カテゴリーアーカイブ:生き様

薄れゆく方言、私の場合

2020年5月7日   岡本全勝

薄れゆく方言」の続きです。笑い話として読んでください。

35年ほど前に鹿児島県で、職員から「鹿児島弁に慣れてください」としかられました。そこで、努力しましたが、ぜんぜんものになりませんでした。教育界の重鎮である新納先生(「にいろ」と読みます)に尋ねたら、「18歳までに習得しないと、無理でしょう」と言われました。それで、努力を止めました。

私は、その後も、関西標準語を通しています。総理大臣との会話でも、意思疎通に苦労したことはありません。ただし、何かの会議で「全勝さんも、(東京)標準語を話すことがあるんですね」と、参加者から指摘されたことがあります。「不覚だった」と反省しました(笑い)。

NHKテレビにも、雨の予想を伝える予報士さんに向かって「アメと違う。アメや」と叫んでいます(前のアメは東京アクセント、語の後ろが低い↓。後ろのアメは関西アクセント、語の後ろが高い↑。これに、疑問の場合の後ろ上がりのイントネーションが入ると、さらにややこしくなります)。「関西弁は奥深い
とはいえ、私も奈良の実家に帰ると、親族たちの話している奈良弁と、私の言葉が違っていることに気づきます。

過去の記事「皇太子殿下の前で」「清朝の高官との違い」「シャンポリオン」「去年も同じ話題」。何度も同じことを言っていますな。反省しなはれ。

外出自粛1か月、家での過ごし方

2020年5月5日   岡本全勝

外出自粛1か月」の続きです。知人たちの過ごし方を紹介します。多くの人に共通すると思います。

自宅勤務が続いて、時間的な余裕ができました。分担する家事が増えました。
それは、感心感心。奥様は、喜んでおられるでしょう。

家にいてすることといえば、読書でしょう。
ところが、図書館も休館中なので、新しい本が借りられません。図書館が開いていない、紀伊国屋書店が閉店中というのは、つらいですね。図書館の貸出業務を、再開できませんか。

家にたまっている積ん読を、この際片付けるのもよいですね。自宅を整理していて、20年前の本を発見したという友人もいます。
私も、ある本を探すために本の山に分け入ったら、「へえ、こんな本も買ってあったんだ」という発見がありました。先日同じ本を見つけたのに、もう1冊あったという悲しいことも。

運動不足解消に、テレビ体操や散歩をしている人も多いです。残念なのは、寄り道していたお店が、休店していることです。
ジョギングに近くの公園に行ったら、混んでいたという報告も。公園の真ん中の広場は立ち入り禁止で、誰もいないそうです。

自宅の庭の大改修作業をしている人も。芝を張ったり、大きな木を切り倒したりとか。
家庭菜園がある友人は、野菜の植え付け面積を増やし、多品種に挑戦。これは、うらやましい。

外出自粛1か月

2020年5月1日   岡本全勝

5月になりました。3月頃から国内でもコロナウィルスが広がり、外出自粛などが始まりました。緊急事態宣言が出されたのが4月7日で、ほぼ1か月が経ちます。「国内感染者数
外出自粛、営業自粛は、さまざまなところに影響が出ています。仕事ができず、なりわいが成り立たない人。子どもが保育園や学校に行けず、困っている家庭。いつ終わるかわからない流行。

皆さんも、それぞれに工夫をして、暮らしておられることでしょう。
私も、福島勤務を取りやめ、東京でも基本は自宅勤務にしています。電子メール、テレビ会議で、多くの仕事は片付くのですが。会って話を聞く、紙には書けない諸々の事情を聞くのが私の仕事なので、次の仕事が進みません。
夜の意見交換会を、1か月していません。やればできるものですね。とはいえ、そこでの意見交換が重要なのです。

せっかくの連休ですが、耐えましょう。

酔っているときの「豊かな発想」

2020年4月15日   岡本全勝

酔っているときって、素晴らしい考えが浮かびますよね。一人の時も、大勢で飲んでいても。
でも、その多くは、翌朝になると覚えていないし、覚えていたら恥ずかしいような内容です。一部の面ばかりを見ていて、大きな負の面を忘れています。また、実現する過程を、無視しています。
かつては、枕元にメモを置いて書いたのですが、役に立たないことが余りに多く、あほらしくなってやめていました。

ところが、それら荒唐無稽な発想の中に、たまに役に立つこともあります。ふだん考えていないような、広い視野からの話、つながりの薄い話がひょこんと出てくることがあるのです。
最近、その効用を再確認しました。昔ほどバカ飲みせず、適度に酔っているからでしょう。枕元にある携帯電話に鍵となる単語を書いて、自宅パソコンに送るようにしています。翌朝それを読んで、役に立つものは活用し、そうでないものやなんで書いたか思い出せないものは、削除します。

連載を執筆していると、しばしばそのような場面にあいます。「そういえば、こんなことも書いておいた方が良いな」というようなことを、思い出すのです。
年を取ると、「これはよいな」と思ったことを、すぐに忘れてしまいます。思いついたときに、メモをしておかなければなりませんね。

鎌田先生『新版 一生モノの勉強法』

2020年4月11日   岡本全勝

鎌田浩毅先生が『新版 一生モノの勉強法─理系的「知的生産戦略」のすべて』(2020年、ちくま文庫)を出版されました。『一生モノの勉強法』(2009年、東洋経済新報社)を、その後の変化を取り込んで、新しくしたものです。

目次を紹介すると、内容がよくわかるでしょう。
第1章「戦略的」な勉強法は、面白くてためになる
第2章 勉強の時間をつくり出すテクニック
第3章 知的生産の環境と情報をどう整えるか
第4章 知の武器である本の上手な選び方
第5章 最強の「知的生産」読書術はこれだ
第6章 知的生産の「システム作り」のコツ
第7章 人から上手に教わると学びが加速する

勉強の方法は、各人各様です。それぞれが試行錯誤しながら、自分に合った方法を身につけます。でも、先達の苦労を見て、よいところはまねをして、失敗は避けることで、無駄がなくなります。ノウハウとは、そのようなものです。
先生は、「勉強は苦手だと思う人」に「私の50年に及ぶ勉強経験をもとに」「できればラクに進める技術を披露しています」と述べておられます。880円(税込み)で、それを教えてもらえるなら、安いですよね。

時あたかもコロナウィルスで、先生の京都大学だけでなく、4月中は休校の大学も多いでしょう。この時期にこそ、このような本を読む良い時間です(といっても、大学生はこのホームページを見ていないでしょうが)。

万が一、「私の方が、もっと良い方法を身につけている」と思ったら、その自信をつけるための代金だと思うと、これも安いです。拙著『明るい公務員講座』も、そのように利用してください。