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社会

ひったくりが20年で99%減

3月22日の日経新聞別刷りに「ひったくりが20年で99%減 「コスパの悪い」犯罪に?」が載っていました。びっくりですね。詳しくは、記事を読んでいただくとして。

・・・ひったくり被害は日常的に起こっていると思われがちだが、実は激減している。2024年版警察白書によると、約20年前には全国で5万件以上発生していたが、近年は500件程度で、なんと99%近く減少した・・・

原因として、次のようなことが挙げられています。
・防犯パトロールによる登下校の子どもたちを見守る活動が広がり、監視が増えた。
・防犯カメラの普及で、ひったくりが割に合わなくなった。
・不良少年集団の衰退。ひったくりの7割を占めていた14~19歳が、4割まで低下。スマホの普及で、集まって一緒に行動することが減った。

企業の総会屋との決別

日経新聞夕刊「人間発見」、3月10日の週は、中島茂・弁護士の「人を大切にする「司法社会」へ」でした。3月12日の「企業行動憲章で反社絶縁宣言」から。

・・・当時は地上げや債権回収、スキャンダルのもみ消しといった場面で、企業が総会屋や暴力団を頼っていました。一度不法勢力を利用すれば、金品の供与にとどまらず融資や取引の無理強いなどへと拡大し、とことん食い尽くされます。顧問企業や「中島塾」でそう訴え続けました。
私は「名もなく美しく」でいいと思っていたのですが、反社会的勢力と対峙する姿勢は徐々に知られるようになりました。

94年に役員が事件に巻き込まれた写真フィルムメーカーから、リスク管理担当弁護士として招かれました。私にとっても「言行一致」が問われる局面です。役員の警備体制を見直し、警察との連絡を密にして……。事案の性格上詳しくは語れませんが、2年間、大変な日々を送りました。
株主総会が無事終わった後、会社の幹部が「よく引き受けてくださいました。ありがとうございます」としみじみ言ってくれました。うれしかったですね。弁護士にとって最高の報酬は、やはりクライアントからの感謝の言葉です。

96年には大手百貨店の利益供与事件が起き、大手証券会社による総会屋への巨額の資金提供も発覚。中島さんが「発見」される。

突然、経済団体連合会(経団連、当時)から連絡があり、「信頼回復に向けて、企業行動憲章を書き直したい」との依頼を受けました。初めてオフィシャルというか、少し「広いところ」に出ることになったのです。企業の法務担当者と議論して「反社会的勢力とは断固として対決する」という一文を書き入れ、総会屋などとの絶縁を改めて宣言しました。
97年には、当時の都市銀行と4大証券会社が総会屋への利益供与事件で摘発されます。日本の企業社会が大きく変わった最大のきっかけとなった事件です。経営者ら36人が逮捕され、69人の役員が辞任に追い込まれ、1人の経営トップが自ら命を絶ったのですから。あの時に金融界は初めて、本気でコンプライアンスに取り組まなければ、と思ったのです・・・

大リーグ、選手の自主性

3月18日の朝日新聞夕刊、大宮慎次朗記者の「選手に大きな裁量 大リーグ、驚きのキャンプ」から。

・・・2月中旬、強い日差しが照りつける米アリゾナ州グレンデールで、大リーグ・ドジャースの春季キャンプを初めて取材した。本場のキャンプ事情に驚かされる毎日だった・・・

・・・開幕に向けた準備の進め方も日米で異なる。
日本の春季キャンプは2月1日、沖縄や宮崎で12球団が一斉にスタートを切る。体力づくりを含めた基礎練習に約2週間を充ててからオープン戦を迎える。
一方、大リーグのキャンプインは30球団でばらばら。今年のドジャースは全体集合の5日後にはオープン戦の初戦に臨んだ。
全体練習の時間は短い。ある日の投手組は午前9時過ぎにクラブハウスに集まった。ミーティングやストレッチを終え、実際に体を動かすのはブルペン投球や守備練習の1時間ほど。調整方法は選手に任されており、正午にはほとんどの選手の姿が見えなくなった。
昼食をまたいで練習を続けるチームが珍しくない日本とは対照的。メジャー初のキャンプだった佐々木が「初めての経験ばかり。慣れないことがすごく多い」と困惑するのも無理はなかった。

