カテゴリー別アーカイブ: 講演

講演

講演会、話したいことと聞きたいこと

ありがたいことに、いくつも講演の依頼が来ます。都合のつく限り、お応えするようにしています。
私に依頼が来る主題は、大震災と復興、明るい公務員講座のほか、最近だと連載「公共を創る」に関するものが多いです。

何回か話していると、話の型ができます。何をどのように話すかです。レジュメのほか、配付資料、投影資料、さらに時間配分や折り込むエピソードなどです。
その都度、聴衆の関心や主催者の意図を確認して、ズレがないように心がけています。「明るい公務員講座」でも、さまざまな注文があります。若い職員向け、管理職向け、仕事の進め方、働き方改革などです。
また、同じ内容を伝えるにしても、しゃべる、白板に書く、図にして説明する、関係の画像を投影するなどの方法によって、観客の食いつき方や理解度が変わります。ここが、話術のみせどころです。

ところが、やってみないと分からないこともあります。聴衆の反応を見ながら話すのですが、寝かさないようにするだけでなく(苦笑)、どこでみんなの反応が良いか、目が輝くかを探っています。ここは受けるだろうと話した内容が、意外と受けなかったり。こんなことに反応してくれるのだと、驚くことがあります。
私が「話したいこと、伝えたいこと」と、聴衆が「聞きたいこと」聴衆に「受けること」は、時にずれるのです。

また、後から、受講生の評価を送ってくださる主催者もいます。もちろん、そこは「礼儀をわきまえた記述」になっていて、ひどい評価はありませんが。
「ここが面白かった」「ここが役に立った」という記述も、私には役に立ちます。次回は、それを念頭に、話しの組み立てを変えたり、内容を修正します。

財務省研修所で講演

今日9月24日は、財務省研修所に呼ばれて、上級管理セミナーで講演をしてきました。100人の本省と地方機関の管理職が、聞いてくださいました。
主催者からの要求は、「管理職は日々、職場管理で苦労をしている。サバイバルという観点から話して欲しい」でした。
で、表題を「管理職のサバイバル術ー地雷原を進む」としました。なかなか刺激的な表題です。

管理職になると、仕事を進めるという前向きな話とともに、組織に起きる嫌な仕事の対応もあります。後者は、体系だって教えてもらうことがありませんが、今や必須科目になりました。かつては、「不祥事は起こさない。起こさないようにしましょう」と教えました。しかし、起きることを前提にしなければならない時代になりました。
その事情と、具体例として、苦情対応と不祥事のお詫びについて、私の経験を話してきました。
自分で言うのも変ですが、40年間の公務員生活で、いろんな「えらい目」にあい、いろんなお詫びをしてきました。霞が関でも、有数の経験者だと自負しています。多くの案件はマスコミにも載り、秘密ではないので、話すことができます。記録にとって欲しくない内容も、話してきました。参考「お詫びのしかた

そのような経験はない方が良いのですが、そうもいきません。自分は地雷を踏まなくても、部下が踏んでしまうのです。
その時に、私の話を思い出して、「全勝さんに比べれば、たいしたことないなあ」と、冷静に対応してもらえれば、私の講演は成功です。

拙著『明るい公務員講座 管理職のオキテ』は、主に新任管理職向けの教科書です。連載「明るい公務員講座 中級編」には、『管理職のオキテ』に載せていない、より上級部分があります。いずれ、「明るい公務員講座」第4弾として、本にする予定です。

国際セミナーで講演

今日は、裏磐梯で開かれている国際研修交流協会国際セミナーに、基調講演に行ってきました。
今年も、福島の着実な復興状況を、スライドを使ってお話ししました。
昨年の反省を踏まえ、スライドを英語で用意しました。語りは日本語で、同時通訳です。通訳が追いつくのをイヤホンで聴きながら、お話ししました。

健康都市連合、高松大会

今日30日は、高松市で開かれた健康都市連合大会で、講演をしてきました(健康都市連合)。800人の方が聞いてくださいました。

題は、「住民の暮らしを支える町の機能ー大震災復興で考えたこと」としました。町で暮らす際の健康を広く捉え、身体の健康だけでなく、他者とのつながりという心の健康の重要性をお話ししました。災害時には、極端な形で危険がでてきます。家族や知人と離れ、孤立する危険です。それは、町においても、高齢者の孤立、一人暮らしの孤立、引きこもりなどに出てきます。

高松市では、大西秀人市長が「高松型地域共生社会」として、地域でみんなで支え合うことを目指しています。これまでの町内会を強化し、保健機能、住民参加、つながりを強めています。具体例を聞いて、私も参考になりました。

東北・夢の桜街道推進協議会で講演

今日は、「東北・夢の桜街道推進協議会」でお話をするために、山形市に行ってきました。勤務先の福島市から、転戦です。

今年2月にも、シンポジウムに呼ばれたのですが、今回は年次総会で、復興での民間の役割と、今後の推進協議会のあり方について話せとのことでした。協議会は、信用金庫が主な支援者となり、数多くの関係者のおかげで、運営されています。当初から10年間の約束です。ということは、あと1年半で終了します。

関係者は、「10年続くとは思ってもいなかった」というのが本音のようです。ところが、桜を主題にして観光客呼び込みをしたことが、大成功につながりました。震災で落ち込んだ観光客を取り戻すだけでなく、ちょうど外国人観光客を日本に呼び込む運動と同調することになったのです。関係する国の機関や、企業などが、様々な形で協力しています。
国にとっても、自治体にとっても、業界にとっても、観光振興の受け皿として、有用な組織になっているのです。
通常このような協議会は会員が多くなると「有名無実」になることが多いのですが、この協議会は関係会員の多さが武器になっています。あと2年でやめることなく、何らかの形でこの「連携」を続けてもらいたいです。
施設は一度つくると続くのですが、このような「組織と運営」は続けないと消滅します。もったいないです。

先週の金曜日は甲府市、月曜日は新潟市、そして今日は山形市です。