カテゴリーアーカイブ:連載「公共を創る」

連載「公共を創る」第90回

2021年8月20日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第90回「社会の課題の変化―顔の見える関係を基に手を差し伸べる」が、発行されました。前回に引き続き、孤立問題に対する安心提供手法の変化を説明しています。

人生につまずいた際にどうするかという知識と知恵を教えること、孤立に陥る前の「手すり」が必要です。そして陥った際に、どのような支援をするか。
例えば、ニートやホームレスの若者にも、次のような違いがあります。
・自ら就職先を見つけられない若者で、「きめ細かな情報提供」が必要な場合
・人間関係が苦手な若者で、「社会力をつけること」が必要な場合
・生きていくことに喜びを見いだせない若者で、「生きていく力を身に付けること」が必要な場合
すると、それぞれの場合で支援内容が異なります。
また社会生活での自立には、本人の意欲が必要です。周囲からの支援だけでは達成できません。ここにも、難しさがあります。

そして、新たに発見された社会的排除は、本人側より、周囲の側に原因があります。社会的包摂には、社会の側の意識の転換が必要です。

連載「公共を創る」第89回

2021年8月6日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第89回「社会の課題の変化―仕組みを変えれば国民の意識も変わる」が、発行されました。

前号(7月29日)に引き続き、安心提供手法の変化を説明しています。大量の非正規労働者を生む日本の雇用慣行をどのように変えるか。これは、諸外国に手本があります。
孤立問題は、そのような状況を生み、追い詰める社会の仕組みと意識にも問題があります。複線型社会をどのようにつくるか。そして、つまずいた際にどのように対処するか。
これまでの公共サービス提供手法では、限界があります。社会の仕組みや国民の意識を変える必要があるのです。では、それはどのようにすればよいのか。働き方改革などの仕組みの変更と、教育に期待します。

連載「公共を創る」第88回

2021年7月30日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第88回「社会の課題の変化―格差と孤立問題解消に向けた新しい手法」が、発行されました。

連載第71回から、「社会の課題の変化」を説明しています。成熟社会となった日本では、発展途上時代とは違った社会のリスクが生まれました。第80回から前回まで、それらを格差と孤立の二つの視点で説明してきました。今回から、これらの不安に対し、私たちがどのように対応すればよいかを考えます。
新しい形態のリスクには、これまでの手法では支援が届かないなど効果が少なく、手法を変える必要があります。そしてそれは、手法の工夫にとどまらず、行政の在り方も根本的に変える必要があると、私は考えています。
もっとも、日本にとってこれらはこれまでにない問題ですが、その多くは先進諸国に共通した問題です。彼らもまた、試行錯誤しながら取り組んでいます。
あわせて、私がこのような問題に関心を持った経緯をお話します。

校閲さんに感謝

2021年7月28日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の執筆作業についてです。原稿を書く苦労、右筆たちの厳しい指摘は、何度もこのホームページで報告しています。今日は、その後の作業について説明しましょう。

原稿がひとかたまり書けたら、編集長に送ります。編集長は、それを適当な分量に切り分けて、1号ごとのゲラにしてくれます。だいたい紙面で3~4ページになるようにです。私のひとかたまりは、毎回、3~5回分の紙面に切り分けられます。
論旨の流れで、ちょうど切れればよいのですが、なかなかそうはいきません。時には節を入れ替えて、キリをよくすることもあるのですが、たいがいはそうも行かず、文章の流れの途中で、切れてしまいます。

編集長は、分割した毎号ごとに、3本目の表題を付けてくれます。その表題は「なりほどね」と思うことが多いです。時には、私の趣味で、変更をお願いすることもあります。
ゲラになると、読みにくいか所なども目につきます。私の原稿はワープロ(一太郎で作文、送る際にはワードに変換)なので、活字できれいなのですが、誌面の姿になると気づくこともあります。

さて、今日の本題は、その後の作業です。時事通信社の校閲担当者が、ゲラに手を入れてくれます。発行の1~2週間ほど前に、この作業があります。
てにをはの間違いから、事実の確認、読みやすい文章にと、これは神業です。毎回、驚くばかりです。事実の確認は、インターネットで便利になったとは言え、私の記憶間違いや思い違いを鋭く指摘されます。私と編集長が見落とした間違いを「打たれ」、反省と感謝を繰り返しています。
いつもありがとうございます。これなら、文章を推敲せず、雑な文章で送ってあとは校閲さんに任せる方が、よい文章になるかも(笑い)。

私の連載は、毎週木曜日、一月に3回程度の掲載です。なので、毎月、ひとかたまりの原稿を提出し、ほぼ毎週この校閲さんに打たれることのくり返しです。気の休まるときがないのです。
現在まで合計80回余り、2年にわたる連載を続けています。よく続いたものです。一度も締めきりに遅れたことがないのが自慢ですわ。

連載「公共を創る」執筆状況報告

2021年7月20日   岡本全勝

恒例の、連載「公共を創る 新たな行政の役割」の執筆状況報告です。
第4章1(2)「新しい不安への対応」のうち、「変わる安心提供の手法」を書きあげました。右筆たちに手を入れてもらい、それを反映して、編集長に提出しました。ゲラにしてもらうと、5回分になりそうです。これで、8月が乗り切れます。

今回も難渋しましたが、苦労しただけのことはありました。右筆たちも、鋭い指摘をしてくれて、ありがたいです。少し時間の余裕ができました。
続き(3)に着手しているのですが、余裕ができるとほかの本に手を出してしまい、執筆はなかなか進みません。このホームページ更新も、結構時間がかかります。

書評欄で見つけた面白そうな本のほかに、さらにいただき物の本が続いて、うれしい悲鳴です。崩れた山から発掘された本に、歴史や科学など面白そうなものが見つかります。もっとも、猛暑続きで、寝る前を含めて、読書は進みません。