カテゴリー別アーカイブ: 災害復興

行政-災害復興

帰還困難区域での稲作試験栽培

5月22日のNHKウエッブニュースが、「帰還困難区域で初の田植え」を伝えていました。

・・・東京電力福島第一原発の事故による避難指示が続く帰還困難区域での初めての田植えが、大熊町で行われました。
福島第一原発周辺の330平方キロメートルが指定されている帰還困難区域では、これまで立ち入りが厳しく制限がされてきましたが、政府はことし3月に一部で規制を緩和し、避難指示を続けながら、日中は立ち入りができるようにしました。
このうち、大熊町の下野上地区では、22日、帰還困難区域での初めての田植えが行われ、町から依頼を受けた農家が、およそ9アールの田んぼに田植え機を使ってコシヒカリの苗を植えていきました・・・
・・・大熊町では、すでに避難指示が解除されたこの地区の隣の大川原地区で、平成26年からコメの栽培が行われていますが、基準を超える放射性物質は1度も検出されていません・・・

帰還困難区域は、放射線量が高く、当分の間は帰還できないとされた区域です。一部ですが、放射線量が下がったところから、帰還に向けて準備が進められています。

浪江町沿岸部で震災後初の田植え

5月13日のNHKニュースが、「浪江町沿岸部で震災後初の田植え」を伝えていました。

・・・東日本大震災の津波と原発事故で大きな影響を受けた浪江町の沿岸部の田んぼで、13日、震災後初めて田植えが行われました。
浪江町では、原発事故による避難指示が3年前に一部で解除され、内陸ではコメ作りが再開されていますが、津波で被災した沿岸部はがれきの撤去などのため、再開が遅れていました。
復旧作業が進んだ沿岸部の田んぼでは、13日、震災後初めて、10年ぶりの田植えが行われました・・・

先日「浪江町で田植え、作付け3倍に」を紹介しました。着実に復興が進んでいます。

福島の漁業再開への歩み

5月11日の読売新聞「大震災再生の歩み」は「漁業復活の潮目は」でした。
福島の沿岸漁業は、原発事故後、魚の安全を確認しながら操業を広げてきました。今年、すべての魚種で制限が解除されました。しかし、漁獲量は回復せず、昨年は前年を下回りました。

・・・主力のコウナゴの不漁に加え、賠償の仕組みが影響している、との指摘もある。賠償されるのは事故前と現在の収入の差額だ。漁獲に関係なく、同じ収入が確保される。

市場の受け止めも変わりつつある。県産水産物の東京・豊洲市場への入荷量は昨年、築地市場時代も含めて震災後最低の2638トンだった。「各店共通の売り方をするチェーンの場合、数量が少ないと使いづらく、敬遠する」と指摘するのは、外食大手の仕入れ担当幹部。県水産加工業連合会の小野利仁会長は「仲買が安定した量の魚を確保できず、流通網が弱体化してしまった」と嘆く・・・

記事にはグラフなども付いて、わかりやすいです。記事をお読みください。
読売新聞は毎月11日に、大震災復興記事を掲載してます。ありがとうございます。

原発被災地での農業再開拡大

5月9日のNHK福島が、「浪江町で田植え、作付け3倍に」を伝えていました。
・・・東京電力福島第一原発の事故の影響が続く浪江町で、田植えが始まりました。
ことしから使われていない農地の持ち主と規模拡大を目指す農家のマッチングが始まり、作付面積は去年のおよそ3倍になる見通しです・・・
・・・浪江町とJAは、ことし、避難を続けるなどして農地を活用できず貸し出したい持ち主と、規模拡大を目指す農家をマッチングする取り組みを始めました。
こうした結果、ことしの浪江町でのコメの作付面積は、去年のおよそ3倍の80ヘクタールほどになる見通しだということです・・・

被災地での農業再開の課題は、高齢になった農業者が多く、再開しない場合が多いことです。そこで、それらの農地を借り上げて、意欲のある農業者に貸し出すこと、その組み合わせをすることです。参考「被災地での農業復旧状況

コロナウィルスと災害対応

新型コロナウイルスの終息が見えない中で、災害が起きたときにどうするのか。特に避難所での感染の危険性が、指摘されています。3密で、生活環境も悪いです。

田村太郎さんが、専門家3人とテレビ会議で討論しました。
関係者の方は、ぜひご覧ください。短縮版は9分で見ることができます。
新型コロナウイルス感染のまん延を防ぐ災害時対応のあり方を考える
できることなら、自宅にいる方が、安全です。

なるほど、テレビ会議はこのように活用するのですね。