復興庁が、2019年4月時点の全国避難者数調査を発表しました。4万8千人と、5万人を切りました。所在市区町村数も、997と千を下回りました。
しかし、8年経った今も、約5万人の方が避難生活を送っておられます。
津波被災地では、住宅の建設のめどが立ち、もうしばらく待っていただくと、移ることができます。
原発被災地では、避難指示が順次解除されています。また、当分の間帰還できない地区の方のために、住宅を用意しています。賠償金で、他の地域に住宅を造った方もおられます。
行政-災害復興
復興庁が、2019年4月時点の全国避難者数調査を発表しました。4万8千人と、5万人を切りました。所在市区町村数も、997と千を下回りました。
しかし、8年経った今も、約5万人の方が避難生活を送っておられます。
津波被災地では、住宅の建設のめどが立ち、もうしばらく待っていただくと、移ることができます。
原発被災地では、避難指示が順次解除されています。また、当分の間帰還できない地区の方のために、住宅を用意しています。賠償金で、他の地域に住宅を造った方もおられます。
今日14日(日曜日)は、総理大臣の福島視察に同行しました。
復旧なったJヴィレッジ(サッカーの練習拠点)、そこに隣接してつくられたJR駅を見ていただきました。
先日、一部地域で避難指示が解除された大熊町では、役場庁舎の開庁式に臨んでもらいました。前回は、田畑の前に置いた模型で、復興拠点の案を見てもらいました。今日は、その案がほぼできている状況を見てもらいました。
午後は、第一原発へ。前回視察してもらったときは、防護マスクなどが必要だったのですが、今回は背広姿です。廃炉作業が進んでいることを、見てもらいました。
復興は着実に進んでいるのですが、まだまだ課題は大きく、時間がかかります。
総理を郡山駅でお見送りして、私は福島のホテルへ。そこで、この記事を書いています。
大災害時の緊急対応、そして大規模で長期間にわたる復興。これを通じて、改めて、市町村長の苦労を思いました。
住民たちは、行政からの支援を市町村長に要望するとともに、やり場のない怒りを市町村長にぶつけます。首長は、住民からのよろず要望と苦情の窓口・対象になります。住民も、すべてのことが直ちに解決するとは思っていないのですが、思いを誰かにぶつけたいのです。
国に要求、要望すれば片付くものもありますが、そうでないことも多いです。首長自身が被災者であることも多いのです。
あわせて、地方自治の効能も再認識しました。
住民の要求と不満をひとまず、自治体で受け止めてもらう。すべてが国に持ち込まれると、国はパンクしてしまいます。また、相手が国だと、要求と不満は際限がないでしょう。
地域のことは地域で判断する。地方自治が生かされる場面でもあります。特に、どのような町に復旧・復興するかです。国が案を提示しても、住民の満足度は低いです。住民、自治体が考え、最も良い案を作る。ここに、自治の機能が発揮されます。
もちろん、大災害の場合は、財政、技術、職員など、自治体だけではまかなえないことが多く、それは国が支援しなければなりません。
補完性の原則です。自治体が住民の第一次支援者であって、自治体の支援者は国です。
なお、原発事故は、東電とともに政府(経産省)も加害者ですから、自然災害とは状況は違います。
昨日今日と、国会議員と一緒に、原発事故被災地を視察してきました。
今回は、避難指示解除が困難な場所と、産業再開を中心に見てきました。
事業者の方の話を聞くと、いろいろと勉強になります。施設設備の整備に対しては補助金で支援できるのですが、従業員確保、販路拡大など、お金では解決できない課題も多いです。農業再開も、担い手の確保や、農地の規模拡大などの課題があります。
ふたば未来学園は、今年から中学生を迎えます。新しい校舎ができあがり、引っ越しの最中でした。
生徒たちが地元の人たちと地域の課題などについて考える部屋「双葉みらいラボ」も、ちょうど企画をやっているところでした。学校って、意外と地域とはつながりが少ないのですよね。運動会に父兄が来ることを除くと。日本財団の支援です。
特色ある教育について説明を受け、また高校生の発表を聞いてきました。しっかりした発表で、びっくりしました。
ところで、この時期に、阿武隈高地は雪が降り、積もっているところもありました。木々は、白い花を咲かせているようできれいでしたが、気温は零下で寒かったです。
桜の名所である富岡町の夜の森の桜並木も、まだつぼみでした。去年は、4月3日に満開だったそうです。今年は、6日と7日に桜祭りを予定しています。今年は、ふだん立ち入りを制限している桜並木も、バスで通ってもらいます。