(霞ヶ関ナレッジスクエア・シンポジウム)
7月3日には、霞ヶ関ナレッジスクエアの「復興まちづくりシンポジウム」に出演してきました。インターネットでの配信があるので、少し気をつけてしゃべりました。
陸前高田市長洞元気村の村上村長、大船渡市末崎公民館の近藤館長さんは、現地からの報告で、説得力がありますね。私の話は、どうしても全体像であり、一般論しかしゃべることができません。
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講演
海外の人に経験を話す
今日は、東京財団の招きで、「日米韓政軍イニシアチブ」で、東日本大震災の救助と復旧について、その経験と実績をお話ししてきました。これは、国際交流基金日米センターとPeace Winds Americaの主催で、大災害に際しての軍・政府・民間の協力を考えるプログラムです。
アメリカや韓国、そしてNPOや軍隊・自衛隊の方々に、どのような点をお話ししたらよいか、またどのようにお話ししたら伝わるかを考えて、レジュメを作り話しました。 今回も、職員の助けを借りて、日本語の資料を英語にしてもらいました。報告は日本語で行いました。
私は、今回の地震津波被災者への対応は、阪神淡路大震災の教訓を踏まえ、かなりうまく行ったと考えています。もちろん反省すべき点もあります。そして、今回の経験を基に、次回はさらにうまく対応すべきです。そんな機会はない方がよいのですが、地震国ニッポンではそうはいきません。
そろそろ、この1年間の経験を、文章にまとめなければなりませんね。また、英文でも(決意表明。でも毎日の仕事が、忙しいのですよね)。
経団連での説明・企業への期待)
今日は、日本経団連にお招きを頂き、復興の現状と課題を、お話ししてきました。企業には、救助の段階で、無償の支援やインフラの早期復旧など、たいへん貢献してもらいました。このホームページでも、紹介したとおりです。
復興の段階になって、各種の工事を担っていただくほか、商業サービスの再開、雇用の場の再建をお願いしています。(2012年5月21日)
先日21日に、経団連でお話しした概要が、経団連のホームページ「経団連タイムス」に載りました。こうして広く見てもらえるのは、ありがたいですね。
また、同日に別の部会で行われた、RCF復興支援チームの藤沢烈代表理事の「NPOから見た復興支援のあり方」も載っています。藤沢さんには、復興庁のNPO連携班も勤めてもらっています。
自治大での講義
今日は、自治大学校の「新時代・公共政策コース」で、大震災に対する政府の取組を講義しました(自治大のホームページに、なぜかシラバスが載っていません)。今日は2コマ、140分あったので、じっくりとお話しできると思っていましたが、いざしゃべり出すと、時間が足りないですね。この1年間の思い出や、考えたことが次々と頭に浮かんで。
昨年3月19日に、急きょ官邸に出頭して以来、自治大に行くのは初めてです。忙しくて、後任者への引継ぎもせず、置いてあった私物や資料は職員に運んでもらいましたので。
今日授業を受けた学生さんへ
当時の事情は「消防・防災」、被災者生活支援本部の写真は「被災者支援チームについて」、おわびの仕方は「仕事の仕方」を見てください。
日本行政学会で報告
今日は、日本行政学会(慶應大学)で、「東日本大震災における行政の役割」を報告してきました。私の役割は、被災者支援から復旧復興の過程において、政府の一員として携わったものから見た、行政の役割についてです。行政の研究者、それはまた官僚制の研究者でもありますが、その方々の前で、「今回の大震災に対し、日本の行政・官僚は何をしたか」の審判を受ける場でもありました。「まな板の鯉」です。
時間が限られているので、阪神淡路大震災の教訓を踏まえて、政府は今回、どのように「違った対応」をしたか。自治体(被災自治体、応援自治体)、企業、NPO・ボランティアとの役割分担。そして、被災者生活支援本部、復興本部、復興庁という臨時組織を立ち上げ運営していることの意味を、お話しました。レジュメを載せておきます。
この1年間、走り続けてきたので、私たちのしたことを振り返って整理してみる、良い機会でした。専門家の前で話すことは、いささか緊張します。しかし、旧知の先生方がたくさんおられるのと、基本的知識を共有していただいている方々なので、しゃべりやすかったです。
また、昨年この仕事に携わったときから、官庁、自治体、マスコミ、国民に私たちの仕事を知ってもらうために、ホームページを立ち上げ、なるべく多くの情報を載せるようにしました。また、これまでにない仕事なので、後世の人たちや研究者の方々にも利用していただけるよう、古くなったページも残してあります。
昭和50年(1975年)に東大法学部で、西尾勝先生の「行政学」の授業を受けました。そして、公務員を職業に選び、34年勤めてきました。この間いろいろと貴重な経験をさせてもらったので、その経験を後輩や研究者に提供することも、私の務めです。時間ができたら、この1年間の経験と考えたことを文章にまとめたいと思っています。