10月1日朝日新聞オピニオン欄、海老原嗣生(雇用ジャーナリスト)さんの「キャリア「設計」必要あるの?」から。
・・「キャリアデザイン」という言葉がもてはやされていますが、そもそも日本でキャリアをデザインできる可能性は少ないし、必要もないと思います。
キャリアデザインは欧米型の雇用では必要です。日本なら○○という会社に就職しますが、欧米では○○社××支店△△課□□職で契約する。隣の課に横滑りもできない。昇格も、上のポストが空いたときに応募してオーケーが出た時しかできません。何もしなければそのまま。だから、キャリアデザインが必要になるんですね。
日本の会社では、入社して経理に配属されると、まず一番簡単な債権管理から始める人が多い。簿記や仕訳ができるようになると、財務会計に行かされる。次は支店決算、その次は本社決算。少しずつ難しい仕事を与えられていくので、文学部卒でも5年もすれば経理の仕事ができるようになる。自分でキャリアデザインする必要性が乏しいんです。
キャリアデザインにこだわると、「この仕事は将来に役立つけれど、あの仕事は役に立たない」と区分けしてしまう。でも、どんな仕事がプラスになるかは、後から振り返ってみないとわからない。日本の会社だと職務間異動もあります。経理のスペシャリストを目指していても、総務や営業に一時行った時に身につけた視点や知識、コネが役立つこともある。それは事前にデザインしてもわからない・・
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生き様-仕事の仕方
異業種交流、勉強会
今日午後は、ある経済団体の幹部さんたちと、復興についての勉強会。ありがたいことです。社会のオピニオンリーダーたちに、復興の現状と課題を説明できる機会をもらえるのですから。この方々の時間当たり費用を考えると、短時間で内容のある説明をしなければなりません。質疑応答も、「真剣勝負」になります。週末の休日に、資料を整えた甲斐がありました。
放課後は、NPOの人たちと意見交換会。といっても、出席者が若く、私が経験を一方的にしゃべっていたようです(反省)。
異業種交流・意見交換会は、勉強になり、効果があります。
毎日、時間が過ぎるのが早い。困ったことです
毎日毎日が早く過ぎて、仕方ありません。困ったことです。今週も、あっという間に土曜日です。今週は月曜日が休日だったので、4日しかありませんでした。官邸での会議、自公両党それぞれの復興加速化本部での説明と、いろいろと仕事は進んだのですが。
その他の時間が、いけません。職員の連続攻撃や記者さんたちの面会などで、自分の時間が取れませんでした。15時頃に弁当を食べたりとか。そこを攻撃に来る職員もいて・・。4日しか営業日がなかったのに、机の上には、たくさんの書類がたまりました。先週の週末にかなり整理したのに。
休日にしか仕事が片付かないようでは、仕事の仕方に問題があるとしか思えません。
お詫びだけでない、失敗したときの対処
部下や組織が失敗した場合の、お詫びの仕方は「仕事の仕方」に書いたとおりです。しかし、責任者は、お詫びの前後に、次のようなことを行う必要があります。
1 事実の確定
これは、ひとまず、詳細まで確定する必要はありません。おおむねの事実が判明したら、公表やお詫びなどの行為を行う必要があるためです。遅れると、批判を招きます。
2 関係者へのお詫びと、公表
傷つけた相手方や損害を与えた相手方へのお詫び、必要な場合は損害賠償を行います。 また、社会的問題なら、記者会見などで事実を公表し、お詫びする必要があります。
3 関係者の処分
事実関係を明らかにして、失敗をした行為者やその責任者を、処分する必要があります。
4 再発防止策
事実関係が明らかになったら、今後同じことが起こらないように、再発防止策をとる必要があります。これも、関係者や社会は、関心を持って見守っています。
お詫びだけでは、処理は終わりません。それより重要なのは、けじめをつけ、再発を防止することです。
ところで、私の属する官庁では、部内各組織の権限と責任が文書によって明確に定められています。よって、上記3の「関係者の処分」の範囲(責任の所在)は、比較的簡単です。「量刑」は難しいです。
これに対して、記事についての責任は、どのようになっているのでしょうか。門外漢ですみません。今回の朝日新聞の例では、編集担当取締役の職を解き、社長は改革の道筋を付けた上で進退を決めるとのことです。記事を書いた記者や、それを載せると判断した上司の責任はどうなるのでしょうか。記事の責任がどのようになっているのか、今回の事件の処分で見えてくると思います。それはまた、今後の再発防止策にもつながります。
もちろん、他者の評論をするだけでなく、私たち官庁や官僚も、自らの行為の評価と反省を、常に注意しておく必要があります。その際に難しいのは、やったことの失敗とともに、やらなかったことの失敗(不作為の責任)です。行政には、その責任があります。
職員からの攻撃に反撃する
今日は仕事場へ。先週、職員に「日曜に出勤するから、用事があったら、メールを入れるか、机の上に置いておいて」と言っておいたら、まあ、たまっていること。ちょうど出勤していた若手職員がいたので、この2人を捕まえて、手伝ってもらいました。T君、O君、ありがとう。
明日必要な案件については、遂に、担当職員の携帯電話に指示を出し、やりとりをして片付けました。電話の向こうでは、いろんな「背景音」が聞こえました。ごめん、楽しんでいるところにまで、メールや電話をして。
それ以外の職員も、明日出勤してパソコンを開けたら、あるいは椅子の上を見たら、私からの指示がたくさん返ってきているはずです(苦笑)。これまた、ごめん。しばらく、新大臣に相談することや、行事がたくさん続くのです。