カテゴリーアーカイブ:社会の見方

日本酒が30年間で3分の1に

2025年1月26日   岡本全勝

1月23日の朝日新聞「灘五郷の30年:下」に、次のような話が載っています。
・阪神大震災後に、灘では復興をめざしたものの、その後に廃業を決めた酒蔵が少なくなかった。震災前に50を超えた灘五郷酒造組合の酒造会社は、地震から10年が過ぎには40を割り、20年が過ぎるころには30を割った。
・国税庁によると、1995年度に126万キロリットルあった清酒の販売数量は、2022年度に40万キロリットルになった。
・日本酒造組合中央会によると、輸出は12年の57カ国・地域の約90億円から、23年は75カ国・地域の約411億円に拡大した。

30年間で、日本酒は3分の1に減っています。減っているとは聞いていたけど、ここまでとは。私も、飲む量は減ったけど・・・。宴会や職場の飲み会が減り、杯の交換がなくなり、新型コロナ流行があり、といった理由でしょうか。

次のような話もあります。
・世界では、日本酒の存在感はまだ低い。米国の日本酒市場は、アルコール飲料市場全体の0・2%程度とされる。
フランスワインと日本酒の輸出額

「トラブル」という言葉

2025年1月25日   岡本全勝

「トラブル」という言葉を、しばしば耳にします。しかし、それが具体的に何を指しているのか、よくわからない場合が多いです。
例えば、鉄道で「信号トラブル」と言えば、信号機の故障でしょう。では、「車内トラブル」は何でしょうか。たぶん、車内設備の故障ではなく、乗客にあるいは乗客間に、何らかの事故や事件が起きたのでしょうね。

「芸能人が女性とのトラブルを起こした」は、どうでしょうか。もめ事、いさかい、喧嘩・・・。芸能界を引退しなければならないような事案なら、もめ事やいさかいではなく、もっと深刻なことでしょう。
本人は、なるべく小さく表現したい、曖昧にしたいので「トラブル」という言葉で逃げるのでしょう。でも、報道機関がそれをそのまま使うのは、よくないです。
カタカナ語には、英語を格好良いと見せる機能だけでなく、意味を曖昧にするという機能もあります。トラブルは、後者でしょう。
カタカナ語乱造者」「変な日本語、カタカナ語

国内モスク、150か所

2025年1月24日   岡本全勝

1月11日の日経新聞に「国内モスク、25年で10倍」が載っていました。

・・・国内でモスクが増えている。2024年6月時点で全国のモスクは約150カ所と、25年でおよそ10倍になった。日本の人手不足を背景に在日イスラム教徒は増え続け、身近な存在となっている・・・

推計では、在日イスラム教徒はおよそ35万人、人口の350人に1人となります。35万人と言えば、和歌山市や奈良市の人口です。1990年には3万人弱、2005年では10万人ですから、急増しています。
ハラルフードの飲食店も増えています。学校給食も、対応しなければなりません。

ペットボトル、円柱から角形へ

2025年1月23日   岡本全勝

1月16日の朝日新聞に「ペットボトル、○形→□形 物流対策、形状を見直し」が載っていました。

・・・飲料メーカーの間で、ペットボトルを円柱形(丸形)から角柱形(角形)に変えるなどスリム化して、効率的に運べるようにする動きが広がっている。トラック運転手の残業時間が規制された「2024年問題」などで輸送力が減ることへの対策だ。ただ、ボトルのデザインは売り上げにも影響するため、判断に悩むメーカーもある。

サントリー食品インターナショナルは昨年2~5月、「サントリー烏龍(ウーロン)茶OTPP」「グリーンダカラ」「緑茶 伊右衛門 濃い味」の3商品について、600ミリリットル入りのペットボトルを丸形から角形に変えた。
ボトルの幅は丸形は7~7・2センチだったが、角形は6・4センチと細く、隙間なく詰められるため、24本入り段ボールの体積を約2割小さくできた。輸送時に使うパレット(台)に載せられる段ボールは35箱から45箱になり、トラック1台に積める数も増えた。
昨春には「サントリー天然水」の1リットル入りボトルも丸形から角形に変えた。これらの結果、輸送に必要なトラック台数を1割削減できたという・・・

『ブリュメール18日 革命家たちの恐怖と欲望』

2025年1月22日   岡本全勝

藤原翔太著『ブリュメール18日 革命家たちの恐怖と欲望』(2024年、慶應義塾大学出版会)が、勉強になりました。

紹介には、次のように書かれています。
・・・ナポレオンが総裁政府を打倒し権力の座についたクーデタ「ブリュメール18日」。本書ではこのクーデタを、ナポレオンが独裁を志向した結果として捉えるのではなく、むしろフランス革命の成果を守るために、改憲派の革命家たちがナポレオンを権力の座に引き上げた事件として理解し、革命家たちの視点に立って考察する。革命期に発展した民主主義を、思いどおりに制御できなかった革命家たちが、まさにその民主主義のなかから権威主義体制を形成していく過程を、派閥の動向、憲法、選挙制度、地方行政の改革をとおして明らかにする・・・

国王を処刑して、封建制度を廃止し、民主主義を導入したフランス革命。ところが、いつの間にか、ナポレオンが皇帝になります。それだけを見ると、なんのための革命だったのと、????です。
子どもの頃に読んだ偉人伝には、必ずナポレオンが入っていました。でも、どのようにして、民主主義を目指した革命が、皇帝独裁に変化したのか、よく知りませんでした。
いかにナポレオンが天才で有能であっても、簡単に革命の成果を横取りすることはできません。彼を担ぎ上げた社会状況、政治状況があったのです。もちろん、担ぎ上げられるだけの人望はあったのです。ただし、その神輿に乗っているだけでは、皇帝にはなれません。そこからが、彼の知恵と腕の見せ所です。
この本を読んで、よくわかりました。