10月30日の日経新聞に「Z世代に再び「閉じた」SNS」が載っていました。
・・・ごく親しい友人とだけ交流するSNSが、Z世代(1990年代半ば以降生まれ)やα世代(2010年以降生まれ)の間で広がっている。スタートアップのパラレル(東京・港)はゲームや動画を見ながらチャットする機能を提供する。多数の人から見られる「SNS疲れ」を回避するプラットフォームに、各社は若い世代を誘導。ターゲットを絞った広告配信にも乗り出した・・・
・・・若い世代は1つのSNSで複数のアカウントを持ったり、SNSを複数使い分けたりする傾向がある。SHIBUYA109 lab.の調査によると1都3県に住む15〜24歳が持つSNSの平均アカウント数はインスタグラムが2.28個、Xが2.45個だった。趣味やコミュニティーなど用途に応じて使い分ける。
背景にあるのが若い世代で見られる「SNS疲れ」だ。返信の義務感や多くの人に投稿を評価されるような「映える」画像など情報量の多さに嫌気が差す人が増加。SHIBUYA109 lab.調べでは疲れを感じる人が半数にのぼる。
日本でSNSが本格的に出てきたのは2004年。日記を投稿する「mixi」などが登場した。「フェイスブック」や「ツイッター(現X)」が08年に国内サービスを開始。11年の東日本大震災以降に、連絡手段として対話アプリ「LINE」が定着した。
その後、写真共有の「インスタグラム」や動画共有の「TikTok」が普及。会員制の閉じられたSNSが中心だったのが、10年代後半以降は多くの人に見てもらう開かれたSNSが台頭した。
現在、限られた仲間で気兼ねせず交流するSNSが再び台頭している・・・
・・・LINEは自治体から災害連絡が届くなど、公的な連絡手段として幅広い世代に定着した。そのため、若い世代ではLINE以外で距離の近い友人とやりとりできるプラットフォームを探している。博報堂DYメディアパートナーズメディア環境研究所の森永真弓上席研究員は「LINEと併用できる別のSNSを探しており、口コミなどで新しいSNSが広がっている」と指摘する・・・