「体験談」カテゴリーアーカイブ

生き様-体験談

嫌な自分?

変な表題です。
初めて、自分の声をテープレコーダーで聞いたときのことを、覚えていますか。変な声だったでしょう。「え~、私って、こんな声で話しているの。違うわ」とです。

これは、音声についてですが、内容でも同じことが起こります。発言を文字に起こして、読んでみるときです。講演会や聞き語り(オーラルヒストリー)を文字起こししてもらい、それを加筆することがあります。これは、もっと落ち込んでしまいます。「こんなええかげんなことを話していたんだ」とです。

内容が間違っているかどうか以前に、主語と述語が一致しない、長々と続いてどこで切れるのかわからない文章など。他人に通じない話になっていることもあります。「これじゃ、聞いている人もわからないだろうな」と反省します。重要な箇所は繰り返し話すようにしているので、少しは理解を助けていると思うのですが。

文字起こしを、読んでもらえるように加筆するのですが、それが一苦労です。「これなら、最初から文字で書けば良かった」と思うこともあります。

国民の義務

国民の義務を果たしました。所得税の確定申告です。給料のほかに講演料や原稿料があるので、若いときから確定申告が必要でした。
インターネットの画面で入力できるようになって、便利になりました。かつては、一件ずつ、支払者の住所と名前、支払金額、源泉徴収額、必要経費(交通費も入っている場合があるので)を、用紙に書きだす必要がありました。今は、画面に入力します。

その前に、溜まった支払い調書を、整理する必要があります。出版社や主催者から調書が届くたびに、半封筒に入れておきます。それを引っ張り出して整理しましす。これに時間がかかります。

基礎数値を入力すると、画面上ですべて計算してくれます。よって、卓上計算機が不要になりました。他方で、かつては税率表を見て「これだけの税率が適用されるのだ」と理解していたのですが、適用される税率も知らないうちに税額が出てきます。税負担の「感覚」「手作り感」が薄くなったような気がします。もっとも、追加で納める税金の重さは実感します。

発掘された書類

行政学者さんの研究会で、私の官僚経験を話すことを続けています。昔のことは忘れていますねえ。失敗や酒の場で繰り返し話していたような出来事は覚えているのですが、このような記憶も加工された形で覚えているようです。
残っていた手帳「40年間の手帳」、書いたもの、載った新聞記事の切り抜き(スクラップブック)などを引っ張り出して、思い出しています。2002年以降は、このホームページにも記録があります。

それらのほかに、省庁改革本部などは、当時つくった資料が封筒に入って、それらが段ボール箱に入って残っていました。忘れていたのですが、書斎の段ボールを開けてみたら、いろいろと残っていました。
もっとも、パンドラの箱を開けたようです。いずれ整理するかと考えて放置してあったので、整理されていないのです。読み返すのも、一苦労です。右上に作成年月日を書くようにしていたので、いつのものかはわかります。ただし前後の流れがわからないものもあり、解読が必要なのです。
それでも、よく残っていたものです。このような機会がなければ、二度と引き出さずに捨てたのでしょうね。いくつか、「ここにあったんだ」というような資料も出てきました。

余談ですが、文化庁が主催する「発掘された日本列島展」という展覧会があります。私は好きで、毎年のように足を運んでいます。

締め切りがないと進まない

総武線を往復する本と資料」の続きにもなります。
家と職場の机の上に、本と資料が溜まっています。読みたい、読まなければと思って取ってあるのですが、なかなかその時間が取れません。

時々、その「山崩し」をやります。
「おお、こんな資料もあったよな」「これは、読もうとしたんだ」と思い出しつつ、関心が薄れた資料は斜め読みして捨てます。本当はゆっくりと読みたいのですが。時には、連載やホームページを書くために取っておいた資料が見つかることがあります。

なぜ、資料は溜まって、整理されないか。それは、締め切りがないからです。原稿は締め切りが来るので、いやおうでも、書き上げなければなりません。追い込まれるのです。ホームページの記事は、毎日ほぼ2つを載せています。書きやすいのから載せるので、少しでも複雑な題材は後回しになります。反省。

『明るい公務員講座』で、仕事の進行管理と期日の決まらない仕事の進行管理を書きました。仕事なら追い込まれるのですが、そうでない「勉強」は、仕事のようにはいきませんね。

普通の時間を実のある時間に

毎朝、高円寺の自宅から幕張の職場まで通っています。
7時頃の丸ノ内線は空いてはいますが、座れません。もっとも、ぎっくり腰を経験した身では、この17分を立っている方が腰には良さそうです。
四谷駅から幕張本郷駅までの50分近くは、ゆったりと座れます。多くの人の通勤方向と逆なので。長い時間ですが、私には少々うれしい時間です。

最初の頃は、窓から見える景色が楽しみでした。三つの大きな川を渡ります。隅田川、荒川、江戸川です。ビルが続く景色の中で、川を見ると気持ちが良いですね。最初は空から降った雨粒。一つ一つは小さいのに、集まって小川になり、それが集まってこんなに大きな川になります。

最近は、破ってきた新聞に目を通します。読んだら終わりの記事、ホームページ紹介したい記事、その他勉強になる記事に分けます。
ほかから邪魔が入らず、またほかにすることがないので、集中できます。もちろんそんなに深くは考えることができないので、新聞記事を読むのにちょうど良いのです。
ぼけ~としたり、原稿の続きを考えたりもします。締め切りに追われると、原稿執筆も。

帰りの電車は、朝に処理できなかった新聞切り抜きを読みます。それが終わったら読もうと、雑誌や本を入れてあるのですが、こちらは読めませんねえ・・・。