『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」の第17回「部下の指導(1)ティーチとコーチ」が発行されました。
今回から、全体構想では「第3章第3節 褒めて育てる―職員の指導」に入ります。職員指導は、課長の重要な仕事です。誰でもできますが、けっこう難しいのです。課長になった人は、そんなに悩まずに出世しています。すると、部下がなぜ仕事ができないかがわかりません。良い選手が良いコーチにならないのです。それを解説します。
5ページもの力作です。今回の内容は、次の通り。
職員育成は上司の仕事、オン・ザ・ジョブ・トレーニング、毎日が教育・あなたが見本、ティーチとコーチ、教えて育てる、本人にやらせる、職員に応じた指導、指導・進行管理・添削による指導、危ないと子をしかるより手を引こう。
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明るい公務員講座
新著の反応5
友人から連絡がありました。「朝日新聞の朝刊1面下に、本の宣伝が出てたで」と。今朝は福島県内のホテルに泊まっていて、見ていませんでした。ありがとう。
新著の反応の続きです。
・仕事は8割で良いのですか。常に完璧を目指すべきだと考えていました。
→8割で良いのです。あなたが目指している100点と、上司が考えている目標とがずれていることもあります。まずは8割を目指して、上司に報告しましょう。そこから、あと何を付け加えるかは、上司と相談しましょう。
・私の役所では、「なるべく議会質問が出ないようにする」ことが、上司の力量だとされています。
→困ったものですね。まずは、拙著を職場で回覧しましょう。一気には、あなたの役所の気風は変わらないでしょうから。時間をかけて、変えていきましょう。そして、あなたがその職に就いたら、変えてください。
私は、各課の仕事ぶりを評価する一つの方法として、「議会答弁の数」と「広報の数」で測ってみることがあると考えています。
すなわち、その課が1年間にどれだけ議会答弁をしたか、市長や部長の議会答弁案を書いたかです。内容も重要なのですが、とりあえず数で各課を比較するのです。広報は、どれだけ記者クラブに投げ込んだか、広報誌やマスコミに取り上げられたかの数です。
・全勝さんは、生まれながらの「仕事の段取りのプロ」と思っていましたが、いろんな経験を積んだのですね。
→そうですね。明るさは持って生まれたものですが。仕事の術、特に段取りの術は、経験を積むことで、身につけました。もっとも、学生時代から将来は何らかの指導者、特に官僚になろうと考え、勉強しました。そのための本はたくさん読みました。そして、仕事を仕切る機会に恵まれ、経験を積むことができました。
・読みやすかったです。文章が短くて、話を聞いているようでした。いつもの関西弁なら、もっと親しみが持てたのに。
→ははは、そうですね。別の人からは、「イラストではなく、全勝さんの写真を載せれば、もっと説得力があるのに」という指摘も受けました。
新著増し刷り
新著『明るい公務員講座』の「売れ行きが好調なので、増し刷りをした」と、出版社から報告がありました。うれしいですね。
本文は初版と変わっていないのですが、帯が替わっています。「amazonランキング 公務員・官僚部門第1位 2017/2/21調べ」と入っています。引き続き、この分野では第1位のようです。
「たくさん買って、役場内に配りました」というお便りもあります。ありがとうございます。
新年度が始まります。また新しい職員が入ってきます。彼らが、この本を読んで、少しでも悩まないようになると、うれしいのですが。
明るい公務員講座・中級編16
『地方行政』連載「明るい公務員講座・中級編」の第16回「交渉(7)付き合いの基本」が発行されました。交渉の最後に、2つのことを書いておきました。一つは、役場の中に閉じこもらず、外に出て見聞を広めよう、異業種の人と付き合おうということです。席にじっと座っていて、仕事が来るのを待つ。今や、そんな公務員は時代遅れです。その方が、楽ですけれどね。
もう一つは、付き合いの基本は、信頼関係だということです。自分の主張だけを声高に言うのではなく、話を聞いてもらうためには、相手の話を聞くことが必要です。難しい交渉こそ信頼関係が必要だという例として、尊敬する先輩である岡本行夫さんの話を紹介しました。今回の内容は、次の通り。
他流試合の勧め、他人の飯を食う、純粋培養の時代は終わった、話を聞いてもらうために話を聞く、傾向と対策、付き合いの基本は人間関係、もう一つの基本。
さて、「第2節 部下の仕事と上司の仕事―仕事の管理」はこれで終わり、次回からは「第3節 褒めて育てる―職員の指導」に入ります。
新著の宣伝
出版社が、本屋での宣伝に力を入れてくださっています。POP広告というのでしょうか、本が並んでいる棚に立てる小さな広告です。その実物の写真を、送ってもらいました。
本に出てくる「岡本のイエローカード」の実物(やや小さいですが)が、ついています。笛吹き中年の似顔絵(スタンプです)と、私が書いた万年筆の字もそのままです(苦笑)。
実際に立っているところです。