8月10日に、東日本大震災での公共インフラの復旧状況(平成29年度末)を公表しました。
計画と実績を毎年取りまとめて、管理しています。また公表することで、関係者の方にわかりやすいようにしています。
平成29年度はおおむね計画通りに工事が進みましたが、一部では遅れが出ています。主な原因は、地元での調整の遅れです。
福島県内の原発事故被災地は、状況が異なるので、別にまとめています。
「福島12市町村における公共インフラ復旧の工程表」
行政-災害復興
8月10日に、東日本大震災での公共インフラの復旧状況(平成29年度末)を公表しました。
計画と実績を毎年取りまとめて、管理しています。また公表することで、関係者の方にわかりやすいようにしています。
平成29年度はおおむね計画通りに工事が進みましたが、一部では遅れが出ています。主な原因は、地元での調整の遅れです。
福島県内の原発事故被災地は、状況が異なるので、別にまとめています。
「福島12市町村における公共インフラ復旧の工程表」
中間貯蔵施設の状況がわかるホームページができました。
「中間貯蔵施設」と聞いても、何の貯蔵かわからない方も多いでしょうね。原発事故で飛散した放射性物質を取り除くため、除染した土などを貯蔵する施設です。
除染とは、田畑は5センチほど土をはぎ取りました。建物は水で洗浄しましたが(汚れた水は回収しました)、解体した建物もあります。これらの作業で出た土やがれきは、フレコンバッグに入れて、いったんその近くで保管しました。これを、第一原発近くにつくった「中間貯蔵施設」に運び込むのです。
なお、除染作業は、避難指示が残っている区域を除いて、完了しました。
フレコンバッグは略称で、正式にはフレキシブル・コンテナバッグと呼びます。合成繊維でおられた大きな袋です。除染には、縦・横・深さとも1メートルの大きさのモノを使っています。一袋を、1立方メートルと換算しています。
中間貯蔵施設には、約2千万立米を運ぶ予定なので、2千万袋になります。輸送の際には、ダンプトラック1台に、6袋積みます。
こぼれないように(といっても危険な数値ではありません)、輸送も厳重に管理しています。今どこをダンプカーが走っているかを、GPSを使って監視しているのです。それも、ホームページで見ることができます。夜見ても、ダンプは走っていないので、昼に見てください。
「施設」といっても、建物があるわけではありません。フレコンバッグのまま積み上げたり、袋から出して大きなプールのようなところに埋めます。「仕組みと写真」
全体の敷地は、1600ヘクタールありますが、ほとんどが山や丘陵です。そのところどころに、プールのようなものをつくったり、フレコンバッグを積み上げます。
動画による解説もあります。
今日8月9日は、福島市で、「原子力災害からの福島復興再生協議会」を開催しました。
最近は、半年に1回開催しています。関係大臣と知事や県内各界代表が集まって、復興の進捗状況を確認し、次への課題を議論します。今日も、復興、経産、環境の3大臣が出席し、知事や市町村長と意見を交換しました。
いつも書いていますが、現地で、大臣と地方の関係者が定期的に議論を交わすことは、重要なことだと思います。
あと2年半で復興・創生期間が終わりますが、福島の復興はまだ道半ばです。来年に必要な予算とともに、次の10年をどうするかが、重要な議題でした。
最近の動きも、簡潔な資料として載せてあります。利用してください。
7月27日に、与党から総理に、震災復興加速化のための第7次提言の申入れがなされました。少し古くなって恐縮です。
与党復興加速化本部では、これまで、復旧の現状を踏まえ、とるべき措置について政府へ申し入れがされてきました。今回で7回目になります。
今回のポイントは、次のようなものです。
・津波被害地域では、甚大な被害を受けた地域でも、復興の総仕上げの時期。2020年度には、復興を成し遂げる。
・原発被災地では、中長期的な取り組みが必要。復興・創生期間後も、引き続き国が前面にたって取り組む。特定復興再生拠点の整備計画が認定され、それを進める。
与党申し入れは、現状を分析した、進むべき羅針盤です。この申し入れに沿って、関係省庁が、地元と協力しつつ、復興を進めていきます。