「講演」カテゴリーアーカイブ

講演

イエメン国研修

今日7月23日は、国際協力機構の「イエメン国研修 復興計画策定能力向上」の講師に、横浜まで行ってきました。
近年、毎年呼んでもらっています。国際協力機構の同種の支援(発展途上国の能力向上、特に戦後復興)はいくつかあり、その一つです。
イエメンは、内戦が続いていて、膠着状態のようです。これが収まらないと、戦後復興は本格的には開始できません。

写真と図を使った説明は、よく理解してもらえたようです。アラビア語への通訳は、まったく理解できません。その前に、私の資料がアラビア語に訳されているのですが、数字以外は理解できず。
たくさん質問が出て、持ち越しになったものも。

毎日新聞企業人大学に登壇

今日7月22日は、千葉市で開かれた毎日新聞企業人大学に登壇しました。
主題は「どうする?悩める中間管理職~学長になった『官邸の怪人』に聞く」です。竹内良和・毎日新聞千葉支局長との対談の形です。

主題は、この講座の参加者の関心を考え、竹内支局長が考えました。
業種や会社は異なっても、職場での悩み、幹部や管理職の悩みはほぼ共通しています。本人にとっては「初めて経験する大変な事態」でも、世間ではありふれた事象の場合が多いのです。そして、仕事で悩んでいるのではなく、人間関係に悩んでいます。私の経験を元に、話しました。若くして管理職になり、管理職としての失敗は、たくさんやってきましたから。事例は豊富です。
皆さん、熱心に聞いてくださいました。

現在の管理職の悩みは、「罰ゲーム」と呼ばれる実態、仕事ができない職員や職場に出てくることができない職員の扱いなどのようです。簡単な答えがない課題ですが、私が考えている方向性をお話ししました。
かつて変わらないと考えられていた、男女共同参画や転職などが進みました。同じように、職場のこれらの問題も、順次解決に向かうと思います。そうしないと、社員や職員が転職していきますから。

東京都庁幹部研修

今日7月11日は、東京都庁の幹部研修「行政経営研修」の講師に行ってきました。
都庁の「研修別計画内容」では、2 幹部研修 (3) 幹部研修(悉皆以外)(15ページ)に位置づけられています。
「外部有識者や都庁トップ層との意見交換、研修生間のグループ討議を通じて、
①自分を再認識する。
②新たな知見を得て、都政運営に必要な経営センスを磨く。
③相互に受容・感化しあう人間関係を構築する。」とあります。

今日の参加者は各局の総務課長で、これから部長、局長を目指すまさに幹部候補です。このような人を相手に講義できることは、やりがいがあります。主催者の要請により、講義と班別討議を組み合わせました。難しい課題で、短時間のうちに答えを出さなければならない、そして正解はない設定ですが、皆さん、さすがでした。反応が良いと、話している方も元気が出ます。

都庁は、警察、消防、教育を除いても、約3万人という巨大な組織です。私も県の総務部長や国で次官を務めましたが、3万人の組織は実感がわかないので、事前にいろいろと事情を教えてもらって臨みました。

「管理職の必須知識」講義

今日7月7日は、市町村アカデミーで、「管理職の必須知識講座」の講義をしました。私の役割は、研修の冒頭で、この研修の意図を説明するものです。この研修は、4年前に、私の発案で作ってもらいました。

その意図を、「コメントライナー」(2022年3月1日号)に、概ね次のように書きました。
・・・企業も役所も、管理職の育成に悩んでいます。職員を使って業務を達成するという任務は変わらないのですが、社会の変化や従業員の意識の変化に対応する能力が必要となりました。
これとは別に、管理職に必要な知識が増えました。情報通信技術とサイバーセキュリティ、コンプライアンス、不祥事が起きた際の広報対応、災害時の業務継続、仕事と生活の調和、セクハラやパワハラの防止、心の不調を抱える職員への対応などなど。
担当している業務の専門知識の前に、このような共通知識が必要になりました。これは意外と気がつかれていません。
これらの項目それぞれに、専門書や研修はあります。ところが、これらの一覧、「管理職ならこれだけは覚えておこう」という教科書がないのです・・・

管理職になったばかりの人、これから管理職になる人が、参加しています。皆さん、熱心です。質問も、ふだん悩んでいる問が出ました。

人事院初任行政研修その2

今日7月3日は、人事院の人事院初任行政研修で、入間市の研修所に行ってきました。先日の基調講義を基に課題を与えてあり、その発表です。研修生たちは6人から7人の班に別れて、与えられた課題を議論し、発表します。課題は3種類あり、各班はそのうちの一つを与えられます。合計18班です。

今回は3つの教室に分かれ、指導教官は私のほかに、被災者支援本部で一緒に苦労してくれた、福井仁史・国立公文書館首席調査員と、辻恭介・内閣人事局総括参事官にお願いしました。それぞれ6班ずつ担当します。休憩を挟みつつ、13時半から17時までの、長丁場でした。

各班ともよく調べてあります。班によって、論点の整理や対応策が異なるのですが、資料の作成、発表も良くできていました。採用されてまだ3か月ですが、しっかりしています。
これまでにない事態に、どのように対処するか。その場合は、想像力の勝負になります。各課題とも、正解のない問題です。各課題の論点それぞれについて、正解は期待していません。まずは、必要な論点を漏らさず書き出すことが重要です。

もう一つは、他省庁の職員、初めて出会った人たちが議論をして、一定の結論を出します。司会者、論点整理担当、記録、発表担当、質疑応答担当などを、自分たちで決めていかなければなりません。そして進行を管理する人がいないと、前に進みません。その過程が重要なのです。