日米のさまざまな違いが目に付いた取材の中でも、不変の真理を感じた瞬間があった。
今季外野手から遊撃手に転向するムーキー・ベッツは、野手組の集合日前から精力的に内野ノックを受けていた。2季ぶりの投手復帰をめざす大谷は1週間ほど早く現地入りし、調整を重ねていた。
2人はともにリーグの最優秀選手(MVP)の受賞経験者だ。何が必要かを考え、主体的に動く。成功に欠かせない姿勢を見た・・・

雄飛と雌伏

このホームページで時々紹介する。川北英隆教授のブログ。山歩きの記も楽しいですが、鋭い指摘も多いです。3月13日は「男女差別考のついでに」でした。「男女差別とは何か」の続編です。

・・・男女差別を考えたついでに、いくつかの用語が頭を過った。書いておこう。
先日使おうとして、「差別であかんかも」と思ったのが「雌伏」である。反義語として、適切かどうかはともかく「雄飛」がある。伏せても飛んでも、結果が駄目か成功かは何とも言えないのだが。たとえば獲物を狙うとき、ライオンは伏せ、ワシは飛ぶのだから
「雄弁」というのもあった。実際は、弁が立つのは女性の方だと思うので、これこそ「男の方が優秀」との思い込みの結果かもしれない。
「雄大」というのも差別的なのだが、「雌」を冠した対義語は見つからない。ということは徹底的な差別ではないのかもしれない。
とにかく「雄」は良い意味で使われている。だから目にする機会が多い。これに対して「雌」の使用頻度は少ないとしか思えない・・・

この後に出てくる「雄々しい」「女々しい」は、しばしば差別的だと言われますが、雄飛と雌伏もそうでしょうかね。でも、雌雄は、雄雌ではなく、女性が先に来るのです。

古典漢文に長じた肝冷斎に聞くと、次のようなことを教えてくれました。
・・・陰陽、雌雄、牝牡、少長は控えめな方が先になり、天地、男女、大小、父母はそちらが後になります。古代の中国のひとは、どちらも必要で価値判断としては優劣つけてないように見えます。
ところで、「夫婦」は「めおと」と和訳しますが、「めをと」は「妻夫」のはずでは、と気になりませんか。
なお、戦国期から使われている「雌雄」は中立的ですが、「雌雄を決す」で初めて差別語になるのではないかと思います。「雌雄を決す」は「史記・項羽伝」が初出のようです・・・

固定電話8割減

2月6日の読売新聞に「岐路NTT 再編(1)東西 新収益を模索 固定電話 ピークから8割減」が載っていました。
若い人は電話帳を知らないでしょうね。「電話帳のように分厚い」という表現も使えません。

・・・これがNTTの電話帳「タウンページ」や「ハローページ」の原型だが、130年以上を経て、紙の電話帳は役割を終えつつある。インターネットや携帯電話の普及で電話番号の調べ方が多様化したほか、環境への配慮から紙の使用量削減が求められているためで、NTT東日本と西日本は2026年3月末をもって冊子のタウンページの発行を終了する。今後はオンラインの検索サービス「iタウンページ」などに注力する。
今年1月にはNTT印刷の入間工場(埼玉県入間市)でタウンページの「最終版」の印刷が始まった。地域ごとに順次発行し、11月の山口県版を最後に2台の輪転機を止める。発行は100万部を下回る見通しだ。05年度のピーク時の発行部数は計約6300万部に上り、各地に印刷工場があった。「3交代制で24時間、輪転機を回さないと印刷が追いつかなかった」。水野和豊・担当課長(52)は振り返る・・・

・・・全国一律の固定電話サービスの提供という重責を担ってきたNTT東西だが、固定電話契約数はピークの1997年度の6284万回線から、2023年度末には8割減の1352万回線に減った。社員の給与水準も、グループ会社のNTTドコモやNTTデータを下回る。NTT東の社員は「かつてはNTT東西、ドコモの3兄弟の長男坊だと言われたのに」とこぼす・・・