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講演

浜松市管理職研修講師

今日10月24日午後は、浜松市で管理職研修に行ってきました。午前中に市町村アカデミーで講義して、昼の新幹線で移動しました。
事前に、参加者から質問や悩みを出してもらいました。すごい数の提出がありました。皆さん、悩んでおられるのですよね。もっとも、本邦初の悩みはなく、いくつかに分類されますが、似通っています。
私自身も職員として悩み、また管理職として悩み、そして同僚や部下が悩むことを見たのですが、乗り越えると「なーんだ、みんな同じことで悩んでいるんだ」と気がつきました。それで、「明るい公務員講座」を活字にしようと考えたのです。

中野祐介市長とも、会ってきました。私が総務省官房総務課長の時、課長補佐として支えてくれました。当時から優秀でしたが、同僚が立派になっていることは、うれしいことです。

昨日今日の2日で、3つの講義講演をこなしました。頭がこんがらないようにするのが、大変です。

市町村アカデミーで講義

今日10月24日午前は、市町村アカデミーの「フォロワーシップによる組織づくり」で、「働きやすい職場を作るために」という講義を受け持ちました。
リーダーシップ論、指導者論はたくさんあるのですが、それを支える人たちの教科書や研修は見かけません。しかし、上司がいなくても職員がいれば組織は成り立ちますが、部下のいない上司だけでは組織は成り立ちません。良いリーダーは、良い部下がいてこそ、成り立ちます。
東日本大震災発災直後の被災者支援本部が機能したのは、私を支えてくれた「助さん格さん」が優秀だったからです。

フォロワーは、仕事を進めるために、職員を指導するとともに、上司を動かす必要があります。上司があなたを見ているとともに、部下もあなたを見ています。下を見る視点と、上を見る視点の両方が必要です。

ベトナム共産党幹部研修講師

今日10月23日は、ベトナム共産党幹部研修講師に、政策研究大学院大学に行ってきました。幹部の役割を理解してもらうため、東日本大震災での私の体験をお話ししました。
2時間半のうち、30分を質疑にあてました。休み時間にも質問が出るなど、活発かつ良い質問で、充実した研修でした。

ベトナムも日本と同じで、人の名前は姓名の順だそうです。間にミドルネームが入ります。ところが、姓の数が少なく、例えばグエンが4割を占めるとか。姓では識別が難しいので、下の名で呼ぶのだそうです。相手が大臣であっても。

東京都立大学法学会記念講演会

今日10月19日は、東京都立大学法学会記念講演会で話をしてきました。「東日本大震災の対応 ~政府と官僚の力が試された

法学会は、教員と学生からなる組織のようです。大杉覚先生のお招きです。
法学部なので、このような内容にしました。大震災からすでに13年近くが経ち、学生たちは記憶が薄いと思います。いつものように当時の写真を基に、私たちが取り組んだ仕事、そこで考えた行政のあり方を話してきました。

栃木県市町管理職研修講師

今日10月18日は、栃木県市町村振興協会主催の管理職研修で、講師を務めてきました。宇都宮市です。
今回は、拙著『明るい公務員講座 管理職のオキテ』の内容とともに、最近考えてきたことを話しました。連載「公共を創る」で説明している、日本の職場の栄光と挫折です。かつてもてはやされた日本の職場が、なぜうまくいかなくなったのか。それは、状況と目標が変わったのに、いまだに大部屋主義と引継書で仕事をしているからです。
若い人に、「先輩の仕事を見て覚えろ」は、通じなくなっています。また、一人に一台パソコンが行き渡り、隣が何をしているかわからなくなって、大部屋の教育能力が落ちました。大部屋主義で育ってきた管理職は、部下への指示の出し方、進行管理が上手ではありません。

市町の幹部(栃木県は村がないので)、50人が熱心に聞いてくださいました。中には、「「明るい公務員講座」を専門誌『地方行政』に連載しているときから読んでました」という方もおられて。役に立っていると、うれしいです。

宇都宮では、路面電車を見てきました。ライトレール、LRTと呼ぶそうですが、路面電車の方が分かるでしょう。格好よくて、乗り心地も良かったです。宇都宮の名物になっているようで、乗客にも線路のそばにも、カメラやスマホを構えた人がおられました。