今日5月19日には、世界宗教者平和会議日本委員会円卓会議(仙台)に、講演に行ってきました。被災者支援活動において、宗教の役割や宗教と行政の関係について、考えることがたくさんありました。私は被災現場にはいませんでしたし、宗教の専門家ではありません。そのときの悩みと考えたことを、お話ししました。他の方の発表は、勉強になりました。追って、紹介しましょう。
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講演
大災害の経験、アジアへの貢献
昨日13日は、国連大学(渋谷)で開かれた国際シンポジウム「災害時の真のリーダーシップとは~東日本大震災・アジアの経験から」に出演しました。このシンポジウムは、ASEAN各国の防災担当者の研修を兼ねたものです。NGOのシビック・フォース、アジアパシフィックアライアンスとの共催です。同時通訳付きなので、私の発表や応答は日本語です。でも、通訳の方の便宜と、出席者に持ち帰ってもらうために、英語の資料を配りました。
このシンポジウムは、大西健丞さんから依頼を受けて、出てきました。2つの団体とも、大西さんが中心になって動かしているNGOです。大西さんは、かつてイラク支援で有名になりました。その後も、分野を変えて、新しい公を作るために活躍しておられます。
大阪でのシンポジウム、2
今日9日は、「民間連携による復興支援」(梅田スカイビルウエスト )に、大阪まで行ってきました。復興庁の参事官たちと一緒に、今取り組んでいる企業連携の試みを、お話ししてきました。
企業には、発災直後の救援、そして復旧過程で、大きな貢献をしてもらいました。無償の支援だけでなく、本業を活かした貢献もあわせてです。その後、復興過程になって、被災地で求められることは、変わってきています。阪神淡路大震災の被災地域と異なり、今回の被災地は、暮らしの再開のために、商業サービスや働く場が必要です。また、働く場や地域の活力として、産業振興が必要です。そして、自己責任・自力再建だけでは、商店や中小企業は再開できません。人の応援、ノウハウの支援、販路の拡大支援などが、求められています。それを、お願いしてきました。
大阪でのシンポジウム
今日は、大阪まで、関西経済連合会のシンポジウムに、行ってきました。「復興加速化のためにこれからすること」です。アイリスオーヤマ(株)の大山健太郎社長、南三陸ホテル観洋の阿部憲子女将と、気心の知れている人たちと一緒でした。250人ほどの人が、熱心に聞いてくださいました。関西は、阪神淡路大震災を経験しておられるので、東日本大震災でも積極的に支援をしてくださっています。
その後、神戸まで足を伸ばして、神戸市役所の方たちと打ち合わせ。仮設住宅から本格住宅へ移る際や、移った後のコミュニティ維持をどうするか。経験とノウハウをお持ちで、被災地の自治体を支援してくださっています。高台移転や住宅再建が本格化すると、こちらの課題にも対応しなければなりません。「国土の復旧」から「生活の再開」への、重点の移行です。
北上市シンポジウム
今日は、北上市で開かれた「北上市震災復興支援シンポジウム」に、行ってきました。北上市は、岩手県の内陸部ですが、発災以来、NPOと連携して沿岸部の被災市町村を積極的に応援してくださいました。例えば、大船渡市の仮設住宅見守りを、やってくださいました。大船渡市役所は被災して、とてもそこまで手が回らなかったのです。当時この話を聞いて、「こんな支援もあるのだ」と驚いたことを覚えています。
今日のシンポジウムでは、復興支援活動の報告や協働パートナーからの活動報告のほか、「これまでの復興支援活動の検証と今後のあり方を考える」をテーマにしたパネルディスカッションが行われ、それに参加しました。戸田公明・大船渡市長、藤沢烈さん、鹿野順一さん(いわて連携復興センター代表理事)と、顔見知りの仲間です。
日頃考えている「今回の大震災で変わったこと、新しい試み」を、お話ししてきました。このように、支援するだけでなく、その検証をすることは重要です。会場満員、250人もの方が熱心に聞いてくださいました。私も、そろそろ今回の経験を、文章にまとめなければなりませんね。(2014年2月1日)
2月1日に参加した、北上市のシンポジウムを伝える新聞記事「新たな支援の形模索、市震災復興シンポ」(2月2日岩手日日新聞)を、教えてもらいました。