カテゴリー別アーカイブ: 明るい課長講座

生き様-明るい課長講座

資料の整理、少し片付けました

仕事に関する資料や関心ある記事など、直ちに処理しなくても良い資料が、たまってしまいます。9月のイギリス旅行中の新聞記事などは、1週間かけて切り取り、3週間かけて整理し終えました。切り取った記事は、行きと帰りの電車中で読みます。多くは読んで捨てたのですが、気になる記事は半封筒に入れ、順次、このホームページで紹介中です。

そのほか、職場で回ってきた参考資料やインターネットで見かけた気になる記事が、半封筒に入っています。
「暇になったら読もう」と置いてあるのですが、そんな日は来ません。時々、思い立って取り組みます。結構時間がかかります。このほかに、気になって買った本も・・・。
原因は、追いつかないほどいろいろなものに関心を持ち、ため込むことです(反省)。脈絡なく溜まっているので、それぞれの資料を読む際に、頭の切り替えが必要なのです。でも、それが私を作っているのですから、仕方ありませんね。

どんどん入ってくる(気になって読みたくなる)情報(文章)を読んで、捨てるもの、利用するものに分別します。利用方法は、覚えておくこと、ホームページに載せること(かつてはメモにしたり分野別の半封筒に保管しました)、原稿などに活用することです。
この分別は、私の関心(仕事から勉強や趣味まで)で行うので、他人や機械に委託することはできません。「人工知能(AI)がやってくれる」という人もあるでしょうが、機械は過去の私の関心事項から選択します。新しい興味は、機械は選べないでしょう。「今まで通りしない」。それは、時にまちがいをすることですが、それが人間の脳です。

と、このように書いているのは、少々頑張って溜まっていた資料を片付けたのです。

仕事ができる人は「ありがとう」を言える人

日経新聞・私の履歴書、ヘンリー・クラビス・KKR共同創業者兼会長。10月26日の「黄金律」から。

・・・KKRへの入社を希望する候補者を面接する際、私たちはファイナンスについての識見、戦略的な発想、リーダーシップのスキルを超えた能力に注目する。「ライク・アンド・トラスト」を備えているかを見て、人柄の理解に努めている。KKRと文化的に合うかを確認したいのだ。

例えば夕食に連れ出し、ウエーターが食事や飲み物を運ぶ度に心から「ありがとう」と言うかを見る。会社では、面接担当者以外の人にどう接するかも観察する。印象づけたい相手以外の人にどんな態度を取るのかに、本当の人柄がにじみ出るからだ。
傲慢な人は試験に落ちる。人に好かれずフォロワーシップを持たない人は、パフォーマンスと過去の実績がすべてだと勘違いしている。実績は表計算ソフトの上にあるだけではない。知り合いとも、そうでない人たちとも関係を保てる優れた実績が欲しい。

私たちの価値観に由来する。ジョージ(ロバーツ共同創業者)と私は両親から「黄金律」を植え付けられた。「自分がしてもらいたいように、人にもしてあげなさい」。これを実践してほしいのだ・・・

「大課長」問題

10月4日の日経新聞・私見卓見、林宏昌・リデザインワーク社長の「「大課長」問題を克服せよ」から。

・・・多くの会社で部長や事業部長が課長と同じような仕事をしている「大課長」問題が発生している。部長や事業部長が「今月の数字や成果のことばかりを気にしている」「現場がすべき実務を抱え、各論に口を出している」「日々の仕事を回すことが中心で、人材育成に手がまわっていない」「現在の延長線上で未来を語っている」「今いる人たちだけで業務を何とかしようとしている」――。このうち3つも当てはまっていれば、大課長問題を抱えているはずだ。

大課長問題によって引き起こされる悪影響は、まず多重管理になり、報告業務や社内作業が増え、生産性が下がることだ。
本来、今月の数字や成果などの責任は課長が担い、部長や事業部長は年間計画や長期への責任を担う。だが、各階層が同じ短期成果に目線が寄っていると、課長が部長に短期成果についての報告を行い、部長が事業部長に同様の報告を行うことになる。これにより課長も大課長に向けた報告業務が増え、課長も短期業績の責任を担いきれないので、ただの大課長の調整役になりかねない。

また、事業の未来に向けた重要な議論が抜け落ちてしまう。部長や事業部長が大課長になっている場合、現場の各論に強く、短期成果に業務シェアが大きく取られているので、中期の戦略を描き、業務を大幅に見直して生産性を上げる業務改革が進まない。
さらに組織の未来に向けた重要な議論が抜け落ちてしまう。1年後、3年後にどんな組織をつくっていきたいか、そこに向けて不足する人材やポストはどこか。将来について考える時間が不足しているため、内部の育成・登用や外部採用の計画を立てることができず、必要な人材を確保できない・・・

企業の不正リスク調査、半数で発生

デロイトトーマツ社が「企業の不正リスク調査白書」を公開しました。ご関心ある方は、本文(全文)をお読みください。

過去3年間に何らかの不正・不祥事が発生した上場企業は、前回調査「2022年」と同じく50%です。半数の企業で、起きているのです。報道を賑わしたものでは、オリンピックでの贈賄、大手中古車ディーラーによる保険金の過大請求、大手自動車会社の認証試験不正などがありました。

不正の内容は、横領、会計不正、情報漏洩、サーバー攻撃、データ偽装、贈収賄などです。
その真因は、コンプライアンス意識の欠如、業務プロセスの未整備、過度に業績を優先する組織風土、第三者チェック機能の不足です。「割り組織、セクショナリズムによる部門・職制間のコミュニケーション不全」や、「上司の指示が絶対的であり疑問の声をあげることのできない職場環境」もあります。

不正の早期発見・予防対策としては、研修教育(経営層向け、従業員向け)、現場での内部統制の強化、リスクアセスメント(リスクを特定し、分析、評価する仕組み)の強化、不正の早期発見を目的とした内部監査の強化などが上げられています。
品質不正・データ偽装に対する取り組みとしては、定期的なコンプライアンス教育、不正を防止する企業方針、トップメッセージの発信、定期的な品質・コンプライアンス監査の実施などが上がっています。

学があることと頭がよいこととは別2

学があることと頭がよいこととは別」の続きです。
もう一つ、頭がよいことについて、世間で教えてもらったことがあります。
「気が利く」です。これも、相手がある話です。相手の行動の先を読んで、その準備をすることです。

その例の一つが、木下藤吉郎が織田信長の草履取りをしたとき、懐に入れて温めていたという話です。また、かつて多くの人がタバコを吸っていた時代、相手がタバコを取り出すと、マッチかライター、そして灰皿を出すとか。
そのような「ゴマすり」ではなく、対話や議論の際に、相手の言いたいことを先読みすることは重要です。受け答えを準備でき、想像していない質問にあたふたすることなくすみます。

状況は異なりますが、相手のあるスポーツやゲーム(将棋、碁など)は相手の行動を読む・先を読む競技です。もっとも、相手にあわせるのではなく、その裏をかくのですが。