がきれいなので、抜いて持って帰った」(53%)といったことよりも、軽く考えられているのです。
日本人って、案外「ずるい人たち」なのですね。さらに、これは意識調査ですから、実際の行動より「正義らしく」答えている可能性もあります。