朝日新聞オピニオン欄、1月13日、マーク・マゾワー(アメリカ・コロンビア大学教授)の発言「異なるものを包む欧州社会の強み、排外主義が脅かす」から。
「20世紀の欧州の歴史から、何を学ぶべきですか」という問に対して。
・・・民主主義のすばらしさよりも、その脆弱さでしょう。民主主義がもろくも崩壊し、独裁政治を許したのが、欧州の20世紀でした。だからナチス・ドイツが敗れた1945年以降、民主的な欧州をとても注意深く再建してきました。人権や自由を価値として強く意識し、人種差別をタブー視した・・
詳しくは、原文をお読みください。
カテゴリーアーカイブ:政治の役割
地方活性化、政治の役割
日経新聞、経済教室面「やさしい経済学」は、1月7日から、砂原庸介・大阪大学准教授の「地方再生の行方、政治が担う機能」が始まっています。
内閣制度130年
今日は、総理大臣官邸での内閣制度創始130周年記念式典に出席しました。式典には、歴代の総理、官房長官、副長官と、現在の大臣、副大臣、政務官、事務次官が招かれたようです。
今年は戦後70年ですから、明治から戦前が60年、戦後が70年です。戦後の方が、長いのです。もっとも、新憲法は昭和22年、1947年ですから、2年のズレはあります。さらに、内閣制度は明治憲法より先に始まっていますから、単純に旧憲法下、新憲法下での対比にはなりません。
私が60歳です。戦前の内閣制度、明治憲法は私くらいしか、もたなかったのです。現憲法は、私より10年長生きしています。しかし、それぞれ、一度も改正されていないのです。これは、弱いですね。
アメリカの3大・大統領
吉松崇著『第格差社会アメリカの資本主義』(2015年、日経新聞出版社、日経プレミアシリーズ)。著者は日米の金融機関に勤めた人で、アメリカの新しい富裕層=金融界でとてつもなく儲ける人を紹介しています。低所得者層について書いた本ではありません。それはそれで勉強になるのですが、ちょっと違った点を紹介します。p141。
・・・普通のアメリカ人に「歴代大統領の中で、偉大な大統領は誰か?」と尋ねると、ワシントン、リンカーン、セオドア・ローズベルトの3人の名前は必ず出てくる。4人目となるとフランクリン・D・ローズベルトか、アイゼンハワーか、ジョン・F・ケネディか、はたまたロナルド・レーガンか、このあたりは人それぞれの政治的立場により様々であり、コンセンサスはない。
ワシントンは言うまでもなく独立戦争の英雄である。リンカーンはアメリカの分裂を回避して奴隷解放を成し遂げた功績、そして、セオドア・ローズベルトは今日に至る現代アメリカの背骨を形成した人だからだ・・・
先進国で最も多い国政選挙
日経新聞1面連載「税金考」12月6日に「選挙のわな。先送り誘発、再考の時」から。
・・・「選挙が多すぎる」。早稲田大学の日野愛郎教授はこう指摘する。
戦後70年の国政選挙の回数は、日本47回、米国35回、フランス29回、英国19回、ドイツ18回だ。「どんな国でも選挙を意識すると政治家は痛みのある改革に動けない。日本の政治制度は改革の先送りを誘発しやすい構造だ」(日野教授)
必要な政策をきちんと実現するには政治の安定が不可欠だ。ドイツでは議会の解散を強く制限。内閣不信任案の決議の前に後任首相を選ぶことを義務付けた「建設的不信任制度」がある。任期満了前の議会解散は戦後70年でわずか3回。日本は25回だ。
痛みの分配が迫られる時代。日本の政治制度改革に深く関与してきた佐々木毅元東大総長は1年半おきに国政選挙がある日本の政治についてこう思う。「長期的な課題が結局、1年ごとの話に翻訳されてしまい、国家百年の計が語られることがなくなってしまった」・・・