今日は、消防大学校の幹部科で、「地方行政」を2時間講義しました。私の得意分野なので、校長になって以来、私が担当しています。問題は、何をしゃべるかです。あなたなら、2時間で何をしゃべりますか。難しいですよね。消防幹部は市町村職員ですから、一通りのことは知っています。すると、何を重点にお話しするかです。かつて、一般市民の方にしゃべったときや、外国の政府関係者にお話ししたときのことを思い出します。重要なのは、多くを切り捨て、理解して欲しいことに焦点を絞ることです。これが、結構難しいのです。
今日は、自分の授業風景を録画してもらい、あとで見ました。自分がしゃべっているのを見るのは、恥ずかしいことです。かつて見た時は、自己嫌悪に陥りました(笑い)。今日、見てみると、昔と違い、ゆっくりしゃべり、聞きやすかったです(自画自賛)。もちろん、反省点も多いですが。結論。私の課題は、何をしゃべるかでなく、何をしゃべらないかです。
「著作と講演」カテゴリーアーカイブ
講演録やインタビュー
講演録「博物館のアウトプットと予算査定」(2008年6月、日本社会教育学会ラウンドテーブル)『追手門学院大学・博物館学芸員課程年報』第24号、2010年4月
2008年6月に、日本社会教育学会のラウンドテーブル「博物館のアウトプットと予算査定」に出席しました。その時の私の報告と質疑が、活字になりました。「追手門学院大学・博物館学芸員課程年報」第24号です。追手門学院大学の瀧端真理子先生に、呼ばれて行った時の記録です。速記録は早くにできていたのですが、私が総理秘書官になって手が回らず、この時期になってしまいました。すみませんでした。
1990年代に各地で公立博物館がたくさんできたことの財政的背景や、その後縮小された事情。博物館の予算を査定することの難しさなどを、お話ししました。博物館や美術館にどれだけ公費をつぎ込むべきか、またどの分野に配分すべきか。それは、理屈では出てこない判断なのです。
当日は、学芸員の方とお話しできて、博物館の機能や学芸員のご苦労が、少しわかりました。
「明るい係長講座」
富山県庁で、購入できなくなりました。
この小冊子を元に、時事通信社の専門誌『地方行政』で、「明るい公務員講座」として連載しました。また、単行本にしました。「明るい公務員講座のページ」
1996年、富山県職員研修所刊(2011年、?刷り)
これまで、いろいろなところで、組織管理を経験しました。「明るい係長講座」は、富山県総務部長の時に、研修会でしゃべった内容を、小冊子にしたものです。笑いながら読めて、中間管理職のコツがつかめます。
職場での部下の悩み、上司の悩みは尽きません。しかし、本人にとっては「大事件」かも知れませんが、経験者から見ると、案外簡単なことで悩んでいる場合が多いのです。私たちは、「人類始まって以来の大事件」には、そうは出会いません。パニックになったり、一人で抱え込んだりせずに、その道の先輩に聞きましょう。
「明るい係長講座」増し刷り
拙著といっても小冊子ですが、「明るい係長講座」(初級編、中級編)が、増し刷りされました。ありがたいことです。富山県職員研修所に、お礼を言います。「部下に読ませています」といったお話しも、時々いただきます。使っていただいている、ということですね。
平成8年に出たので、もう14年も前のことになります。「パソコンが職員一人に1台ずつ行き渡り、電子メールで便利になるでしょう」といった記述もあるくらいです。うーん、時間が経つのは早いですね。
「続編を書いて欲しい」「おわびの仕方を書いてください」「いやな上司に仕える場合は、どうしたらよいのですか」などなど、ご要望も多いです。いろいろ温めてはいるのですが、ほかのことが忙しくて。申し訳ありません。これも、将来の宿題です。(2010年3月3日)
「明るい係長講座(初級編)」
目次
1 自信を持とう
2 明るい職場
(1)いつもニコニコ明るい上司-職場の雰囲気についてー
(2)おはようございます-あいさつの効用について-
(3)北風と太陽さん-部下の指導について-
3 楽々職員術
(1)一人で悩むな抱えるな-仕事の進め方について-
(2)メモを使え-正確な報告について-
(3)家族にも分かる文章-文章の作り方について-
(4)傾向と対策-説明の仕方について-
4 中味と器
(1)人は外見で判断される-身だしなみについて-
(2)書類の山に埋もれるな-職場環境について-
「明るい係長講座(中級編)」
目次
1 よい上司になるためには
(1) 任せる上司は大物か-部下への委任について-
(2)ドタバタするよりスケジュール-業務の進行管理について-
(3)口伝よりマニュアル-引継書と事務処理要領について-
(4)何を切り捨てるか-優先順位について-
2 自分を磨く
(1)視野を広げよ-判断力の養い方について-
(2)私の発想法
3 心と体の健康
(1)新説アリとキリギリス-社会人として-
(2)誰にも悩みがある-心と身体の健康について-
大阪大学講演
今日は、大阪大学法学部に、講演に行ってきました。北村亘先生の依頼です。私が最近興味を持っている、「暮らしのリスクと行政の対応」について、お話ししました。具体事例を中心にお話ししたので、約50人の学生さんの反応も良かったです。しゃべっている私の方も、今日は満足しました。もちろん、反省点はいくつもありますが。少し、しゃべる勘が戻ってきたようです。
憲法学の棟居快行教授も、聞いてくださいました。ご挨拶したら、学生時代に福田歓一先生のゼミで一緒だったそうです。私はすっかり忘れていて、失礼しました。棟居先生曰く、「岡本さんは、美少年でしたよ」。うーん、そんな時代もありましたねえ。財政学の齊藤愼先生にも、久しぶりにご挨拶できました。
久しぶりの講演
今日は、午前中に、大学校で講話。夕方からは、日本大学法学部で講演をした後、先生方の研究会に出席しました。「暮らしのリスクと行政」という題で、現在の仕事である消防と、これまで私が経験したあるいは考えてきた「社会のリスクとそれに対して行政はどう対応してきたか」を、お話ししました。この10年間、あるいは阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件(1995年)を含めると15年間で、リスクと考えられる範囲が広がりました。それに対し、行政はかなり対応してきました。具体事例をふんだんに盛り込んで話したので、学生さんの「食いつき」も良かったです。鋭い質問をしてくれた3人の学生さんには、お礼を言います。