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講演

若手新聞記者への講義2

今日は、「若手新聞記者への講義」の3回目。記者さんたちを3班に分けての研修なので、1月23日、2月6日、そして今日13日に話しました。

私は、県で課長や部長を、国でも課長や次官を経験し、さまざまな取材を受けました。総理秘書官としても、毎日朝晩、10人近くの「番記者」たちの相手をしました。
その経験などを踏まえて、どのような場面でどのような記者なら「深く話すこと」ができるか、記者の持っている情報と見方、公務員の持っている情報と見方、そこにどのような信頼関係(ギブアンドテイク)がなりたつかを話しました。
そして、「足で稼ぐ」ことの重要性を指摘しました。霞が関や県庁だけを取材していては、範囲が狭くなるだけでなく、見方も狭くなりますよ。

皆さんは、まだ局長や次官級の官僚と話す機会はないでしょう。その経験者の話が、少しでも役に立てば、うれしいです。

宮城大学で講義2

1月12日に宮城大学で講義をしました。当日の講義写真と、学生たち(147人)の感想文が届きました。
学生たちは、東日本大震災発災時は小学生です。画像を見て、あらためて被害の大きさや、復興の大変さを認識したようです。私が伝えたかった、まちの復興に必要な要素や官共業三元論がきちんと理解されていることが分かり、うれしかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

若手新聞記者への講義

今日は、ある新聞社に呼ばれて、若手記者の研修講師を務めてきました。記者が官庁を取材する際の心得と作法を、取材される側として話しました。

報道機関には、駆け出しの頃から「普通の」取材を受けていたのですが、30歳、鹿児島県県税務課長のときに、課税ミスで厳しい追及の「洗礼」を受けました。42歳、富山県総務部長のときは、談合事件やカラ出張不正で、何度もお詫びの記者会見をしました。
もちろん記者さんとのお付き合いは、お詫びばかりでなく、地方交付税の課題や地方分権改革、県の行政改革などでは、正しく取り上げてもらうべく、昼に夜に説明を行いました。総理秘書官や大震災復興のときも、記者さんとの対応にはかなりの時間を使いました。
「ここを聞いて欲しい」「こんな角度から書いてほしい」と思うこともたくさんありました。「お詫びの仕方・形も大切」「報道記者との付き合い方

公務員にとって、一般的には記者はやっかいな存在です。記者発表ものなら大きな問題はないのですが、そうでない取材には「聞かれたくないこと」もあります。
ところで、管理職研修に、「記者との付き合い方」は入っていないようです。私も、自己流で経験を積んできました。「明るい公務員講座 中級編」第15回に、「交渉 情報発信」を書きました(「明るい公務員講座」第4巻に載せる予定なのですが・・)。
そのようなことを踏まえて、期待を込めて、取材される側の手の内を明かしてきました。

関西学院大学丸の内講座

今日1月19日は、関西学院大学の生涯学習、丸の内講座に出講してきました。村尾信尚教授が開いておられる「エグゼクティブコース不確実性の時代に向き合う」の一コマです。夜の18:30から20:30、東京駅前でです。
私の題は、講座の主旨にあわせて「想定外は起きる-東日本大震災で学んだこと」です。私の体験を軸に、考えたことをお話ししました。みなさん、熱心に聞いてくださいました。よい質問も相次ぎました。

富士山が噴火した場合について紹介したのは、鎌田浩毅・京都大学名誉教授。本は例えば「富士山噴火 その時あなたはどうする」(2021年、扶桑社 )、「富士山噴火と南海トラフ 海が揺さぶる陸のマグマ」(2019年、講談社ブルーバックス新書)。

今週は、15日日曜日の福島県郡山市の報告会から始まり、16日の滋賀県大津市での講義、18日埼玉県上尾市での女性管理職研修、そして今日の関学での講演。よく頑張りました。

上尾市女性管理職研修

今日1月18日は、上尾市女性管理職研修の講師に、埼玉県上尾市まで行ってきました。
上尾市は女性の管理職登用が進んでいるのですが、他の職場と同じように、まだその途上にあります。

そして、彼女たちも苦労しています。男社会であった職場で、女性が男性と同様に処遇され、さらに管理職になるのは、みんなが慣れていないのです。
それは、男性管理職にも、当てはまります。多くの管理職が、自分が学び経験してきたことと違う世界になって、困っているのです。昭和後期にできあがった、日本型労働慣行を変える途上にあるのですが、それもまだ途中です。
女性職員をどのように使ったらよいか、女性幹部のどのように仕えたらよいか、仕事に全力を尽くさない職員や、増える心の病の職員をどのように扱えばよいのか。再任用職員の扱い方なども。
それらの背景と、処方箋をお話ししてきました。