カテゴリーアーカイブ:生き様

穏やかな冬の日

2012年12月9日   岡本全勝

東京は、寒いですが、穏やかな週末でした。日本海側では、大雪のようです。
先日ほぼ書き上げた原稿に、関係者からいくつも意見をもらったので、加筆をしました。独りよがりで間違っていた部分や、私が忘れていた視点、さらには私の意図とは違って伝わる(文章表現がまずい)か所など、結構手間取りました。分量が限られているので、指摘を加えるためには、どこかを削る必要があります。いったん完成した文章に手を入れるのは、労力が必要です。それやこれやで、年賀状はあまり進まず。反省。

思い出の本、原書講読

2012年12月8日   岡本全勝

大学3年生の時(1975年)に、政治学の岡義達先生のゼミに入れてもらいました。春学期は英語の本を読んで、分担して発表し、秋学期はそれぞれ論文(というほどでもないのでレポート)を書いて発表しました。

原書は、Enid Welsford著『The Fool: His Social and Literary History』(1935年、London)、道化の歴史について書かれたものです。先生からコピーを渡され、300ページを越える英文を、辞書を片手に格闘しました。毎週月曜日に、要約を(日本語で)原稿用紙に書いて提出し、翌日のゼミで先生の朱が入って返ってきます。毎週土曜と日曜は、半泣きになりながら徹夜状態でした。
1935年のケンブリッジ大学の英語は、内容が古今東西の道化の歴史でもあり、フランス語とラテン語がやたらと出てきます。漢文がふんだんに引用される日本の古い本を想像してください。フランス語は第2外国語だったので、まだ何となくわかります。ラテン語は仕方がないので、羅和辞典を買って、前後の文章から類推しました。
20歳の時の思い出です。そのときに使ったコピーの本は、粗末な紙に印刷されたものですが、捨てるに忍びなく、まだ持っています。
1979年には、内藤健二さんの翻訳が、晶文社から出版されました。著者のウエルズフォードさんが、女性だということを、そこで知りました。

この夏に、ふと思い立って、アマゾン(イギリス)で検索してみたら、古本がいくつか出ていました。1980年代に増し刷りされたものでも、結構高い値段がついています。その中に、「書き込みがあるが、それほど高くない」ものがありました。注文したら、1週間ほどで届きました。
便利なものですね。ロンドンで古本屋を探し回って見つけるといったことは、しなかったでしょう。それが、日本にいて、インターネットで楽々できるのです。支払いもクレジットカードですし。
届いた本は、さすがに古色蒼然としています。1935年の初版本なので、80年近く前の本です。表紙裏に、インクで署名があります。なんとそれが著者の署名で、「Feb.6 1956」と添えてあります。縁あって、東京まで来たのです。
暇になったらこつこつと読んでみようかと、本棚に飾ってあります。いつのことやら。「思い出の本、その2。岡先生「政治」」に続く。

資料片付け

2012年12月5日   岡本全勝

昨日今日と、職場で新聞切り抜き片付けをしました。このHPでもしばしば引用していますが、気になった記事を切り抜いて(破って)、半封筒に入れてあります。
その多くは、①後で読んで捨てる、②HPに引用してから捨てる、なのですが、③読まずにおいたままのもの、④分類して保管してあるもの、もあります。特に、この1年半の間に、大震災関係の切り抜きが多量にたまっています。③も日々仕事が忙しくて、たまるばかり(反省)。
大震災関係の原稿を1本書き上げたので、それを確認するためにも、今回それら切り抜きに目を通して、捨てました。
「こんなこともあったなあ」「当時はこれが課題だった」「おっと、この視点を忘れていた」・・と。
半封筒10冊ほど、積み上げると20センチ近くの切り抜きを捨てました。部下職員が「捨てるのなら、ください」と、引き取ってくれました。

12月

2012年12月2日   岡本全勝

12月になりました。東京も、寒い日が続いています。善福寺川沿いを散歩しましたが、色づいた桜や楓が、木の葉を散らしています。
先々週はチューリップを植え、先週は意を決して本を50冊ほど捨てました。空間を作るためです。優柔不断なので、なかなか捨てることができません。締め切りが近づいた原稿も、9割方書き上げました。
そこでついに腰を上げて、年賀状の準備に。印刷はしてあるのですが、まずは今春いただいた年賀状と昨冬もらっていた喪中はがきを、分野別に整理。そこに、今年中にもらった転居通知と、今送られてくる喪中はがきを加えます。分量が多いので、これも一仕事です。ぼちぼちと、2日間かけて、整理できました。さて次は、宛名書きです。

西洋絵画・帰属する

2012年11月23日   岡本全勝

的外れな指摘だったら、お許しください。
美術館に行くと、西洋絵画の解説で作者の欄に「誰々(例えばレンブラント)に帰属」と書いてあることがあります。意味は、「レンブラントの署名はないが、レンブラントの作と推定される」ということでしょう。Attributionの訳だと思います。
この「帰属」という訳語は、他によい言葉がありませんかね。「帰属」は、通常の日本語では所有を表します。「著作権が、誰それに帰属する」というように。日本画の場合は、「尾形光琳に帰属」とは使いませんよね。
三菱一号館の「シャルダン展」に行ったら、「羽根を持つ少女」の絵が2枚並んでいました。1枚は「個人蔵」、もう一つは「シャルダンに帰属」と書いてあります。見ていた人が、「こちらの絵は、シャルダンが持っていたのね」とつぶやいておられました。訂正する勇気がなかったので、黙っていました。