カテゴリー別アーカイブ: 講演

講演

内閣人事局、幹部候補育成課程研修講師

今日27日は、内閣人事局の幹部候補育成課程研修講師に行ってきました。幹部候補育成課程中央研修の係長級と課長補佐級です。オンラインで研修を受けさせるとのことで、それぞれに分けて、録画をしました。

今年度から内容を変えるとのことで、お呼びがかかりました。
私は、幹部に必要な能力とその身に付け方を話すと思っていたのですが、主催者の要望は違っていました。若手職員の不安と不満に答えてほしいとのことです。それで、この夏から人事局と、内容を打ち合わせしてきました。

「どのようにしたら、仕事が片付くか」「どのようにしたら、能力が身につくか」ということとともに、いえそれ以上に「生活と両立しない長時間労働」「取り組んでいる仕事が国家に役に立っているのだろうか」「この仕事で技能が身につくのだろうか」といった不満です。
優秀な学生が官僚を志望しなくなったとか、若手官僚が辞めていくということが報道されています。その原因は、いま述べたような不満と不安にあるのでしょう。そこで、「明るい公務員講座」に書いたような、仕事の悩みの解決方法や、仕事の進め方の術のほかに、彼らの不安と不安について、その背景と対応策を述べてきました。職場の問題は、一人では変えることができませんが、みんなで変えないと進歩はありません。
今回も、私の数々の失敗談を交えてです。さて、受講生には、どのように伝わるでしょうか。

1時間あまりの講義を、午前と午後で2本収録しました。対面講義と違い、録画は気を遣います。いささか、疲れました。

谷公一議員セミナーで講演

今日10月1日は、谷公一衆議院議員のセミナーの講師に呼ばれました。演題は「道半ばの政治主導」です。8月10日の読売新聞に載った私の発言を読まれて、この題で話してほしいとの依頼です。
堅苦しい学問的な話では、聴衆に喜んでもらえないので、いろいろと小話を入れました。また、総理秘書官の経験を基に、総理とはどのような仕事かを話しました。

今日の東京は台風16号の接近で、雨が強かったです。その中を、約100人の方が出席して聞いてくださいました。今日から、コロナの緊急事態宣言が解除されたので、対面形式で行うことができました。何人かは、オンラインで参加でした。
谷先生には、自民党東日本大震災復興加速化本部幹部として、ご指導をいただきました。その昔に、議員が兵庫県庁から自治省に出向していた頃、一緒に仕事をした仲です。もう40年も前の話ですが。

北日本政経懇話会で講演

今日22日は、北日本政経懇話会で講演するために、富山市に行ってきました。1994年から1998年まで県の総務部長を務めたので、思い出の地です。もう四半世紀前のことです。
ホテルの会場には約40人、オンラインで約60人の方が聞いてくださいました。富山時代にお世話になった方々が、何人か来てくださいました。

聴衆は経営者の方が多いので、演題は「東日本大震災から10年ー復興の姿と企業の役割」としました。
大震災から10年半が経ち、津波被災地での復旧工事はほぼ終わりました。その姿を報告するとともに、復興に貢献してくださった企業の役割を話しました。
企業は、支援金や支援物資という応援だけでなく、本業を早期に復旧することで、町の復興を支えてくれました。そして、被災企業の復旧にも、中古の機械や事務機器を送ってくださり、ノウハウなどの支援もしてくださいました。
産業の復興がないと、町のにぎわいは戻らないのです。
このような町のにぎわいづくりを、災害復旧以外でも進めていただくように、官民連携のよい事例をいくつかお話しして、お願いをしてきました。

久しぶりの富山だったので、知人何人かと会えました。ただし、コロナで行動制限が続いていて、飲食せず帰ってきました。残念。

人事院初任行政研修講師2

今日は、人事院初任行政研修講師の続きに行ってきました。前回6日に基調講義をして、それを受けて、研修生たちが班別に討議をします。その発表会がありました。その講評をするのです。
83人の研修生が、15班に分かれ、討議した結果を発表します。それぞれの班には、3つの課題のうちの1つが割り当てられています。検討する課題の設定には、工夫を凝らしました。当時の状況で「あなたならどうしますか?」では、既に私たちがやった実績があり、そんなに大きな失敗もしていない、また詳しい状況を彼らは知らないので、議論にならないでしょう。そこで、人事院の担当者と相談して、現場を知らない、そしてまだ駆け出しの公務員でも議論できるような設問にしました。

15班を3つのグループに分けて、各班が検討結果を発表し、他のグループや研修生から質問を受けます。私はその講評をします。
私一人ではすべてのグループを見ることはできないので、あと2人講師を呼びました。被災者生活支援本部事務局で私を助け、全体を管理運営してくれた、山下哲君君(現・総務省総務審議官)と、福井仁史君(現・迎賓館館長)です。当時の混乱と、私たちの苦労を知っている2人です。

研修生の発表はどうなるか、質疑応答はどうなるだろうかと心配していたのですが、発表はすばらしく、質疑応答も活発で、時間が足らなくなりました。正解のない課題、まだ経験も浅いという条件にもかかわらず、論点を網羅し、それをうまく整理し、出題者の期待を超える発表でした。
今回のような視点や思考を忘れずに、日頃の業務を改善してほしいです。頑張れ、次代を背負う若者たちよ。