カテゴリー別アーカイブ: 災害復興

行政-災害復興

避難指示解除区域での営農再開

福島県南相馬市小高区のお米が、パックライスとして発売されました。
南相馬市小高区はその大半で、平成28年7月に避難指示が解除されました。29年4月から、アイリスグループと自治体の支援の下、地元の農業者が米作りを再開しました。収穫した米は舞台アグリイノベーション株式会社が全量を買い取ります。そして、国が指定する放射線検査を実施し、精米工場で高水準な品質管理をしています。この工場は、私も見学したことがあります。

この地区でも、高齢化が進んでいます。個人の農家で稲作を再開するには、ためらう人もいます。そこで、企業が参加することにより、高品質のお米ができ、安定した農業ができます。安定した経営のためには、一定程度の面積、技術力、そして労働力が必要です。それを売る販売力も。農業も、個人営業から法人営業への時代です。
他方で、アイリスオーヤマは、お米を生鮮食品とし、低温で扱い、精米してパックで販売しています。個食の時代に合っているようです。

来年も、耕作面積を広げてくださるそうです。ありがとうございます。
詳しくは、会社の発表をご覧ください。
アイリスオーヤマの発表」「舞台ファームの発表

双葉町復興拠点起工式

今日(1月28日)は、福島県双葉町で行われた、中野地区復興拠点整備の起工式に参加してきました。
双葉町はほとんどの区域が帰還困難区域に指定され、全町民が避難をしています。 昨年秋に復興拠点計画が認定されました。今日は、その計画のうち、中野地区(交流や産業拠点)の起工式でした(概要2ページ目の地図の①⑤⑥)。
参加者の方々と意見を交わしてきました。「事故直後は、この日が来ることが想像できなかった」という方が多かったです。もっとも、まだ帰還に向けての第一歩でしかありません。
町の計画では、駅の周辺に居住区域を作る予定です。この準備も進んでいます。

早朝の特急ひたちは、満席。しかもスポーツウエアの人が多いのです。勝田でマラソン大会があるらしく、ほとんどの人が勝田駅で降りていかれました。

原発被災地、営農再開意向

福島相双復興官民合同チームが、被災12市町村の農業者戸別訪問活動結果を公表しました。

平成28年11月に、認定農業者への戸別訪問結果を公表しています。認定農業者では、522人のうち、営農を再開した者と意向のある者は444人、85%です(認定農業者は、担い手と期待される規模が比較的大きな農家なので、再開意向が多かったのでしょう)。

今回の対象者は、それ以外の人です。その結果は、再開済みと再開意向のある人は41%、再開意向のない人が42%、未定が17%です。
再開意向のない方は残念ですが、それぞれご事情があるのでしょう。被災地以外の区域でも、後継者難から耕作放棄地が増えているのです。
この調査結果から、次の対策を立てることができます。官民合同チームは、このような戸別訪問など、地道な活動を続けています。

福島の現状、英語での発信

原発事故からの復興の現状を、海外の人に知ってもらうことも重要です。環境省が、良い番組をつくって、海外に発信しています。

海外テレビ番組」「Fukushima Today」
1  外国人学生が見た福島
2 若い力で地域に活力を
3 ロボットで地域復興
4 物理学者 早野龍五と福島の6年

環境省のホームページ 「Environmental Remediation