カテゴリー別アーカイブ: 講演

講演

人事院初任研修2

5月13日に基調講義をした人事院初任研修講師、今日は、その際に与えた課題の発表です。115人の研修生たちが16班に別れて、与えられた課題を議論し、発表します。
指導教官は私のほかに、被災者支援本部で一緒に苦労してくれた、辻恭介君にお願いしました。それぞれ8班ずつ担当します。

各班ともよく調べてあります。論点の整理、資料の作成、発表も良くできていました。採用されてまだ2か月ですが、しっかりしています。慣れているのですかね。
これまでにない事態にどのように対処するか。その場合は、想像力の勝負になります。各課題とも正解のない問題です。

他方で、他省庁の職員と集まって議論をして、一定の結論を出す。それがこの研修の狙いです。初めて出会った人たちが、議論します。司会者、論点整理担当、記録、発表担当、質疑応答担当などを、自分たちで決めていかなければなりません。そして進行を管理する人がいないと、前に進みません。その過程が重要なのです。成功でした。「2023年

立命館大学法学部「公務行政セミナー」講師

昨日5月24日は、立命館大学法学部「公務行政セミナー」の講師に行ってきました。去年に引き続き3回目です。約80人の学生が、熱心に聞いてくれました。
立命館大学法学部では公務員育成に力を入れていて、卒業生の22%が公務員になり、国家公務員と地方公務員が半分ずつです。

この授業では、国家公務員や地方公務員の先輩たちが話をします。私のような高齢者が話すと、自慢話と説教になりがちです。そこで、実例として東日本大震災での対応経験を、写真を見せながら話します。これは、当時小学生だった受講生に、災害を知ってもらうことと、国・官僚は何をしたかを知ってもらうためです。

後半は、そのほかの私の体験を話し(新聞記事や書いたものを配布し)、公務員になる際の心構えを話しました。日経新聞から提供してもらった、新聞の読み方も配りました。新聞各社も新聞離れを嘆くなら、もっと学生に新聞を読むこと、その効用を宣伝するべきですね。
そして質問を受けました。
タマネギの皮を増やす

JICAイエメン研修講師

今日5月14日は、国際協力機構(JICA)のイエメン政府幹部向け研修講師に、横浜に行ってきました。2023年3月の研修にも、呼ばれました。

イエメンでは、政府と反政府勢力内戦が収まらず、まだ復興に取りかかる状況にはありません。しかし、日本としては、将来に備えて準備をしているのです。
大災害からの復興は、内戦で壊れた町を復興する際に、参考になるでしょう。そのような視点から、現場での注意点、復興庁の組織のつくり、職員の集め方、財源の確保なども説明しました。

人事院初任研修講師

今日5月13日は、人事院の初任研修の基調講義に、入間市まで行ってきました。対象者約800人が7組に分かれて受講します。今日の私の担当の組は、115人です。ほかの班は、別の講師が別の主題で基調講演をします。

まず1時間20分、主題である東日本大震災での経験を、写真などを基に話しました。彼ら彼女らは、当時小学生です。知らないことが多いでしょう。もちろん私たち官僚が何をしたかも。
主催者と協議して、その話はそこで切り上げました。後半は休憩を挟んで、30分は若い官僚への助言をしました。『明るい公務員講座』や、最近の講演で話していることです。そして残り30分を、質疑応答にあてました。質問は多くて、かなり時間も超過しました。
皆さん熱心で、頼もしく思いました。彼らの熱意を冷めさせないように、職場側がやりがいがあって安心できる職場を提供しなければなりません。

主題については、課題を与えます。参加者は、いくつかの班に分かれて議論し、次回にそれを発表します。
去年は、北区西ヶ原の研修合同庁舎でした。「2023年度の研修

講演、聴衆の有無

先日、那覇市に講演に行って来ました。約100人の聴衆を前にです。私は聴衆の反応を見ながら話すことが好きなので、うれしかったです。少々の脱線も、許してもらえますし。なので、それを録画して当日見ることができなかった職員が見ることも、支障はありません。
かつては「ここだけですが」という気持ちで、好き勝手に話すこともあったのですが、最近はそのような発言も抑制するようになりました。
ベトナム内務省幹部講義も目の前の人を相手に話すので、私の言葉がどのように訳されているかわかりませんが、顔を見ると反応がわかります。

困るのは、聴衆なしでカメラに向かって話す場合です。カメラの向こうで見るであろう人に、語りかけなければなりません。でも、その人たちがどのような反応をしているかが、わからないのです。
市町村アカデミーの研修動画収録では、サクラとして数人の職員に座ってもらったのですが、これではカメラを見なくなるので、失敗でした。