「社会を支えるNPOと企業─復興から見えたこと」には、次のようなことを書きました。
・・・私は、発災直後に被災者生活支援本部事務局次長に急きょ任命されて以来、国の責任者として、救助、復旧、復興に携わってきました。この大仕事に取り組みながら、あわせてこれまで考えていた行政の構造改革にも挑戦しました。一つ目は、「官僚主義の打破」です。二つ目は、「国土の復旧から暮らしの再建への転換」です。 三つ目は、「民間と一緒にやる」です・・・
・・・私は官僚として、日本の行政の長所と短所を考え続けてきました。この仕事に就いたときに、どのようにしたら早く良い復興ができるかを考えるとともに、「行政の構造改革」に挑戦してみる良い機会だと考えました。
「官僚主義の打破」「モノから人への行政の対象の転換」「行政による公共の独占から三つの主役への転換」。これら三つの変革は、現場での変化であるとともに、意識の改革です。
その改革は、受け入れられつつあると思っています。そしてそれが、東日本大震災を乗り越えて、住みよい社会をつくり出すことにつながっていくと考えています・・・
カテゴリーアーカイブ:著作と講演
講演録やインタビュー
(トヨタ財団広報誌、拙稿)
トヨタ財団の広報誌「JOINT」19号巻頭言に、拙い文章が載りました。「社会を支えるNPOと企業─復興から見えたこと」。
私の出る幕ではないと思ったのですが、復興に関して大変お世話になっているトヨタ財団からの依頼なので、寄稿しました。書いていることは、あいも変わらないことです。復興に支援いただいているNPO関係者、企業の方にお礼を申し上げる場として、利用させてもらいました。ふだんお付き合いのない方が、読んでくださるだろうと思って、書きました。このような機会をいただき、ありがとうございます。
東大公共政策大学院講義
今日午後は、東大公共政策大学院で、講義。曽我豪・朝日新聞元政治部長が持っておられる「政治とマスメディア」でゲストスピーカーを務めました。マスメディアとは少し外れますが、日本の行政や公務員について、日頃考えていること、復興を通して考えたことなどを、お話ししました。公共政策大学院生、法学部大学院生、法学部生が30人あまり、熱心に聞いてくれました。
事前に私の著作(今回は「被災地から見える町とは何か」)を読んでもらい、20分ほど話した後に、4班ごとに質問を受けて私が答えます。的確な質問で、やりがいがありました。また、呼んでください。
放課後は、曽我先生と受講生有志で、赤門前で、さらなる意見交換会。体制内で改革を目指すのか、外から改革を目指すのか。出世するコツは何か、などなど。授業中も放課後も、興に乗って好きなことをしゃべってきました。
2015年10月26日、東京大学公共政策大学院での講義風景です。法学部研究室の中庭に建てられた高層建築物の会議室、教授会に使われているようです。景色が良かったです。

昨日の講義風景を写真に撮って、送ってくださいました。それを載せました。写真をホームページに載せるのは久しぶりなので、やり方を忘れていました。試行錯誤したら、できました。(2015年10月27日)
広報学会
日本広報学会シンポジウム基調講演
今日9月12日は、東京大学(本郷)での日本広報学会シンポジウムで基調講演をしてきました。演題は「東日本大震災からの復興と情報発信」です。広報学会には、発災の2011年秋にも呼んでいただき、「行政機関の情報発信の課題」を話しました(2011年10月22日)。今回は、4年経って復興の現状と情報発信の課題を話せとのことでした。
災害に関する情報発信は、事前の防災、発災時の緊急事態、そして落ち着いてからの情報提供に分けることができます。前回お話ししたのは、発災直後の緊急事態についてでした。今回は、4年経って復興庁として何を心掛けているか、何が課題として残っているかです。
現在では、特段変わったことはしていないのですが、復興の進み具合や今後の見通しを正しく理解してもらえるように、ホームページを通じてできる限り情報を提供しています。わかりやすく早く提供できるように、かなり力を入れています。「復興庁のホームページ」。関係者には、結構良い評価をもらっています。ホームページは、新しい情報を追加したり更新するだけではダメで、定期的に構成を見なおす必要があります。事態がどんどん変わっていくので、関係者の関心も私たちの仕事の重点も変わっていくのです。それなのにページの構成をそのままにしておくと、What's new が、What's old になってしまいます。そして必要な資料がどこにあるのか分かりにくく、探すのに一苦労することになります。
残る課題はなんと言っても、風評被害対策と、放射線についてのリスクコミュニケーションです。今日のシンポジウムでも、福島からの発言があり、勉強になりました。
これで、木金土曜と続いた3連続の講話講演が、終わりました。次は、待ってもらっている原稿を、片付けなければなりません。