「講演」カテゴリーアーカイブ

講演

山梨県庁で講演

今日7月10日は、山梨県庁で、部局長研修の講師を務めました。
今回の主な聞き手は、部長です。「明るい公務員講座」は係員向けで、「明るい公務員講座・中級編」は課長向けですから、部長クラスには向いていません。何をお話しすれば「役に立つか」を考えて、話の内容とレジュメをつくりました。で、次のようなことに絞りました。
・部長と課長は何が違うか(これって、結構重要なのです)。
・私が部長を務めたときに、「こんなことを知っていたら、よかったのに」ということ。
・そして、私の幅広い経験(総理秘書官、被災者支援本部の責任者)で、こんなことを考えていて、こんなことをしました(世の中、こんな仕事もあるんです)ということです。
さて、皆さんのお役に立てたでしょうか。びっくりするようなことは、お話ししていません(世の中、山よりでっかい獅子は出てきません。しかし、部長よりもう一段上の仕事もあります)。

振り返ってみると、私も現役の時、いろんな研修を受け、本も読みましたが、「実践、部長講座」は教えてもらわなかったですねえ。それを、しゃべることができる人って、そんなに多くないでしょう。
もちろん、私の話が「すべて役に立つ」とは思いませんが、自治体の現場と霞が関を経験し、総理秘書官のほか千年に一度の経験もしました。そんな先輩がしゃべっているのです。
「なるほど」と思われたら、挑戦してみてください。「私のやっていることと同じだ」と思われたら、自信を持って続けてください。

講演会、明るい公務員講座+働き方改革

今日は、時事通信社主催の講演会に、名古屋に行ってきました。東海地方の自治体幹部約50人に、明るい公務員講座+働き方改革をお話ししました。
なぜ、『明るい公務員講座』が売れているか。どの点が読者に受けているかをお話しして、職員は何に悩んでいるか、良い職場をつくるコツは何かをお話ししました。
そして、今、日本政府が取り組んでいる働き方改革は、どのような意味をもつのかを、お話ししました。連載している「明るい公務員講座・中級編」が、ちょうどその話にさしかかっています。日本が、会社も行政もそして社会もが、静かな革命期にあることを、解説しています。連載にも、ご期待ください。

いつものように、体験談や笑い話をふんだんに盛り込んだので、「面白かった」と言っていただきました。あまり難しい話をしてもねえ・・・。

富山県庁で講演

今日5月15日は、富山県庁で管理職研修の講師を務めてきました。テーマは「地方公務員にも働き方改革を」です。200人の職員が熱心に聞いてくれました。
今まさに、私が訴えている主題です。働き方改革は、仕事のやり方の改革だけでなく、日本社会の改革を迫っています。
それは、日本の行政の曲がり角でもあります。これについては、この20年近く主張していることです。拙著『新地方自治入門―行政の現在と未来』に書きました。しかし、行政だけでなく、働き方や社会のあり方を変えなければ、一部分の改革だけでは達成できません。そこでは、服装や居場所を例に出して説明しました。
そして、この変化は、中間管理職に難しい課題を背負わせます。そんな話をしました。

と書くと、深遠な議論をしていますが、今日の講演はもっと笑える話をしました。
と同時に、民間企業もまた、働き方改革に挑戦しています。最近調べた先進事例を、提供いただいた「優れもの」を使いながらお示ししました。精神論や抽象論では、身につきません。これには、みんなが身を乗り出して聞いて(見て)くれました。
元部下がたくさん並んでいて、やりにくいというか、やりやすいというか・・・。名前を出した人たちには、ごめんなさい。出さなかった人たちも、ごめん。

相馬市役所で講演

今日は、相馬市役所で職員研修の講師を務めました。拙著『明るい公務員講座』を読まれた立谷市長から、「本に良いことが書いてある。それを、職員にいつもの調子でしゃべってほしい」との依頼があり、引き受けました。
本に書いてあることにも触れましたが、それよりも、大震災の対応そして復興と、市長も職員も大変な苦労をされました。それを通じて、職員が「成長、発展」したことを、皆さんと一緒に振り返りました。

自治体というと、「前例がありません」「予算がありません」というと思われがちです。しかし、今回の災害に遭った自治体では、そんなことは言っておられませんでした。
また、立谷市長が民間出身で、災害前から、持ち前のリーダシップで、市役所と職員を引っ張っておられました。発災直後にお邪魔したしたときも、様々なアイデアで、緊急事態に応えておられました。

災害という試練を、仕事ができる場や住民に応える場として、多くの職員が活躍しました。それを通して、職員も市役所も能力を向上させました。
前例のないこと、法令にないことに挑戦する。住民の立場に立って、要望を実現すること。また、できない場合はその理由を述べて、説得すること。企業やNPOなどと協同すること。
私が、これまで主張していたことが、大災害という場面で、実施する、実施せざるを得ませんでした。そこで、住民の期待に応えることができるかどうか。職員と自治体の能力が試されました、もちろん、初めてのことでもあり、はじめから順調にできたわけではありません。経験を積むことで、上達したのです。この経験を、普段の業務にも生かしてほしいと思います。