カテゴリーアーカイブ:社会の見方

アジアからの観光客

2008年8月27日   岡本全勝
27日の読売新聞夕刊は、「韓流ショット。ゴルフ場求め、日本へ続々」を、大きな写真付きで報道していました。
福島空港の国際線が、韓国人のゴルフ客でにぎわっているという記事です。私も、以前この話を聞き、また、九州でも韓国からの旅行客でにぎわっているという話を聞きました。良いことですよね。どんどん、アジアからの客を呼び込むべきです。日本の良さをPRし、また良いところを増やす必要があります。

教員の評価

2008年8月26日   岡本全勝
25日の朝日新聞は、「教員にも通信簿」を解説していました。大学で、教員の業績を段階や数値ではじき出す個人評価制度を、導入する動きが広がっています。当然のことでしょう。一度教授になったら、定年まで安泰という仕組みでは、教育水準確保や研究の向上は期待できません。学生は授業料を払い、国は多額の税金を投入しているのです。
もちろん、評価制度がなくても、頑張る先生は頑張るでしょう。個人評価が、教員のすべてを評価できるとも考えませんが、ダメな教員を排除することはできると思います。

高齢者医療費の負担の仕組み方

2008年8月23日   岡本全勝
西濃運輸(株)の健康保険組合が解散したことが、大きく取り上げられています。22日の読売新聞石崎浩記者、日経新聞大林尚編集委員の解説がわかりやすいので、それを基に説明します。
健康保険組合は、各企業がつくり、従業員と家族の医療費を支えます。このほかに、中小企業の従業員と家族を対象とした社会保険庁が運営する「政府管掌保険」、公務員を対象とした「共済」、そのほかの人(自営業や勤めていない人)の「国民健康保険」(市町村が運営)があります。
ここで問題は、高齢者です。高齢者は医療費がかさみます。しかし、ほとんどの高齢者は働いていませんから、国民健康保険になります。企業の健康保険組合や公務員共済は現役世代ですから、必ず国民健康保険が苦しくなります。そこで、高齢者の医療費を、健康保険組合などから支援する制度があります。
それを、2008年度から、さらに変えたです。その一つが、春に問題になった「後期高齢者(75歳以上)医療制度」です。もう一つが、前期高齢者(65~75歳)なのです。健康保険組合などからの支援額(拠出金)を増やしたため、各組合は加入者からの保険料を引き上げたのです。
これまで政管健保より低い保険料だと、健康保険組合は、企業と従業員の負担は少なくてすむので、メリットがありました。しかし、拠出金が増えて政管健保より高くなると、企業が独自に健康保険を運営するメリットはなくなります。政管健保に乗り換えるのです。
「・・健保制度は、民間が自主性に基づいて運営するのが原則。従業員のために独自の病気予防事業をしたり、腕が立つ医師の多い病院と個別に受診契約を結んだりするなど、企業経営に近い感覚が求められる。その自主性を活かす条件は、従業員と経営者が折半する保険料負担と、その見返りとしての医療給付との関係が対になっていることだ。
にもかかわらず、高齢者医療費として召し上げられる拠出金負担には、健保組合の経営努力がおよびにくい問題がある・・」(大林編集委員)。
仕組み、問題点、改革方向について、詳しくは記事をお読みください。

グローバル化時代の経済対策

2008年8月22日   岡本全勝
21日の朝日新聞「私の視点・景気拡大の終わり」から。
水野和夫さん
・・グローバル化のもとでは、企業は簡単に国境を越える。つまり国境を持った国民国家の力が衰える一方、米国やロシア、中国などの新しい「帝国」とグローバル企業が台頭した。グローバル企業をつかさどる資本は、16世紀の絶対君主をしのぐような権力を手に入れ、圧倒的に優位になった時代といえる。国民国家として、資本と国家・国民が一体化していたのが近代だったが、資本と国家の結婚・共存関係が終わったのだ。
・・資本の力が国民の力を上回ったので、世界で戦える資本家はこれからも事業の拡大を期待できる。一方、国家は規制などによって働く人を守ることができなくなった。
・・国境を前提にした「近代」の仕組みによる総合経済対策はナンセンスだ・・
飯田泰之准教授
2002年2月から続いた景気拡大が終わろうとしている。戦後最長の拡大局面だったが、回復を実感したという人は少ないだろう。それもそのはずで、景気拡大と好況・好景気は本来別物だのだ。
経済状態が「方向として」改善しているのが景気拡大である。一方、好況は、実際の経済活動がその国の潜在的な経済水準、つまりその経済の本来の実力を超えた状態を指す。
目安としては、景気の拡大により生産力が追いつかなくなる。またはその予兆として賃金の上昇が始まると、好況といえる。逆に、どれだけ長期の景気拡大が続いても、経済の本来の実力を発揮できていないなら、好況ではない・・

博物館の国際化

2008年8月20日   岡本全勝
先日の休みに、江戸東京博物館に行ってきました。お目当ては、発掘された日本列島展です。毎年行くようにしています。実は、子どもの時は、考古学者になるのが、夢だったのです。生まれた村では、どこかで発掘をしていましたから。どこでどう間違ったか、官僚になりました。
この展覧会は、毎年、全国で開かれています。かつては、1階の展示場を使うほど大きかったのですが、近年は常設展会場の中で開かれるほど、小さくなりました。でも、びっくりするようなモノが、展示されています。「よくまあ、こんなものが、土の中に埋もれていたんだなあ」と。
ついでに、北京故宮書の名宝展 も。私は字が下手なので、立派な書を見ると、自分の字が情けなくなりますね。
さて、今回の「思ったこと」は、これらの展示とは別で、常設展でのことです。
まず、外国人観覧者の多さに、びっくりしました。右でも左でも、英語や韓国語の話が聞こえます。この博物館でも、ガイド(ボランティアガイド)がつくのですが、英語はもちろん、ドイツ語も聞こえました。英語は横で聞いていると、面白いですね。「そうか、このように表現して解説するのだ」と。
でも、私たちがヨーロッパの博物館に行くように、外国の方が日本の博物館に来るのは、当たり前ですよね。何も、ヨーロッパだけが、美術と歴史の独占者では、ないのですから。東京が国際都市になり、日本が国際化すれば、外国の方が増えるのは、当たり前です。というより、どれだけ日本の博物館に外国人を呼べるかも、日本のソフト・パワーのバロメーターです。
私は、外国の方が来ると、上野の東京博物館を、お勧めしています。日本の美術の歴史が、わかります。これからは、江戸東京博物館も、お勧めに入れましょう。
もう一つは、美術品や模型の展示と、映像との、わかりやすさの違いです。江戸城の模型がありますが、その上部で、江戸城を復元したビデオを流していました。いくら模型に解説があっても、ビデオの情報量には、かないません。もちろん、ビデオは時間が拘束され、たくさんの人が自由に見ることはできませんが。書の名宝展も、「蘭亭の序」が飾ってあるだけでは、その位置づけがわかりません。入り口で解説ビデオを見ると、初めての人にも、書聖王羲之の書の意味がわかります。